ここ最近Chromebookを追い続けていると、今まで目に入ってこなかった魅力的なモデルに色々と気づき始めます。それらの多くはここ何回にも分けて「気になるモデル」として個別に取り上げてきたのですが、この辺りで今私が「家族や友人、知人に勧めるのであれば」どのモデルになるかまとめてみたいと思います。
ちなみに、単にスペックだけ比較して「これは良いですねぇ」であれば、「人には勧めるけれど自分では買わない」という説得力にかける文章になってしまうと思います。とはいえ、私もまさにHP Chromebook 13 G1を思い切って買った直後ですので、すぐに手に入れられるわけではありません。ただ、それでも実際に眺めていて欲しくなり、思わず「これはテストも兼ねて(どの程度魅力的なのか)見るためにも注文しようか」と心が実際に動いたモデルのみを上げてみたいと思います。
今回は米Amazonだけでなく、アメリカの老舗B&Hも候補に入れたいと思います。
実際にお勧めしても、日本から購入するのが難しかったり特殊な手順を踏まなければならないのであれば、それは勧めるうちに入りません。実際に注文画面で買うか買わないかの最終決断はそれぞれによるとしても、そこに行き着くまでの道のりを多少なりとも提案できなければ説得力がないかな、と感じています。
そうしたことから普段は米Amazonをオススメしているのですが、今回はそこに加えて、海外において新製品のPre Orderをいち早く開始することでも話題の老舗B&Hも合わせて候補に入れてみたいと思います。
来たぞ円高!マイナーなカメラ機材は海外通販で買うとお得だよ!【B&H, Amazon.com】 | studio9
カメラ機材等を昔から日本に発送してくれていたことでも有名なB&Hですが、最近はChromebook好きにとっても選択肢の一つとして考えたくなる店舗でもあります。それだけに日本においての実績もありますし安心感もあります。そして話題になったばかりの興味のある新作Chromebookが何気なくPre order扱いで並んでいるんです。最新の販売事情を知る上でも便利です。
ただ、先日のリニューアル以降なのか、文章作成時点でHP製のモデルが軒並み「Ships to USA only」になっています。
可能であれば今回HP Chromebook 11 G1も候補に入れたかっただけに、これが入れられないのは非常に残念です。
今回は私自身が欲しいと思うモデルを普及価格帯を中心に並べてみました。
ここ最近、HP Chromebook 13 G1やAcer Chromebook 14 for Work、Lenovo ThinkPad 13 Chromebookなど、そりゃ確かにそれらを選べればなんの文句もなく解決だよ、というような高スペックモデルを取り上げてきましたが、一般的にはやはりChromebookには出せても$500まで(それでも高い。平均$200〜$300)だと思うのです。そこで今回はすべてというわけではありませんが、普及価格帯を中心に4モデルをご紹介したいと思います。というか、全て過去にも取り上げていますが、2016年後半のこの時点でもし普通に購入するのであれば、下手な型落ちを選ぶよりも賢明だと考えるためです。
$200以下ならこれが本命かな。ASUS C202SA。
ASUS 11.6″ C202SA Series 16GB Chromebook C202SA-YS02 B&H
商品価格$199.00。これにB&Hでの送料を加えると、
安い。DHLやFedExなら$40台です。例えばこれに日本到着時の地方税消費税(商品代金の6掛に課税)を加えても、計算では1,000円強なので、合計で25,000円前後です。
このモデルに関しては、米Amazonでも「AmazonGlobal Priority Shipping」が使えるので、早く安く、かつサポートも安心で注文できるので、好きな方で構わないかな、と。
ASUS Chromebook C202SA | Notebooks | ASUS USA
このモデル、ASUSとしては珍しくIntelのN3060である以外は(結構Rockchip系が多いので)4GB RAM、16GB eMMCと至って普通です。ただ、先日ChromebookにおけるCPUについても触れましたが、この辺りのスペックが地味に長くしばらくはChromebookの標準であり続けそうな気がしています。
ASUSの製品ページを見ても、イメージとしては学校で使いそうな雰囲気がありません?昨年以上にますます世界の教育現場でのChromebookの導入例が急激に増えてきている現状を考えると、これから先の一つのスタンダードモデルとして、長く安心して使えそうです。価格も$200切ってますし、家族用や子供の入門用としても十分過ぎる気がします。
ASUS C202SAはChromebook界のG-SHOCK? | tomokimatsubara.net
ちょっと認識甘かったです。
かなりタフに使えますね。この辺りさすが教育シーンを重視しているだけあるな、と思いました。
$200台はHP 11G1かASUS Flip。ここではやはり外せないFlip 4GBで$279。
B&Hが急にHP製品を日本に送れなくなっているのが気になっているのですが、それがHP自身がこれからこれらのモデルを日本でも販売するための布石なのであればそれはありがたい限りです。
米Amazonでは変化はありませんし、出てくる可能性はあるとは思いますが、同価格帯、ということで$200台で考えるのであれば、現状安定のASUS Flipかなぁ、と思います。
ASUS Chromebook Flip C100PA-DB02 10.1″ C100PA-DB02 B&H
こちらもB&Hの場合の日本への送料は、先ほどのC202SAよりも安い。
FedEXなら$30台です。普通に米Amazonで扱っている時とさほど変わりません。ラップトップPC自体が関税がかからないのは以前から何度も触れていますが、地方税消費税としてこのモデルの場合1,500円程度。合わせて35,000円前後です。
米Amazonでは以前から日本でも人気のChromebookだったのですが、その分タイミングによっては日本に発送してない時もあって(発送可能なSellerやAmazon自体が在庫切れなどで)価格の変動も意外と大きいので、タイミングを見てどちらか選択されるのが良いかな、と思います。
