きっかけはこちらの記事。
2017年4月19日(現地時間)に開催された米Qualcommの2017年度第2四半期(1~3月)決算を報告するカンファレンスコールにおいて、スティーブ・モレンコフCEOは「2017年第4四半期にSnapdragon 835を搭載したWindows 10デバイスが市場投入される」とコメントした。
ARM版のフル規格Windows 10と、それが動作するSnapdragon搭載機についての話題なのですが、Chromebookにおいては現在Androidアプリ対応が進む中での大きな障害となっているのが、IntelのCPU(x86系)を積んだモデルが多いことにもあるのではないか、と思います。
Intel系CPU、処理速度速くて従来の使い方であれば非常に快適なのですが、Androidとの相性の悪さは以前から指摘されていた部分です。ただ、ARM系を積んだChromebookって悪くはないのですが、従来のChromebook的使い方をするのであれば少々力不足を感じることもあります。最近発売されたSamsung Chromebook Plusも、Androidアプリ対応で10.1インチ、日本でも人気と評価の高いASUS Chromebook Flip C100PAも、どちらもARM系、Rockchip社製のSoCを搭載しています。
Androidアプリへの対応は悪くないものの、若干用途によっては処理がモタつくんです。また、間もなく発表されるのではないか、ということで期待されている方も多い、C100PAの正統な後継機と目されるC101PA。こちらもSamsung Chromebook Plusと同じSoC、OP1(つまりRockchip社製RK3399)を積んでくるのではないか、と予想されているので、Androidアプリへの対応具合と処理速度は大体想像がつきそうです。
Chromebook(ChromeOS)が今後Androidとの統合を目指す(一時話題になった)Andromeda OSという方向性を目指すのであれば、恐らくARM系が主流になってくると思います。そして、どの程度Androidアプリを主として使うかにも依りますが、私が今愛用しているCore i5やm5のような処理速度を求める層というのも少なからず存在します。(個人的にはChromeOSはこちらの方向を目指しているのだと思っていました)
両方を並行して進めていく可能性も考えられなくはありませんが、一方である程度一つにまとめつつ、より良い使い勝手を求める、となってくると、もしかすると冒頭の「ARM版のフル規格Windows 10」のようなより高性能のARM系CPUを積んだモデルが出てくる可能性もあるのかな、と思いました。となると、例えばWindows同様、Snapdragon 835です。
https://www.qualcomm.com/products/snapdragon/processors/835
まぁ、そこまで必要ないでしょ、という意見もあるとは思うのですが、例えば835辺りになってくると、
あらためて、この新デバイスについて考えてみたい。まずはSnapdragon 835という現行最高クラスに位置するARMプロセッサの搭載が明言されたことで、これを載せたWindows 10デバイスのターゲットは安価なローエンド向けではなく、1000ドル前後のミドルレンジ以上のカテゴリーに属すると考えられる。
なんかもうこういう話になってくるわけでして、只でさえハイスペック、ハイプライスのChromebookというのはあまり理解されていない現状を考えると、それはそれで難しくもあり、また何となくそれChromebookでなくても良いんじゃない?という流れにもなりそうな気がします。
Androidアプリというものが元々スマホやタブレットでの利用を想定して作られていることを考えると、このAndroidアプリへの対応という動きも、GoogleとChromeOSにとっては吉と出るか凶と出るか、非常にバランスの難しい問題だなぁ、と思いました。
ただ、iPhoneとかハイエンドのAndroidスマホの価格と大して変わらないんですけどね、10万って。