先日OMAKERのワイヤレススピーカー現行4モデルのそれぞれの印象を挙げましたが、これらはアウトドアスピーカーよりの製品です。
防塵防水であったり、耐衝撃であったり、いった気軽に外にも持ち歩け、またお風呂スピーカーとしても充分に楽しめる、というのがこの種のスピーカーです。(Fenda W30だけは別)比較的そちらに特化させた製品作りをしていて、価格も2千円~5千円と手頃なのも魅力です。
とはいえ、私はそれ程アウトドアにスピーカーを持っていくわけではありません。滅多にないし、今後も恐らくありません。そんな私にとっては、ちょっと水に濡れても安心の気負わず使えるワイヤレススピーカーとしての立ち位置で愛用しています。
ただ、たまには良い音で聴きたい、少し身の回りのモノと色やデザインを合わせたい、といったお洒落心が出てくるわけです。一応今までにもアルミニウム合金の本体を持ったモノなどコンパクトなモノは幾つか使ってきたのですが・・今回のこのRoyalerは素晴らしい。この価格でこれだけのスピーカーが手に入るのであればほぼ不満はありません。
今回もQtuo社より製品提供を受けてのレビューですが、これは普通に買った場合にもオススメしたいスピーカーです。
Qtuo royaler Bluetoothスピーカー 20W出力 内蔵マイクが2つ アルミニウム合金 iPhone、iPad、Samsung、Nexus、HTCなど 対応
今回提供頂いた商品はこちら。
参考価格(6,888円)と通常の価格(6,288円)、更にセール価格(5,669円)がそれ程乖離していないところからして、安心感もあるのですが(1万円が3千円とか、本当に1万円で売っていたことがあるのか、売る気があったのか疑問なものも多いので)、実際に今まで使ってきた同価格帯のワイヤレススピーカーの中ではかなり音に力を入れた商品です。
大容量5,000mAhでデュアル10Wドライバーでも稼働時間8時間を実現。
普段はあまり仕様等は載せないのですが(数値では判断しづらいのがスピーカーなので)、あくまで目安として、また個人的に気に入っている部分は太字で表記しています。
商品名 | Royaler(VICTOP Royaler Wireless Speaker) |
材質 | アルミニウム合金(高精度のCNC研磨技術&陽極酸化処理) |
Bluetooth | 4.0(A2DP、HFP、AVRCP) |
USB充電ポート | DC 5V / 500mA-1.5A |
バッテリー | 2500 x2 mAh リチウムバッテリー |
稼働時間 | 8時間(ボリューム50%時) |
定格出力電力 | 10W x2 |
対応周波数 | 90Hz – 20KHz |
騒音レベル | 65dB(内蔵式マイクが付き、雑音除去技術を搭載) |
寸法 | 200 x 60 x 60mm |
重量 | 740g(底部に薄目のシリコン製ラバーパッドを装着) |
実売価格 | 5,669円(2016.9.24時点) |
個人的には10W x2のデュアルドライバーによる安定感。Ankerがプレミアムステレオスピーカー、A3143を同価格帯で出していますが、こちらと同じです。細かい部分ではスペック上は違いが分かりにくいですね。比較映像等もYouTubeに上がっています。(後述のVTIO RoyalerとA3143の比較として。)Ankerはこの価格帯では比較対象になりやすいですし、各社も意識しているのでしょう。
そして面白いな、と思ったのが2500 x2 = 5,000mAhのバッテリーという形。結果としてボリューム50%で8時間の稼働が可能になっています。
VTIN Royaler Premium Stereo Bluetooth Speakerと同モデル?
