時々お問い合わせフォームから質問を頂くことがあるので、私の大好きなお店の一つでもある、Old Town Clothingの服を日本からオーダーする方法について書いてみたいと思います。
といっても、何も特別なことはなく、普通に欲しい商品を選んで、サイトのオーダー方法のページに書かれているように、電話かメールで注文をすれば良いだけなのですが、ショッピングカート等のない普通のサイトですので、人によっては若干ハードルが高いかな、と思います。
Old Town Clothing – classic British workwear – Holt, Norfolk, England
結局は自分で一歩踏み出して思い切ってオーダーしてみるしかないのですが、大体こんな感じなんだなぁ、というのが分かるだけでも少しハードルは下がると思いますので、参考になれば嬉しいです。
Old Town Clothing – classic British workwear – Holt, Norfolk, England
何はともあれ、まずはサイトを訪れましょう。
Old Town Clothing – classic British workwear – Holt, Norfolk, England
日本で取り扱っているお店がまだまだ少ないので、実物を手に取ることが出来ずイメージで選ぶことになるのが惜しいのですが、まずはどんな商品があるか眺めてみます。
Productページから気になる商品を色々眺めてみましょう。
実際には商品数としては恐らくMen’sよりもLadies’のほうが多いのですが(羨ましいです。)ここでは私自身が男のため、ひとまず男性目線で眺めてみたいと思います。(一覧のページは同じです。)
Men’sはこの他にもシャツ等も若干ありますが、主に上記の画像のものになると思います。一般的なJacketタイプのもの(Borough , Marshalsea , Stanley)と、Overallタイプのもの(Overall , Medway)の2種類に大別されます。
- Jacket:Borough , Marshalsea , Stanley
- Overall:Overall , Medway
画像だけでは同じようなモノが並んでいて分かりにくいと思われるかもしれませんが、基本的にゆったり目とそれよりは若干タイトに分かれるだけです。
- ゆったり目(基本):Borough , Overall
- それより若干タイト:Marshalsea , Stanley , Medway
私もまだ知ってから5年程度ですので、正直なところOld Town Clothingのコンセプト的な部分はまだ分かっていないと思いますが、基本は上記で「ゆったり目」と書いたモデルなのかな、と感じています。また、「それより若干」と書いたのは、決してスリムなモデルなのではなく、あくまで基本的なモデルに比べると少しタイトだよ、という印象を受けているからです。
これらの中から、気になったモデルを色々眺めてみてください。
例えば私が昨年秋にオーダーしたジャケット、”Stanley“。こちらは若干タイト気味の三つボタンのスタンダードなジャケットです。
それぞれの商品には、使えるFabricsと価格が書かれています。ただ、この価格は付加価値税VAT(Value Added Tax)が含まれたものですので、日本にいる私達の場合にはここから20%引かれた金額になります。これは注文の際に「日本から注文している」ことを伝えれば、予め支払いの段階でVAT分を引いた金額で決済してくれます。(特に還付の手続き等は要りません。)
注文に関しては後で触れたいと思います。
少し特殊で、それでいてちょっとOld Town Clothingらしいかな、と個人的には思っているのがこの”Marshalsea“です。単純に四つボタンというだけでなく、若干着丈も長めです。私は数年前にこのMarshalseaをNavyのUnlined Wool Flannelでオーダーしましたが、思っていた以上に厚手で、ジャケットとしても着れますがスポルベリーノ、ジャッコーニ、もしくはハーフコートのようにも着られるかな、という印象。
私はフランネルしか持っていませんが、これのUnlined Irish LinenやStout Twillで作っても面白そうだな、と思いました。今年の夏は当初コットンツイルでMedwayあたりを考えていたのですが、Marshalseaでも面白いかな、と思い始めています。
また、もし気に入ったら同素材のベストやトラウザーズなども考えてみても良いかもしれませんね。
ちょっと分かりにくいオーダー方法。日本からは基本的にはメール。
欲しい商品が決まったら、早速オーダーです。
