[0350-201411] 自分にとって当たり前のことこそ、伝える価値があると思う。

[0350-201411] 自分にとって当たり前のことこそ、伝える価値があると思う。

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ここ最近色々な活動をする中で改めて感じることなので、シェアしたいと思います。

私はこのブログでは色々な内容を書いていますが、その中でも多いのが「革靴」に関することです。ありがたいことに「甲高幅広」をキーワードに毎日多くの方に来ていただいています。チェックしなくても大抵その日のもっともアクセスの多いものは「甲高幅広」であることがここ最近の恒例です。

例えば「甲高幅広」の当たり前

甲高幅広については、靴関係の仕事をしている人にとっては、「当たり前」のテーマです。お店に立っていれば毎日多くの人が「甲高幅広なんだけど」と来られます。メーカーも「甲高幅広の日本人に合わせた~」というテーマで靴作りをしていることもあります。けれど、仕事をしている人と、一般の人の「甲高幅広」についての認識は結構ズレていたりします。

[0339-201410] 甲高幅広と外反母趾に見る、日本人とつま先の関係。

靴屋だった私が甲高幅広のあなたにそれでも幅広を薦めない理由。

私の場合はもともと店頭に立っていたこともあって、視点としては「お客さんと直接接する中で感じた感覚」です。あとは靴マニアとしての視点も加わっているとは思います。

毎日まるで挨拶のように「私ダンビロなのよ」「私甲高幅広なんです。」という言葉を聞きました。勿論実際に甲高幅広の人もいますが、大抵はそうではなくて、単に履き方やサイズが間違ってそう勘違いしているだけのことが多いです。

と、書いているのが、私にとっての「当たり前」です。私にとっての「当たり前」は世の中にとっての「当たり前」でも「常識」でもありません。

あなたにとっての当たり前

あなたにとっても、もうすっかり日常になってしまって、今更人に伝えるまでもないと思っていることがあると思います。いや、伝えるまでもない、と判断しているよりも、それ以前に「みんなとっくに知っている」「常識」だと思っていること。それぞれに何らかの形で世の中に関わってくると、何かしらある分野での経験や知識が積み上がっていきます。慣れてくるとそれが普通なので、みんな知っているものだと思っていること。

けれど、それって大半の人は知らないと思います。

それは勿論興味がない人が大半だ、ということもあるかもしれませんが、知らないから興味すら持てない、ということも多いと思います。また、大半の人には興味云々考える以前に、何となく(正しいか正しくないかに関係なく)どこかでそんなことを聞いた気がする、程度のことが常識になっていたりします。

甲高幅広だってそうですよね?大半の人は興味ありません。ただ「日本人は甲高幅広」という言葉だけ今までの生活で時折耳にするから、そういうものだと思っている。その程度で生活するには十分なのです。余計なことはなるべく考えたくありません。そして、その人が自分の履いている靴が(たまたまサイズが合っていなかっただけなのに)キツかったり痛かったりした途端、「あ、私も甲高幅広なんだな」となります。

少し脱線しましたが、当たり前に戻ります。そうしたクレーム云々は別にして、大半の当たり前は別にクレームにも何にもならない内容です。豆知識的なことだったり、単に勘違いして覚えていただけのこと。そういうことは山ほどあります。

私の妻にとっての当たり前

私の妻は海外で医療支援をしているNGO(NPO)に所属している看護師です。

昨夜の便で妻がイラクに向かいました。

妻との日常会話の中で、専門用語が普通に出てきます。さすがに16年も一緒にいるとその中で「こういうことだな」と自分なりに理解したことも多いので、だいぶ分かるようにはなってきました。ただ、日々の活動の中で感じたこと、現実を色々と聞くこともあるのですが、私からすればあまりに知らなかったことも多いです。

私「それ、大切なことなのに、何でブログで書かないの?」
妻「え?だって当たり前のことじゃないの?」「そんなこと書いてもつまらないでしょ?」

また、妻に活動のことや、仕事のことを聞こうとすると、時々言われるのが、

妻「専門的なことだから、あなたに話してもつまらないだろうし」

で、実際に聞いてみると、面白い。例えば海外のことなんて、現地で活動している人にとっては当たり前の風景でも、日本にいる限り、どこかの何かで見た悲惨な現状、くらいしか記憶に残ってないわけですし。毎日妻と一緒にいる私でさえ、妻の活動している国のことであってもその程度なんです。一般の(興味がない)人のとってはもしかしたら「いつの時代だ」「何の映画の世紀末世界だ」くらいのトンデモ世界のイメージが普通にあるかもしれません。