ASUS Chromebook Flip C100PA | ノートパソコン | ASUS 日本
このモデルの魅力は今更ではありますが、Chromebookとしては貴重な10.1インチ、1kgを切る手軽さ。コンバーチブルタイプということもあって、10インチタブレットとしても使えます。そしてGoogle Playストア対応。現時点でChromebookを楽しむ上では最も刺激的で、かつとりあえず手元に一台は置いておきたい名モデルです。
日本で数少ない、個人向けに通常で販売されているモデルでもあるので、日本ユーザーが多いのも安心に繋がるかな、と思います。私も使っていましたし、気に入っています。
$400弱でThinkPad 13 Chromebookが入るのはかなり嬉しい。$392.46。
今回の文章を書こうと思ったきっかけはこのThinkPad 13 Chromebookとこの後のAcer R13がB&Hで取り扱いがある、ということです。
Lenovo 13.3″ ThinkPad 13 Chromebook with Intel 20GL0000US
もちろんThinkPad 13 Chromebook自体は米AmazonでもSellerから購入することが出来るのですが、どうしても送料諸々がかかってしまうんです。
$100以上、時には$150近くかかることもあるので、それが追加購入を躊躇させていました。けれど、B&Hで見てみたところ、
多少上がるものの、FedEXなら$46です。地方税消費税が2,200円前後。合わせて47,000円程。流石に先ほどほど手頃感はなくなってきますが、個人的にはこの価格でThinkPadモデルが手に入るのであればかなり魅力的です。米Amazonでも上位モデルは現状購入できないので、もし考えるならB&Hだな、と思っています。
B&Hなら注目のR13の64GB版が$429.99で注文可能。まだPre Order段階だけど。
数少ないGoogle Playストア対応モデルの一つ、Acer R11の13.3インチモデル。といっても本体仕上げなど別物になっているようですが、この秋冬に注目されているモデルの一つです。
Flipの10.1インチ、R11の11.6インチに続いて、R13の13.3インチが増えれば、かなり充実してくるかな、と思います。そして、FlipやR11がストレージやRAMが若干物足りない(2GBや16GBの場合もあるので)中で、このR13は当初から4GB RAM、更にストレージは32GBだけでなく64GBも用意されています。
見た限りでは価格を考えてもB&Hで現在Pre Order中のモデルは64GBストレージのモデルです。
Acer 13.3″ R 13 64GB Multi-Touch Chromebook NX.GL4AA.003
送料はFedEXで$42。地方税消費税が恐らく2,500円程度なので、それを加えても52,500円前後です。
64GBストレージが要らなければ32GBが米Amazonで出品されています。
ギリギリ$400を切るものの、ひとまず日本に発送してくれるSellerが出てくるのを待って、送料や発送日数などとのバランスを考えて選ぶ必要が出てきます。
Acer Chromebook R 13 | Laptops – One Chromebook, many options | Acer
台湾製CPU、MediaTek M8173CがChromebookにおいてどの程度のパフォーマンスを発揮してくれるのか未知数ですが、あえてここで13.3インチにはこちらを採用してきたからにはそれなりに期待して良いのではないか、と。
コンバーチブルタイプはGoogle Playストアに対応するまでは全く魅力を感じなかったのですが、実際にR11で対応してみると、11.6インチや、更に13.3インチでYouTubeやAmazon Primeビデオ等を見るにはなかなか使い勝手が良いな、と感じています。
早く海外でレビューが上がってこないか、気になっているところなのですが、一台手元にあっても良いのかなぁ、と思わせるだけの魅力を持っていると思っています。
Acer’s latest convertible Chromebook is bigger and beefier
Acer Chromebook R13 Full Specs, Early Benchmarks – OMG! Chrome!
Octane Scoreは9944、1万弱くらいとなると、決して重くはなさそうです。
HP Chromebook 13 G1は非常に快適です。その安心感があるから、こうして冷静に眺められます。
今日更新した文章は全て朝からHP Chromebook 13 G1で作成していますが、至って快適です。裏でGoogle Play Musicを流しっぱなしにしたり、YouTubeで色々海外レビューを確認しながら作業をすると一気にバッテリーが減りますが、そうでなければ思ったよりも緩やかに減っていってくれます。
そうした点では、私は今このモデルで本当に良かったと思っています。
ただ、だからといって、今まで愛用していた普及価格帯のChromebookの魅力が褪せるわけでは全く無いと本気で感じています。非常に面白い。そして、今私が使っている13 G1がベースモデルは$500を切るように、今回上げたThinkPad 13 Chromebookなども多少奮発はしたとしても十分に選択肢としては考えられる範囲だと思うのです。
そう思うと、$100前後の低価格帯だけでなく、幅広い価格帯で充実した品揃えになってきたのかな、と思います。海外での普及の勢いを考えると、メーカー側もある程度力を入れて魅力的な製品をせっかく大きく拡大してきている市場に提案していくことで大きなシェアを獲得できるチャンスでもあるのですから。
私の手元には確かに13 G1はありますが、だからこそ落ち着いて今回のモデルも魅力を感じることが出来ます。まだ自分の中に定まったものがないと、見えるもの見えるもの全て魅力的に見えてしまって、スペックだけで冷静な判断ができなくなってしまうリスクもあるので。
そう考えると、改めてこの時期のChromebook市場は本当に面白いと思います。今回のモデルの中の一つでも、これを読まれた方にとって思わぬ出会いになれば嬉しいな、と思っています。