2024年1月24日、日本エイサー株式会社がChromebookの新モデル2モデル4機種を発表、発売開始しました。
販売はビックカメラ、ヨドバシカメラ、Amazon、Acer公式オンラインストア、Acer Direct楽天市場店、Acer Direct Yahoo!ショッピング店とのことで、エイサーのChromebookとしては珍しく個人向けにも幅広く販売するようです。
今回出るモデルは14インチと15.6インチ、それぞれストレージ違いで2機種ずつ、計4機種の販売、今話題のPlus機ではなく一般的なChromebookとなります。
本体サイズとストレージ容量などを除けば、基本的なスペックはほぼ同じ‥のように見せかけて、製品ページをよく見てみると、315のほうは液晶が「ツイストネマチック(TN)」となっているので注意が必要。
プロセッサーは現行普及価格帯スタンダードモデルで採用され始めたIntel N100となります。タッチ非対応の液晶、キーボードバックライトや指紋認証等もありません。
ただ、Webカメラに関しては、720pではあるものの、顔の自動露出機能を搭載しており、顔の明るさに応じて露出を自動で調整することが可能。Acer TNR(テンポラルノイズリダクション)機能が少し暗い低照度環境であっても映像を高品質に向上させるとのこと。(どの程度かは実機が手元にないので検証は出来ませんが)
またプライバシーシャッターを採用しているため、使用しないときは物理的にカメラをふさぐことも可能です。この辺りは需要の増えてきた昨今の状況に対応してきている感じでしょうか。
Acer Chromebook 314(CB314-4H-F14P/F14N)
まずは14インチ。こちらはスペック的には昨年末にSoftBankから発売されたLenovo 14e Chromebook Gen 3が競合となりそうです。
5G対応のモデルが欲しければLenovoを、特に必要なければこちらの314という棲み分けになりそうです。
シリーズ | Acer Chromebook 314 | |
型番 | CB314-4H-F14P | CB314-4H-F14N |
CPU | Intel N100 | |
メモリ | 4GB | |
ストレージ | 64GB eMMC | 32GB eMMC |
液晶 | 14″ IPS FHD(1920×1080) タッチ非対応 | |
ほか | MIL-STD 810H準拠 無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax Bluetooth 5.1 |
|
バッテリー駆動時間 | 約11.5時間 | |
インターフェース | USB3.2(Type-C/Gen1) x2 USB3.2(Type-A/Gen1) x2 ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード |
|
サイズ | 約326.9mm(幅) x 224.9mm(奥行き) x 20.5mm(高さ) | |
質量 | 約1.43kg | |
想定価格 | 54,800円(税込)前後 | 49,800円(税込)前後 |
メモリ容量が4GBなのは若干惜しい気もしますが、普及価格帯スタンダードモデルと考えると、まぁこの辺りかな、という感じ。余程Chromeブラウザでタブを大量に開いて作業する、同時並行作業を色々行う、ということでもしない限り、そこまでモタツキは感じませんし、むしろN100プロセッサーが従来のこのラインのモデル(Celeron N4000等)に比べて充分に力があるので、ある程度力押し出来てしまう感はあります。
製品画像を見ていて唯一少し気になるとすれば、キーボード。
製品ページの画像は相変わらずの英語配列のものとなっていますが(日本発売モデルは日本語配列)、この画像を見る限りでは恐らく型は流用だと思われますので、Enterキーの横幅が恐らく一般的な他のキーと同じになります。
これがLenovoの14e Chromebook Gen 3の場合、
非常にバランスの良いキーバランスになっていますので、キーボードに拘る方は悩ましいところ。
Acer Chromebook 315(CB315-5H-F14Q/F14P)
続いて15.6インチのモデル。最近はなかなか14インチを超えるサイズのモデルが少ないので、そうした中でエイサーは継続して出してくれるところはありがたいですね。
スペックは前述の314とほぼ同じ。但し、こちらはMIL-STD 810Hには準拠しておらず、また液晶サイズと型(IPSではなくTN)もことなります。
シリーズ | Acer Chromebook 315 | |
型番 | CB315-5H-F14Q | CB315-5H-F14P |
CPU | Intel N100 | |
メモリ | 4GB | |
ストレージ | 128GB eMMC | 64GB eMMC |
液晶 | 15.6″ TN FHD(1920×1080) タッチ非対応 | |
ほか | 無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax Bluetooth 5.1 |
|
バッテリー駆動時間 | 約12.5時間 | |
インターフェース | USB3.2(Type-C/Gen1) x2 USB3.2(Type-A/Gen1) x2 ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード |
|
サイズ | 約366.4mm(幅) x 244mm(奥行き) x 20.9mm(高さ) | |
質量 | 約1.69kg | |
想定価格 | 57,800円(税込)前後 | 52,800円(税込)前後 |
こちらのモデルはテンキーが付いているので、そこで好みが分かれそうです。
あと、重さも約1.7kgとなるので、基本的には頻繁に外に持ち運ぶよりも自宅での作業、もしくは多少自宅の中で持ち歩く程度の使い方に向くかな、と思います。
また、製品ページによると、こちらは液晶がIPS型ではなくTN型となっているので、その辺りの見え具合が気になるところ。何故ここで違いを出してきたのか。どちらもコンフィービュー(マット)となっているので、ノングレア処理がされている(反射、映り込みが少ない)タイプかな、と思います。
ひとまず価格差はそこまでないので、あとは好みに応じて。ただ、現時点で入ってきているだけの情報で判断するなら、IPSモニターを搭載し、現行普及価格帯スタンダードモデルに近い314のほうが個人的にはオススメしやすいかな、と思いました。