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その世界に関わっている人は、それをまわりに伝える義務がある

よく、自分の仕事であったり、活動であったりに、世の中が無関心すぎる、と憤慨したり悩んだりすることがあると思います。海外の支援に関して言えば、支援の仕方について、支援と援助の違いだったり、寄付とその使い方についての問題点であったり。無駄遣いだ、とか、その援助はどうなんだ、とか世間は幾らでも言うんです。それに対して憤っていても仕方がないんです。だって、伝えてないんですから。

例えばカンボジアなんて今はどんどん発展して、実際に訪れるとその明るさや優しさに驚くと思います。けれど大半の人にとってはカンボジアはせいぜい「地雷」かちょっと知ってる人で「ポルポト」、大半の人は「どこそれ?国?」程度です。

その道の専門家は伝えるのが難しい。

私はそこまで知識があるわけじゃないし。その道の専門家じゃないし。間違ってるかもしれないし。そう思う方はたくさんいると思います。そういうのはお偉い先生や、有名な方が伝えれば良い。

けれど、その道の専門家や有名人は、忙しいんです。もうそうじゃなくてもそれ以外に活動範囲が広くてスケジュールも分刻みで埋まっていたり。勿論その中でテレビや講演会で積極的に発信されている方もいらっしゃいますが、なかなか当たり前のことを伝えるまでは時間がありません。

そして、有名な方が発信するのは、かなりのリスクが伴います。慎重に言葉と場所を選ばないと、揚げ足取りで批判されたり炎上させられたりする可能性があります。その方や、その方の所属する団体に影響が出てしまう場合もある。となると、発信が難しくなってしまうんです。なるべく誰が聞いても誤解を招かないように言葉を選んで発信しなければいけないから。

影響力があるだけに、中途半端な発信が出来ません。

そういう意味では私の妻は(その方面ではそれなりに知っていただけるようになったこともあって)少しずつ発信が難しくなってきたのかなぁ、と感じることがあります。先日のイラク行きでも、当初は現地からブログでリアルタイムで更新するつもりだったのが、団体の名前を背負ってしまっていることもあり、彼女の中で抑えたようです。

発信するというのはパワーが要ります

発信する、伝えるというのは、慣れていないと面倒です。ブログだって一つ書くのに慣れていなければもの凄い気合いが要ります。面倒になっちゃうんですね。そこまでしてやる必要があるのか、と。毎日皆さん忙しいですし。まして、会社に属していると、会社にご迷惑をおかけするわけにはいかない、と抑えなくてもいいところまで抑えてしまうことも多々あると思います。

でも、世の中の大半の「自分にとっての当たり前」って、たいしてご迷惑をおかけすることもないようなことです。発信できる人なら、どんどん発信すれば良いと思います。逆に、発信しないことで、世の中の人が知らないか勘違いして、それが悪影響を及ぼしていることもたくさんあると思うのです。

外反母趾にも勿論原因は色々あります。けれど私がこのブログでたまたま発信したことが、ある人にとっては長年まったく正反対の対策をしていたために余計に悪化させていた状況を変えられるきっかけになるかもしれません。あなたが「きっと誰も興味無いでしょ、こんなこと」と思っていることが、たまたま訪れた人にとってはもの凄く価値のある情報になることは多々あると思うのです。

そして、そんな「当たり前」はその道の専門家になればなるほど、伝えるのが大変になります。

だから、私は今、せっかくこうして発信する場所があるのだから、自分にとっての当たり前を当たり前と思わずに発信したいと思っています。あなたにとっての「当たり前のこと」「仕事の分野の常識」って何ですか?

このブログによく訪れてくださるあなたへ。

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このブログの文章に興味を持たれたあなたへ。

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革靴が趣味でない方は靴磨きは必要ありません。ただ、帰宅したら「毎日」、その日履いた靴を「1分間」、靴ブラシで埃を落して布や磨き用のグローブでから拭きしてあげてください。それが本書で伝えたい「毎日のお手入れ」です。毎日の歯磨きや洗顔と同じです。靴に余計なケアは不要です。けれど最低限のケアは必要です。

多くの方にとって「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。