先月から立て続けに発売されたASUSのスマートフォン、ZenFone Max(ZC550KL)とZenFone Go(ZB551KL)。このブログではそれぞれに入手し、現在メインスマホとして夫婦で使っています。
発売からそれぞれ1週間〜2週間が経ちました。そこで両方を比べてみて感じたこと、魅力などをこの辺りで一度まとめてみたいと思います。
当ブログでのそれぞれの端末の使用レビュー。
今回は特に提供いただいた、モニタープログラム、等ではありません。夫婦揃ってのMNPや、実家の父へ贈るスマホを考える中で、今まで複数台を使ってきて私自身が使い慣れている、またこのブログでもお馴染みのブランドでもあるZenFoneを選んだ、ということです。
それぞれの端末については、カテゴリを設けて書いていますが、ここでは二つ載せておきたいと思います。
当ブログでは特にネットではお馴染みの「開封の儀」等は一切行っておりませんので、開封のドキドキ感と内容物を少しずつ眺めながら、本体にたどり着いたところで「長くなってきましたので、次回から使い勝手を少しずつ書いていきたいと思います。」と締める予定調和を楽しまれたい方は、他のガジェット専門ブログをお探しの上、御覧ください。
ZenFone Max(ZC550KL)
まずは先に発売されたZenFone Max(ZC550KL)です。現在量販店、ASUS ZenFone Shopともに品薄が続いており、場合によっては月末以降の入荷という、少々iPhoneのような入手困難な状況になってきています。恐らくそこまで売れるとはASUS自体考えていなかったので、大した数作ってなかったのかもしれません。
何よりの魅力は実際の数字以上に心の余裕を与えてくれるバッテリー。
各所で言われていますが、このスマホの何よりの魅力はバッテリーです。たかがバッテリーと思う人もいるでしょうが、一日二日多用しても持つバッテリー容量は大変に心強いです。そして、初めから持ってくれると安心できるので、バッテリーの事を一切意識せずに使えるということが非常に大きいと思います。
確かにモバイルバッテリーを持ち歩けば良いだけの話です。ただ、そんなたかがモバイルバッテリー一つでも、気にする必要がなくなるだけで快適さが違ってくる、というのは新鮮な驚きでした。
こればかりは、いくらスペック表を睨んでも、実際に使わずに「たかがバッテリー」と思っても、分かりません。理屈と感覚というのは時として大きなズレを生みますが、このMaxではその傾向がしっかり出たのかな、と思います。
バッテリー容量が多い、というのは、不必要な中途半端な充電回数を減らせるという魅力も生みます。人によってそのラインは多少異なるでしょうが、今までのスマホであれば、私は日中外で40%を切ると不安になってきます。30%を切ればかなり使い方をセーブします。20%を切ったら、実際には20%減る前に使えなくなる、と思っています。
そこで、まだもう少し大丈夫だとは思いながらも、こまめにモバイルバッテリーで充電する、なるべく100%に近い状態にしてから自宅を出たい、という気持ちから、出る直前まで充電器に繋ぎっぱなし、という、あまりスマホにとって良くはない使い方も今まではしてきました。
ところが、Maxではかなり適当です。30%切っても、夜家にたどり着くまで持つんですよ。普通に使っていても。家を出るときに60%程度でも、とりあえず夜まで持つし、不安になる必要がまったくない。
実はこの文章、今日は外で書いているのですが、手元のGoが現在40%になりました。モバイルバッテリーも大容量のものを持ってきたのですが、肝心のケーブルを自宅の充電器に繋ぎっぱなしで忘れてきてしまいました。少々不安です。それがMaxにはありません。
大きさと重さ。適度な重さはかえって持ちやすく、不安がない。
冒頭で載せた写真です。左がGo、右がMaxです。同じ5.5インチでも実際の大きさはこれだけ違います。
Maxが重くない、とは言いません。Goと比べればしっかり重いですし、持った時の厚みやかさばる感じもMaxのほうがあります。
けれど私の中では、Maxのほうが持ちやすい。フィット感が良いと感じています。これは現在Maxを使っている妻にも聞いていたのですが、軽いとなんとなく不安定で落としそう、と言われました。Maxが適度な重量かは人それぞれだとしても、革調の背面カバーの触り心地等も合わせて、個人的にはGoよりも持ちやすさでは気に入っています。
ZenFone Max(ZC550KL) | ZenFone Go(ZB551KL) | |
サイズ | 156 x 77.5 x 5.2~10.55 (mm) | 151 x 76.9 x 10.7 (mm) |
質量 | 約202g | 約160g |
表示機能 | 5.5型ワイドIPS(1280×720) | 5.5型ワイドIPS(1280×720) |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 3,010mAh |
価格 | 27,800円+税 | 19,800円+税 |
潜在的に求めている人が多いと思われる、バッテリーの持つスマホ。
以前も触れましたが、今回のこのモデルは、大容量バッテリーという特徴が、その他の決して高くはないスペック等のマイナスイメージを払拭(かえってそれを好意的に受け止める)してしまった印象があります。
