現在愛用中のメインPC、HP Chromebook 13 G1。
前回は主にCPUやRAM容量、画面解像度(3200×1800)といった点からこの一ヶ月半使ってきて感じたことを書いてみました。
実際は一回でまとめる予定でしたが、思っていた以上に長くなってしまったので、今回改めてその他の細かい部分で気付いた点を挙げてみたいと思います。
HP Chromebook 13 G1 – W0T01UT#ABA – Core m5-6Y57 / 8GB RAM
とりあえずChromeOS、Chromebookって何?という方も多いと思います。ここを語り始めると長くなりますので、お時間と興味のある方は最近書きました下記の2つの文章をお読み頂けますと嬉しいです。
今回細かい部分を挙げていくHP Chromebook 13 G1はこうした思想を持つ(と個人的には思っている)Chromebookの中の1モデルです。米Amazonで注文し、現在使い始めて1ヶ月半程度が経ちました。
このモデルに多少なりとも興味を持たれた方の参考になれば良いな、と思います。
まずはキーボード。もちろん英語です。ChromeOSの魅力の一つタッチパッドは健在。
OS自体は勿論多言語対応していますし、日本語も選択できますので実用上は全く問題ありませんが、キー配置(表記)が日本語キーボードでなければダメ、という方は現状数少ない国内発売モデルしか選択肢がないのが残念です。HP Chromebook 13 G1は国内発売は今後もなさそうな気がします。
13インチということでキーピッチも19mmですし、打ちづらさはありません。特に不便は感じていません。
タッチパッドは縦55mm、横幅97mmです。Chromebookの隠れた魅力とも言えるのがこのタッチパッド。
2本指で上下になぞればスクロール、素早く左右になぞれば前ページ、次ページへ移動。
3本指で左右になぞれば複数開いているタブ間の移動が可能。
と、意外と便利です。他にも色々使えますが、結構評判が良いようですね。私は今まで基本的にはワイヤレスマウスを使ってきましたが、たまにタッチパッドを使ってみるとやっぱり便利だなぁ、と思います。
Chromebook のタッチパッドを使用する – Chromebook ヘルプ
バックライトキーボードは無駄に素敵です。勿論便利ですが。
明るいところで撮ってしまったので分かりづらいですが、このChromebook、暗いところではキーボードが光ります。キー周りだけでなく、それぞれのアルファベット自体も光ってくれます。
ということ自体は購入前から知ってはいたのですが、つい先日まですっかり忘れていました。暗いところで使うことがなかったので勝手に光ってくれているものだとばかり思っていました。けれど帰省時に思い立って部屋の電気を消してみたところ全く光りません。1ヶ月半経ってからハズレを引いたことに気付いたのかと思いました。HPのサイトでカスタマイズ注文が可能なモデルなので、カスタマイズモデルでないと光らないのかと思ってしまったくらいです。
いや、単純に「Altキー + 明るさ調整キー(最上段の左から7、8番目のキー)」で完全に消したり(初期状態)明るく光らせたり出来るのですが。
これが無駄に格好いい。いえ、勿論薄暗い場所で作業するには非常に便利です。ただ、そういう状況がほとんどないのであまり分かりません。もう普段から点けっぱなしにしておきたいくらいです。何となくバッテリーの減りが早くなりそうで控えていますが、時々思い出しては光らせております。
公称11.5時間は持ちませんが、USB Type-C充電は便利なのでそれ程気にならず。
バッテリーといえば、公称11.5時間なのですが、実際それ程持ちません。まぁこの点はこのモデルやChromebookに限らずではあるのですが、それでも減りが速い印象です。Core iではなくCore mプロセッサを採用することで省電力性を考えたのだと思いますが、それにしてもあまり持たないという印象。
ただ、充電はUSB Type-C端子なので、普段持ち歩いているモバイルバッテリーでも出先での延命が可能です。実際にはモバイルバッテリー程度の低出力では「みるみる回復」という訳にはいきませんが、それでも繋いでおけば作業しながらでも減らず、少しずつパーセンテージが増えていきます。
ということで、充電用のアダプターまでは要らないとしても、モバイルバッテリーとUSB Type-Cケーブル程度は持っていたほうが安心です。急激に減って使えなくなる、ということではないので、ちょっと半日出る程度であれば大して困りませんし、モバイルバッテリーは持ち歩いている方も多いでしょうから、それ程不便は感じないかな、と思います。
上で挙げたようなモノをこの1ヶ月半で揃えたのですが、他に普段から鞄の中にこんなモノを放りこんであります。
今回の帰省にも純正充電アダプター一式は持ち歩かず、これ持っていきました。スマホの充電も必要なので、複数ポートの充電器の方が使い勝手が良いのです。
一応心に留めておきたいのは、なるべく「USB PD(Power-Delivery)対応」のケーブルを選んだ方が良いということです。手元に以前からあったUSB Type-C-Cのケーブルは充電時に全く反応すらしませんでした。ただ、USB Type-C-Aのケーブル+モバイルバッテリーの組み合わせでは充電が出来ていたので、この辺り相性があるのかなぁ、とも思います。
同じモデルをお持ちの方から教えて頂いたHP純正のACアダプター。コンパクトに収まりそうなので、買いたいな、と思ってカートに入れたまま未だ買えておりません。最近益々使用頻度が増えているので、そろそろ買おうと思っています。
外部ストレージはMicroSDな点が人によっては若干不便か。
