[0216-201406] いつも持ち歩いている四本の相棒たち。

[0216-201406] いつも持ち歩いている四本の相棒たち。

スポンサーリンク

万年筆など、文房具にもそれなりに興味を持ってきたのですが、ここ最近は四本だけ必ず持ち歩くようにしています。

ORTHODOXEEの定番の鞄、エルムの前部分に挟んでいるのですが、常にインクは切らさないように、いつでも使えるように、とともに、お守りのようなものだったりします。
それぞれに、大切な家族から何かの節目に贈られたもの。また自分の手にしっくり馴染むものでもあります。

左から、キャップレス絣、ウォーターマンのカレン、モンブラン146、ペリカンR800です。

キャップレス絣はこの中では唯一、私自身で購入したもの。特に何かの記念とか意味がある訳ではありませんが、日本を代表する、日本らしい筆記具の一つだと思います。すぐに書き始められること、書きやすいこと、国内であれば、どこでも小さな文房具屋さんでもあれば大体換えのインクが手に入るという利便性。私の万年筆に対する先入観を覆してくれた一本でもあります。

ウォーターマンのカレンは、結婚前、私の就職祝いに妻が買ってくれたもの。妻が内緒で選んでくれたこの一本は、ペン先も硬く、海外製の万年筆にしては充分に細字で、書き味を楽しむ、というよりも、字を書き込む時にボールペン感覚で書けるところもお気に入りです。カートリッジではなく、インクを吸わせると、時々キャップを外した時に、中でインクがあふれ気味になって思うようにいかないところも、何となく妻に似ている気が(勝手に)して、好きなところの一つです。

モンブラン146は、父から借りているもの。私にとっての、小さい頃の父や母のイメージ。母のイメージ、というのは、父が使っているところはほとんど(全く?)見た覚えがなく、専ら母がこの万年筆で年賀状の宛名書きをしていたからです。
当時、年末になると家族で銀座に食事に行き、銀座の街を歩き、伊東屋で来年度の手帳を買ってもらう、というのが毎年の楽しみでした。文房具好きも、そこから来ているのかもしれません。そんなことも時折思い出させてくれる一本でもあります。

ペリカンのR800。ローラーボールペンです。これは祖母から就職祝いに買ってもらったもの。亡くなった祖父はかなり洒落た人で、まぁ、祖母は恐らくだいぶ苦労はさせられたとは思うのですが、孫の私から見れば格好いい、そして、いいじいちゃんでした。祖母からは、仕事するようになったらいいペンを使いなさい、と言われていて、これを貰いました。販売の仕事に就き、若造にはまだまだ生意気だったかもしれませんが、よくお客さんからも褒めて頂き、これがきっかけで話が弾んだこともよくありました。これも私とともにある一本だと思います。

社会人になってから、かなり無駄遣いも、衝動買いもしました。けれど、そのほとんどは今、手元に残っていません。きっとそれぞれに、何か勉強させてもらって、経験させてもらって、役目を終えて私の元から去っていったのだと思います。そんな中で、社会に出た初めの頃に贈られたこれらの物が、今も私にとって、単に飾っているもの、保管しているものではなく、現役で愛用出来ていることが、とても嬉しいです。これらを見るたびに、これからももっともっと頑張らないと、と思わせてくれる、大切な相棒たちです。