私は現在Goを来週の帰省時までメインで使う予定ですが、現行スマホの中では恐らく一般的な持ちではあるGoを使っていても、一度Maxを使ってしまうとそのあまりの「気軽に放置」状態が羨ましくなる時があります。
スマホはついつい欲張っていろいろなアプリを入れたくなってしまうこともあります。もともと決して3D等に強い端末ではありませんが、SNSなどリアルタイムでなるべく通知を受け取りたい、いろいろとバックグラウンドで動かしたい、というものがある場合、通常ですと(もちろんメモリの不安はありますが)入れれば入れるほど重くなり、また気が付くとバッテリーの持ちも短くなります。
けれどこのMaxはちょっとのことでは全く影響を受けないくらいの足腰の強さを感じます。
スマホでは最近はよく使う人はモバイルバッテリーは別途持ち歩くことが前提になっている方も多いと思いますが、それがほぼ必要なくなる。ちょっとした旅先でも安心して使える。これは潜在的に求めている人は多いと思います。
ZenFone Go(ZB551KL)
続いて、ZenFone Goです。こちらが現在私のメインスマホです。印象としては、可もなく不可もない、素直な柔らかいスマホです。
「柔らかい」と書いたのは、実際に柔らかいのではなく、一つ一つの動作、その際のバイブ(振動)などが優しい、柔らかい動き方をするため、そう表現しました。決して処理速度が優れているわけではないのですが、全体的に動作が「フワッ」と切り替わるので、せわしなくあれもこれも、と欲張らない人にはなかなか心地よい端末だと思います。(フワッ、とモッサリは全く別)
端末自体は5.5インチ、ということを考えると良くも悪くも軽い。
私が今まで使ってきた5.5インチスマホから考えると、このGoは軽いです。実際に持った時の重量感だけでなく、高スペックでないことからくる、先ほど触れた上記の印象のような軽さもあるのかもしれません。ただ、実際iPhone 6 PlusやZenFone Zoom、ZenFone Maxといった端末に慣れてしまうと、思ったよりも最初はこの軽さに戸惑います。
ZenFone Max(ZC550KL) | ZenFone Go(ZB551KL) | |
サイズ | 156 x 77.5 x 5.2~10.55 (mm) | 151 x 76.9 x 10.7 (mm) |
質量 | 約202g | 約160g |
表示機能 | 5.5型ワイドIPS(1280×720) | 5.5型ワイドIPS(1280×720) |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 3,010mAh |
価格 | 27,800円+税 | 19,800円+税 |
大きさは確かに5.5インチではあるものの、私の中ではその操作感(背面のボリュームボタンや上部の電源ボタン等)も含めて、印象はLaserです。
ちなみにMaxは先ほど挙げたスマホの中ではiPhone 6 PlusやZenFone Zoomに近い印象です(仕上げや重さなど)
バッテリーの持ちは一日前後。私の場合、朝から使い始めて夕方危うくなります。
「中の上」くらいの印象です。ここ数ヶ月ZenFone Zoomの熱く激しく減る様と、反対にすっかり忘れて寝る前に何気なくチェックするとまだ55%くらい残っているMaxという両極端のスマホを使ってきた私からすると、目立った特徴のない普通の持ち具合です。
ただ、まぁ普通に使えば夕方から夜、一日は持つのかなぁ、というくらい。過度の期待はしないほうが良いですが、このスマホを使う方は激しいゲームをしたり、という使い方はしないでしょうから、一般的には毎晩寝る前に充電、といった感覚だと思います。
3,010mAhと多めのバッテリーではありますが、思った以上に不便さを感じないあまり、SNSアプリ等もいろいろ入れてしまい、結構マメに触っていると多少厳しいかと思います。
Max、Goともに共通する、充電時間の問題。
Maxはそもそも5,000mAhと大容量であることをわかったうえで使っていると思うので、充電するときにある程度時間がかかることは承知の上、というところがあります。欲をいえばQuickCharge 2.0など急速充電に対応していて欲しいところですが、まぁ気長に寝る前にでも充電しておけば良いかな、と思います。
その点、Goは少々惜しいかな、という印象があります。確かに3,010mAhと容量は多いのですが、Max同様Quick Charge 2.0等には対応していないので、出先で残量が危うくなってきた時に充電しようとすると結構時間がかかるのです。3,010mAhという容量なだけに、通常の2,000mAhクラスのスマホよりも回復が遅く感じます。
この端末のスペック等を考えると決してハードな使い方をするわけではないとは思うのですが、使い方によっては、Zoomのように爆速、爆減、けれど、急速充電器で30分程度でまた80%あたりまで戻るよ、という熱く激しい端末のほうが使い勝手は良いかもしれません。
それぞれに対応するアクセサリ
現時点で既に愛用しているものから、この後検討しているものまで、ここで挙げてみたいと思います。「強化ガラス保護フィルム」と「純正カバー」です。
