国内がコートジボワール戦一色だった先週末ですが、私たち夫婦は観戦する余裕もなく、バタバタと松本に一泊、昨日戻ってきた足で妻は成田空港に行きました。
妻の今回の活動内容については、これから妻自身が自分のブログに上げていくようなので、そちらも見て頂けると嬉しいです。
イラクの状況。
イラクの治安に関しては、昨日妻が受け取った時点では、
妻の向かうアルビルは大使館の危険情報では他地域と違い、「渡航の是非の検討」レベルです。バクダッドは大使館以外の法人は国外に退避しているものの、アルビル(エルビル)は民間企業は国外に退避し、JICA一部スタッフやNGOスタッフは滞在しているそうです。
こんな時によく言われるのが…
妻が年に何回か、イラクやチェルノブイリに行くこともあり、結婚前からよく言われるのが、
「危険じゃないの?」
「止めたほうがいいんじゃない?」
「心配じゃないの?」
といったこと。そりゃ、心配です。慣れた、とか、平気、とか思われがちですが、何回行こうが、慣れるもんじゃありません。(この感覚はうまく表現出来なくてもどかしいですが)
一般的に、海外に医療支援に行く、となれば、例えばイラク、と言われても、イラク戦争のイメージも含め、危険となればイラク全域が危険極まりない状況だと思われがち。私もこれだけ妻がイラクに関わっていても、未だにどの程度危険で、安全なのか、掴めていません。
そして、事件や事故、拉致、人質事件などが起これば…
そんな時に行くのが悪い。危険に対する認識が甘い。自己責任。色々言われますが、正直、そう言ってる人たちより余程警戒に警戒をして、危険を認識した上で、かなり下調べした上で向かうかどうか判断しています。勿論そうでない人もごく稀にいますし、危険と分かっていた上で、それでもリスクを取った結果、日本国民はじめみなさまに多大なるご迷惑をおかけしてしまった人も勿論います。でも大半のこういう活動をしている人って、かなり慎重です。
今回もイラクの中でもクルド人の地域とその他で全く違うことや、アルビル周りの情報も含め、何度も何度も確認と現地スタッフとの連携を取りながらギリギリまで様子を見るわけです。
また、今後状況がどう変わるか分からず、場合によってはこのまま帰りの便が飛ばないかもしれない。その場合はどう出国するのか、そういったこともしっかり想定しているんです。
でも、何か起これば…
やっぱり非難されちゃいます。まぁ、非難より何より、家族にとっては辛い以外の何ものでもありません。責めますよ、家族は。自分自身を。行かせたこと含めて。
勿論そういうこと含めて、海外で何かすることって、リスクが沢山あるわけですが、最近は妻が行くのであれば、同じように充分に知った、調べた上でなければ、いい加減な、適当なことは、言うのはやめようと思っています。パートナーが、どういう状況なのか以前に、アルビルがどこにあるのかすら知らずにイラクだから危ないから止めろ、じゃ、妻としても悲しいし、寂しいと思うので。
今回のこと、よく知らない方からは、イラク行っただけで眉ひそめられたり、色々言われるかもしれませんが、とりあえず、そういう状況ではなく、いま、どういう状況なのか、ということも含めて、私も妻からの連絡を待ちながら、自分の思うことや考えていることを書いていきたいと思います。