端子は左側面にUSB Type-Cが2つ、USB 3.1が1つということで、この点はあまり気になりません。むしろこの薄さでよく頑張ってくれたなぁ、という印象です。ただ、人によって気になるのではないかと思われるのが、
SDメモリではなく、MicroSDメモリなのです。薄さを考えると仕方ない部分もありますし、最近はMicroSDメモリのスマートフォンも増えてきたので気にならない方もいるとは思います。ただ、まだまだデジカメでSDメモリ、という方もいるでしょうし、比較的高スペックで画像の編集等も従来のChromebookよりも快適に行えるだけに、この辺り注意が必要です。
外装は地味に総アルミ仕上げではありません。
個人的にも非常に気に入っている、美しい仕上げが魅力のHP Chromebook 13 G1。最近はChromebookでも同様に美しい仕上げのモデルが増えてきまして、単純に安かろうだけのモデルではなくなってきました。ただ、
底面は地味にアルミ仕上げではありません。地味にコストを削っているのか、様々な要因を考えて敢えてこの組み合わせにしたのか。
ただ、このおかげか総重量は約1.29kgで、薄さと合わせて意外と重さを感じません。
最近発売のChromebookでは、当ブログでも人気で購入された方が多い、Acer Chromebook 14や、
個人的には今Convertibleタイプのモデルを買うのであればこれではないか、と思っているR13など
Acer製がアルミ仕上げで格好いいので、コダワリのある方はその辺りお薦めです。R13は現時点では転送サービスを使わないと入手出来ませんが、最近転送サービスの手数料も安くなっているので、AmazonでSellerから購入するのとさほど変わらなくなってきたな、という印象を持っています。
さり気なく力を入れているオーディオ部分。BANG & OLUFSENのカジュアルブランドB&O PLAY。
B&O PLAYはハイエンドのオーディオ/ビジュアル製品やソリューションの販売を世界中で展開するBang&Olufsenのカジュアルブランドとして2012年に誕生しました。
Bang&Olufsen製品の持つ高いデザイン性、88年の歴史や経験といったコアバリューは共有しつつ、分かりやすくシンプルな操作で、単独でご使用いただける製品のみを取扱います。直感的に操作できるポータブル製品を通じて、お客様の暮らしに楽しみをもたらし、質の高い音楽体験をお届けします。
最近ではメーカー各社がラップトップPCのオーディオ部分にもそれぞれのコダワリを出してきました。実際そのブランドを知っている人にとっては良くも悪くも様々な感情が湧き上がる部分ではあると思います。
HP Chromebook 13 G1はBANG & OLUFSENのカジュアルブランドB&O PLAYを採用しています。音の面でも妥協してないよ、ということだと思うのですが、「素晴らしい音だ!」という訳ではありません。勿論良い音ですが、私にはその程度しか分かりません。宝の持ち腐れか。
ただ、無駄かと言われればそうではなく、おかげでちょっとしたYouTubeや音楽を聴こうと思ったときには敢えて本体スピーカーで鳴らそうかな、という気持ちになるので、それなりに音としても気に入っているのだと思います。
開閉角度は130度まで。ラップトップスタンドを使っても不便はなし。
開閉角度は130度ということで、強引にそれ以上開かないように注意が必要ですが(無理に開けようとしなければ問題ありません)、実用上を考えれば130度あれば充分です。
ラップトップPCを普段からよく使う方はラップトップスタンド等を使われる場合も多いと思います。後ろが上がる分、液晶面の角度が気になるかと思いますが、この点も問題はないかな、と思います。私もLOEのノートPCスタンドを使っていますが、全く不便を感じていません。
元々本体自体が薄いので、耐久性に不安が残りそうですが、よく落とす、曲げてしまうことがある、といったことでもない限り大丈夫でしょう。ヒンジ部分も特に不便はありません。
魅力的なモデルが続々と出ている現状では敢えて選ぶ必要はないかもしれないモデル。でも好き。
良いモデルだなぁ、と思います。欠点が無い、という訳ではなく、細かい部分ではまだまだ物足りなさ、惜しい点があるとは思いますが、使っていて満足感の高いChromebookだと思っています。
実際、海外での評価を眺めてみても、バッテリーの持ちやタッチスクリーン未対応である点など、惜しい点が結構指摘されていてBest Chromebookにはなれておりませんが、個人的には気に入っているんです。Core m7、16GB RAMモデルにしておけば良かったかな、と時々ふと思ってしまうくらいですし、こうして何回も取り上げているくらいです。
実際に購入する場合には、Core mではありませんし、RAMも4GBですが$499辺りから入手は可能です。
違いはCPUやRAMだけですので、ちょっと仕上げの良いChromebookを、という場合には選択肢に入れることは可能ですが、このスペックだと敢えてこの13 G1にする必要はないかなぁ、とも思います。この価格帯であれば同じ13インチでも例えばAcer Chromebook R13が出ましたし、Convertible、実用的なFull HD(1920×1080)、タッチスクリーン対応などを考えると重さは多少あるもののお薦めになってきます。
YouTubeでのレビュー動画が2160(4K)で上がっていることからして、待望のモデルだったんだな、と感じられます。
そう考えてみると、このHP Chromebook 13 G1は今敢えて選択する必要はないモデルかもしれません。それくらい最近のChromebookは魅力的なモデルが続々と発表、発売されています。
けれど、好きなんですね、このモデル。これからも長く使っていきたいと思っています。