もちろん電話でも可能ですし、また直接店舗を訪れるのが一番なのですが、それが可能な方はそもそもこのページ自体読まれていないと思いますので、ここではメールでのオーダーを考えてみます。
気になる商品や、細かい部分の相談ももちろんメールで可能です。
最近はGoogle翻訳もかなり精度が上がってきているようですし、それ程難しくは無いと思います。むしろあまり難しい単語を駆使しようと思わないことが大切かな、と思います。回りくどい挨拶や文章はかえって読みづらく、わかりづらくさせます。なるべく誤解を生まないように、失礼に当たらないように、と考えてしまいがち(私が特にそう)ですが、なるべくシンプルに書くのが良いと思います。
オーダー時のメールの内容ですが、恐らく普通に英語で商品名やサイズ等を書いても伝わるとは思うのですが、前述のページから飛べるOrder Formのページの定型フォーマットをコピー&ペーストして埋めるのが一番かな、と思います(私は毎回これで送っています。)
メールを送ると、1日くらいでMarieさんから返事が来ると思います。(休みの日や繁忙期は少し遅くなる可能性もあり。)以前は送料も含めたトータルの金額をこの時点で教えてくれたのですが、最近は送料は書かれていないことが多いので、心配であれば訊いても良いかもしれません。
支払いはクレジットカードもしくはデビットカード。私は毎回このサイトではお馴染み三菱UFJ-VISAデビットを使っています。
https://office-kabu.jp/daily-necessities/mufj-debit/post-51087
カード情報を送るのがメールになるので、セキュリティが不安な方もいると思います。もし不安であれば(それで万全ではありませんが)カード番号や裏の3桁の数字などを何回かに分けて送る、という方法もあります。
ただ、カード会社はネットでの不正利用に関しては最近はかなり厳しくチェックしてくれているようですし、そうした場合には補償してくれるところも多いので、「オンラインショッピングは不安だ」という方はお薦めしません(ただ、実際は「日常の物理的な紛失や流出のほうが補償が効かない分危険だ」ということも心に留めておいてほしいな、と思います。)
ちなみに発送はRoyal Mail、送料は今回は£22.65(決済時で3,240円)、昨年11月も同じ(決済時で2,954円)でした。ジャケット1着くらいであればこの価格なのかな、と思います。
また、Marieさんはそんなにマメにメールを下さる方ではないので、基本訊かないと教えてくれません。それだけ注文が多いものを一人で処理しているから大変なのかもしれません。そのため、完成まで基本的に4〜5週間ですが、完成したのか、発送されたのか分からないのが不安な方もいると思います。
発送時に上記の送料£22.65が改めて決済されますので、ネットでカードの明細を時々見て、この時点で「あ、発送されたんだなぁ」という目安にされても良いと思います。
Royal Mailは大体発送から10日前後で届きます。(最近2回の発送はどちらも10日でした)受け取り時に別途関税を払う必要があります。もちろん注文内容によりますが、目安として3,000円〜4,000円くらいを見ておけば良いかな、と思います。注文の際にはVAT還元分(20%)がそのまま日本への送料に、+αで関税がもう1割くらいかかるかな、くらいの計算になります。
届いたら、是非簡単でも良いのでお礼と感想をメールしてみてください。
私に、ではなく、Marieさんに、です。客である私達が何でわざわざそんな面倒なことを・・と思われる方もいるかもしれませんが、以前店頭に立っていたものからすると、こうしたちょっとしたメールがものすごい励みになったり、嬉しかったりするものです。
もちろん馴れ馴れしく、常連ぶった失礼なメールは厳禁ですが、私はこれからもOld Townには(そろそろ引退されたいかもしれませんが)続いて欲しいと思っていますし、長く着続けていきたいと思っています。英国から遠く離れた日本にも、少しでもファンがいる、ということが伝われば嬉しいな、といつも思っています。今回の文章もそんな人が広がることを願って書いています(大してお役に立てていないかもしれませんが)
ちなみに日本でもオーダー会をしているお店があるよ。
数年前から関西にあるLOFTMAN COMPANYが毎年オーダー会を開催しているようです。
実際にHoltにあるOld Townにも訪れて直接打ち合わせもされているようで、羨ましくもあるのですが、私自身は東京在住なのでオーダー会の詳細については分かりません。もしお近くであれば、日本語で、かつ日本の取り扱い店でオーダーが出来るというのは大きなメリットでもありますので、こちらも考えてみても良いかもしれませんね。