強化ガラス保護フィルム(オススメはFarfalla製)
まずはZenFone Max。こちらの強化ガラス保護フィルムは既に発売されていて、私の中ではもうこれしか考えていないFarfalla製。
既に使っていますが、精度も良く、指の滑りも良好です。
私が使っているのは上記の製品なのですが、最近はこちらに更に「ブルーライトカット」タイプも増えたようですね。評価も悪くないようなので(下手なブルーライトカットのフィルムよりも色が変わらないのに、実際はしっかり抑えている)、試してみたいと思います。
続いてZenFone Go。こちらもいろいろ出ていますが、ようやくFarfalla製が23日に入荷予定。
もともとGo自体、ガラスがGorilla Glassではないことが不安視されていましたが、単純な傷保護だけでなく、価格的にも1,000円程度ですし、安心を買う上でも購入してみても良いのではないか、と思います。(私も発売次第購入予定です。)
Farfalla製は最近だいぶ人気が出てきているので、気が付くと一時的に在庫が無くなっていることもありますが、少し待つとまた入荷するので、上記リンク先で別のモデルのガラスフィルムが表示された際には「今在庫が切れているんだな」と気長にお待ちいただければ、と思います。
純正カバー(View Flip Cover & View Folio Cover)
基本裸族の私ですが、ASUS純正カバーだけは今までなんだかんだと試してきました。
今回も純正カバーが発売予定です。まずはZenFone Max。
ASUS ZenFone Max (ZC550KL)専用 View Flip cover ブラック | ASUS ZenFone Shop
定番のView Flip Coverがそろそろ発売されても良い頃なのですが、前回紹介した上記の画像の時から更に延びて「4月下旬」になっています。
ASUS ZenFone Shop > アクセサリー > ViewFlipCover
むしろ後発のZenFone Go用のView Folio Coverのほうが既に発売されてしまったようです。
ASUS ZenFone Go (ZB551KL)専用 View Folio Cover ブラック
ASUS ZenFone Go (ZB551KL)専用 View Folio Cover アクアブルー
Amazonでも販売しているのですが、入荷まで1週間程度かかるので、ASUSの公式ショップのほうが早いかもしれません。
税込2万円強の手頃なスマホに強化ガラス保護フィルムや純正カバーが必要かどうかは悩ましいところですが、私はこの後実家の父に贈る予定なので、保護フィルムとカバーをセットで渡したいな、と思っています。
Max、Goともに新しいユーザー層を開拓してくれそうな魅力的な端末です。
4月の現時点で予想以上に人気があったようで、特にMaxに関しては4月下旬以降入荷予定の店舗も多いようです。愛用している者としては、これだけ反応があるというのはやはり嬉しいですし、恐らく今までとはまた違った層のユーザーもZenFoneを初めて使うことになると思いますので、何かしら有益な情報をこれからも発信していければ、と思っています。
現時点での私の印象ですが、Maxに関しては、
「面白いから一台持ってみて欲しい。いいよ、これ。」
といったシンプルなもの。たかがバッテリーなのですが、されどバッテリーなんです。これ、実際に使ってみるとしみじみとそのありがたみが分かる部分ですし、だからこそこうした需要がもっと増えて、他のメーカーも精力的にこの部分を強化していってほしいな、と思います。質感も3万円のZenFoneとしては良好ですしね。
続いてGoです。一般的に「スマホ初心者やMVNO初心者にオススメ」と言われていますが、
「身近にすぐにフォローできる家族や友人がいる」という前提の上で、私も同感です。
というのも、ZenFone、既に6台使ってきましたが(ZenPadも含めると+2台)、ZenUIも含め、慣れると思った以上に使えますが、恐らく初めて使う人にとっては無駄なアプリもあれば、ATOKが懲りもせずフラワータッチなんて独自の入力方式をデフォルト設定してるおかげで「ZenFoneは日本語入力がダメ」と言われる始末です。
この辺り身近でフォローしつつ、うまく使い勝手の良いカスタマイズを最初に施してあげられるだけで、かなり使い勝手が変わってきます。実際今回も、妻のMax、昨年末の母の2 Laser、そしてこの後父へGoと、それぞれ私が予め基本設定をした上で、使いにくい点を修正(もしくは見えなくさせて)、更に要らないアプリも削除した上で渡しています(渡す予定です)。
使い方についてはASUS好きのZenBlog(ゼンブログ)のような、ASUSファンの総本山のようなサイトもありますし、今更私が細かく触れるものでもないと思います(そういうブログではないので)が、以前Zoomの時に書いた文章に共通する部分もあるので、参考にしていただけると嬉しいです。
ASUSのスマートフォン、ZenFoneは私のスマホとのつきあい方を変えてくれた思い入れのあるブランドでもありますので、これからも折にふれて書いていきたいと思っています。