現在毎日愛用中のスマートウォッチ、ASUSのZenWatch 3(WI503Q)、今までの「頑張ってはいても、やはりスマートウォッチ」に過ぎなかった(=腕時計ではなかった)物足りなさも、今回のZenWatch 3ではそれなりに頑張っていて、3〜4万円の腕時計と考えても十分に綺麗な仕上げの「腕時計」だと感じています。実際に、一日の中の色々な場面で思わず「あ、綺麗だな」と思う瞬間があって、そうした発見が嬉しかったりもします。
https://office-kabu.jp/shoes/how-to-choose-your-shoes/post-19971
とはいえ、やはり腕時計にはなり得ず、これはやはりスマートウォッチという特殊な製品だな、と感じるのは、そのソフトウェア面での複雑さとわかりにくさ、でいながら中途半端に色々と出来そうな気がする、という選択肢の多さが、却って一般の人にとっては取っつきにくく、使いにくくさせていると思うからです。私自身は趣味でもあるのでこうしたスマートウォッチ自体楽しめていますが、これを妻に(サポートせずに)薦められるか、といえば別の話。薦めまられません。
では、腕時計として見た時にどうか、といえば、確かに魅力は感じますし、私自身気に入って使ってはいるのですが、これまた悩ましいところで、電池の持ち(1日は持つものの2日は持たない)はまだ許容出来るとしても、意外と気になるのが今回のZenWatchで採用された専用のストラップ(時計バンド)部分。これ、フィット感やデザイン性を考えてのことだとは思うのですが、汎用のストラップがそのままでは使えないのです。結果、ASUS自らがアクセサリーとして展開している替えストラップ2色x2種類しか選択肢がありません。更にいえば、ASUS自体が腕時計メーカーではないので、恐らくこのストラップのストック自体ももって1〜2年でしょう。長く使うことを恐らく想定していないと思うのです。
ということは、この製品自体の寿命が1〜2年と初めから宣告されているようなもの。予め買いだめしておけばよいのではないか、という意見もあるとは思うのですが、そもそもどれくらい在庫自体確保、生産しているのかも分かりませんし、革であろうがラバーであろうが、寿命はあります。ずっと保管しておける訳ではありません。
スマートウォッチというジャンル自体、先行き不安ではありますし、日々進歩する性能を考えるといつまでも現行のモデルが実用的でいられるかどうか、というのはまた別の問題にはなるのですが、そうした点ではまだまだ一般的にもなり得ないし、なる気もなさそうだし、これから先を考えても何となく寂しさを感じてしまう製品だな、と思います。気に入って使っているだけに、その点が余計に悲しいです。