そこで、気がついた時にこちらで[かぶ雑感]という形で残しておきたいと思います。普段に比べて細かいスペックやリンクなどは調べずに書いていきたいと思いますので、Twitterされてない方や「ついでだから雑談にも付き合ってやるか」という方はお付き合い頂けたら、と思います。
今回はこれ。
そうか…Chromeアプリ終了はChromebookユーザーの視点で考えて「大半のユーザーにはそこまで大きな影響ないよ」と思ってしまったけど、世の反応は「スマホのChromeとかGoogleのアプリが無くなる」とか「Chromeブラウザーが無くなる」という風に騒いでたのか。思い切り誤解されてるぞ、メディア各社。
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) January 16, 2020
なんかTwitterのモーメントに追加されたようで、いつも反応が穏やかな私のツイートが4時間ほどで500近くもRTやいいねされる状況となっているのですが、元となる話題となった記事はこの辺り。
- 「Chromeアプリ」2022年に終了、Googleがタイムラインを発表 – Engadget 日本版
- Chromeアプリのサポートが段階的に終了、今後はオープンウェブ標準なアプリへ移行 – GIGAZINE
以前からChromebookを使っていた方や、記事本文をじっくりと読まれた「ある程度この辺りの事情が分かっている人」であれば間違えることは無いと思う(このニュース、数年前から何度も繰り返し出てるので)のですが、恐らくタイトルだけ見ただけの方も多かったのか、Twitter上では一時トレンドに表示される程話題になり、しかもその多くが
- スマホメインで使ってる人・・・「ChromeやGoogle関連のアプリが使えなくなる」
- Windowsなども使ってる人・・・「Chromeブラウザが使えなくなる」
- 最近Chromebookに興味を持った人・・・「Chromebookが使えなくなる」
と勘違いしてしまったようです。うん、分かる。非常に誤解を生みやすいタイトルだと思います。「Chromeアプリ」といわれれば、普通はスマホなどのChromeアプリのことか、Chromeブラウザのことだと思うよね。Chromebook知ってる人だとChromeのアプリがChromebookで使えないんじゃ何も出来ない、と思っても仕方がないのかな、とも思います。
結論から書くと、上記の疑問(ChromeやGoogle関連のアプリ、ブラウザ、Chromebook)の答はすべて「今まで通り使えます」ということです。では何が終わるのか、という部分をちょっとこの後書いてみようと思います。
今回話題になった「Chromeアプリ」って何?
この「Chromeアプリ」とは、
PC(WindowsやChrome OS端末など)のChrome(ブラウザ)にインストールしてChromeから起動させて使うアプリ
のことで、スマホのアプリのことでもChromeブラウザのことでもありません。
AndroidアプリがGoogleのPlayストアから、iPhoneなどのアプリがAppleのApp Storeからダウンロードして使うように、このアプリはChromeウェブストアからダウンロードします(但し、今はWindows PCなどから見ると拡張機能とテーマのみになっているようです)。
また使う際にはChromeブラウザ上からURL部分に「chrome://apps/」と入力すると表示されるランチャーから起動できます。
はい、ここまで読んで「?」と思った方は多分今まで入れたことも使ったこともないと思うので、ほぼ問題ありません。Chromeブラウザを使っている方は他に「Chrome拡張機能」は色々使っているかもしれませんが、こちらは今後も継続なので安心して下さい。
ちなみにChromeアプリは現在PC(Windows、Mac、Linux、Chrome OS)上のChromeでのみ使えますが、Chromeの右上の「・が3つ縦に並んでいる」ところから「その他のツール」→「拡張機能」を選択すると、現在自分のChromeに入っている拡張機能とアプリが確認出来ます。このアプリの部分ですね。
上は私のWindows PC上のChromeから見えるChromeアプリなのですが、この中で「Google Keep」や「スプレッドシート」「スライド」などGoogle系のサービスが入っているので、「えっ?やっぱりこの辺が使えなくなるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、あくまでChromeアプリ版が使えなくなるだけで、Androidアプリ版や通常のWeb版(普通にURLを入力して使う)はまったく問題ありません。
要は、
Chromeアプリ版として別途開発、サポートするのが大変だから、これからはAndroidアプリ版やWebアプリ版、Webサービスを使ってね
ということです。Chromeアプリにも有名どころではEvernoteなどもあるのですが、これも「Chromeアプリ版Evernoteは止めるからAndroidアプリやWeb版Evernoteを使ってね」、というだけの話です。
単に、それくらいChromeアプリ版を使っている人が少ない(普及しなかった)ので、サービスを止めるよ、というだけです。で、この話、実は数年前から度々ニュースになっては、その度に誤解されてきた定番の話なんですね(ただ、今回ほど騒がれなかったけど)。
さて、なので、大半の方にはほぼ影響ありません。一部Chromeアプリが重宝している方もいるので、そういう方にとっては少し困るかもしれません。
Chromebookユーザーの中でもChromeアプリっていまいち良く分からない、という人も多かったのです。拡張機能はよく使うけど、Chromeアプリって別に普通にWebページ開いて「ショートカットを作成」「ウィンドウで開く」(=アプリのような感じで使えるのです)で全然問題なかったので。なので、Chromebookを使ってきている者として、この点だけは補足しておきたいと思います。
最後にちょっとChromebookでの話。
確かにChromebookにおいてはChromeアプリを使えますが、Chromeアプリ=Chromebook(Chrome OS)ではありません。
もちろんChromebookユーザーはChromeアプリをまったく使っていない、という意味ではありません。ただ、Chromeが使えなくなる訳ではないので、普通にWeb版、Webアプリ、Androidアプリは使えるんですね。なので、基本的には今までと使い勝手はほとんど変わりません。
ただ、これからはChromeウェブストアからいちいちChromeアプリ版をダウンロードしないで、普通にWeb(アプリ)版のドキュメントやスプレッドシートなどを使うようにしましょう、ということです。
今後に関しては、Chromeアプリで使ってきた部分を「Androidアプリとの相性を改善させながら置き換えていく」方向と「Webアプリ、サービスなどの使い勝手を上げていく」方向と両方があると思っています。Androidアプリ、現時点ではそこまで本腰入れているようには見えないので、この辺り、ここからの数年の動きに注目しています。
ここ、ちょっと分かりにくいと思うのですが、Chromebookの場合は2022年6月までまだ時間があるので、普通に気にせず使っている内に多分アップデートを何回か繰り返してUIが少しずつ変わって、気がついたらChromeアプリ版使ってなかった、みたいな話になるんじゃないかな、と思ってます。
今回の一件は、"「Chrome ウェブストア」からダウンロードできるアプリの終了"が正しいので、Chromeブラウザが終わるわけでもないし、Chromebookが終わるわけでもないので、安心して使ってください。もちろん、G Suiteにも影響はありません。 #Chromebook
— へれん (@Helen_Tech) January 16, 2020
アプリが使えないんじゃん?と思われるかもしれませが、Chromeウェブストアを通じたアプリの提供がなくなるだけなので、それぞれのサービスや開発元からインストールするWebアプリやショートカット作成でインストールするアプリは使えるので、基本的に問題ありません。
— へれん (@Helen_Tech) January 16, 2020
さすがへれん(@Helen_Tech)さん、分かりやすいな。へれんさんも既に文章にされていますので、そちらもご参照下さい。
https://www.helentech.net/chromeos/2020/01/11499/