Amazonでのレビューを眺めていると、この機種は海外で販売されているVTIN Royaler Premium Stereo Bluetooth Speakerという機種にQtuo社が自社ロゴを貼り付けて販売している、という話もありました。どちらが先に出したのか分かりませんが、デザインとしては私はスピーカー部分にブランドロゴがデカデカと印刷されているのはあまり好みではないので、Qtuoモデルが好みではあります。
結構比較の動画もアップされていて、それなりに評価の高いスピーカーのよう。実際私も手元にこれと比較するようなスピーカーがないのが残念だけれど、ここまでの文章を見てもお気づきのように気に入っていることだけは伝わるかな、と思います。
もちろん今回レビューするのはQtuoモデルです。
底部に薄目のシリコン製ラバーパッド。低音も結構鳴ってくれます。
「高精度のCNC研磨技術&陽極酸化処理を施し、製品の表面感触が良くスタイリッシュな 形状に仕上げました。」と説明にもあったのですが、確かに表面の質感は悪くありません。重量が740gもここでは詰まってる感を醸し出してくれて個人的には好印象です。そして、底面部には薄めのシリコン製ラバーパッド。
お、ちゃんと付いてるんだ、しかも単に滑り止めだけでなく、これが結構音にも影響してくれそうだなぁ、という印象。実際に低音時には結構本体も震えます。
個人的に非常に気に入っている点が、電源ON-OFF、ペアリング時のガイド音声。
とても控えめなんです。どこにいる相手に話しかけているんだ、というくらい音声が無駄に大きいのがこの価格帯のBluetoothスピーカーの印象だったのですが、そういうスピーカーに慣れていると、今回のこのRoyalerのような控えめ(小さめ)の声はとても上品に聞こえてきます。
夜も妻と二人で聴く時に「五月蠅い」と文句を言われる前に「今から電源入れるけど、ちょっと五月蠅いよ」と前置きしなくて良くなったのが大変ありがたいです。これなら夫婦の寝室に安心して置けます。実際は寝室だけでなくPCデスク前でもChromebookと一緒にも使っていますし、これから持ち歩きたいのでこれ専用のケースが欲しいくらいですが。
充電中は耐用年数を延長するために使用しないでください。
充電はMicroUSB端子。「充電中は耐用年数を延長するために使用しないでください」との注意書きもあります。これはこのスピーカーに限らないのでしょうが、充電のタイミングって結構悩むので、しっかり書かれているとちょっと安心します。実際、結構高出力のスピーカーなので、バッテリーが余電不足の時に充電しながら音楽を再生すると、出力パワーが入力パワーより大きくなり、バッテリーの電量不足でスピーカーが自動的に電源を切るor停止する設計になっているようです。
一点気になる点。スマホとのペアリングによっては、突然大音量になることも。
操作は上部のシンプルな二つのボタンで行います。右側が音量ボタンなのですが、これがちょっと好みが分かれるかな、と思います。普通に押すと「曲送り」「曲戻し」なんです。若干長押しするとボリューム調整。1秒で大体1単位のボリュームが大きく(小さく)なります。ボリュームを上げるつもりで押した筈が、離すのが早くて次の曲にいってしまった、ということが私は何回かあったので、基本的にスマートフォンやChromebook上から変更するようにしています。
ただ、そのことで一点気になる点があります。
私の場合、iPhone6sとペアリングすることが多いのですが、iPhone6sだと、ペアリング後、最初に出る音量がスピーカーにダメージがあるんじゃ無いか、というくらい大きめの音が出るんです。初期設定が勝手に音量MAXになってしまうのか。
ちなみにChromebookでもペアリングした際に、再生しないでいるとコンスタントに勝手にボリュームが一定の量まで上がっていることに気がつきました。デフォルトの音量設定があって、自動でそこにしようとしているのか。
なので、iPhoneで聞く際に第一声(最初の音)が出ると同時にiPhoneのボリュームボタンで一気に音量を下げないと心臓に悪いという悩み。
レビューを見る限りではこの点には触れられていなく、むしろ音が小さいときにノイズが聞こえる、という方が結構いるようです。わが家ではあまり気にならないので、好みの問題なんでしょうか。皆さん最初から大音量で聴くのかな。
そして、ボリュームの微調整があまり出来ないのはちょっと惜しいかな。この中間くらいの音量で・・というのが意外と手強かったりします。あれっ?気になる点、一点じゃなくなってしまった。音質というよりも音量、ということで一点とも言えますが。
予算5千円程度で考えるのであればかなり有力なスピーカー。個人的にはこの価格帯はこれで満足。
うん、これは良いモノだ。
もうタイトルの通りの感想がまずは出てくる良品。音は好き嫌いが出るので評価が難しいのだけれど、これは私は初めて出張や小旅行時にも持っていきたい、と思わせてくれるワイヤレススピーカーです。740gはなかなか重さはありますが。
専用でなくともこのサイズであれば何か汎用の持ち歩き用のケースやポーチがありそうな気がするなぁ。ちょっと探してみようかな。
ワイヤレススピーカーは色々商品提供でレビューをしてきましたが、現状最も気に入っているスピーカーです。