最近時々ふと思うことがありまして。それは、私ってもしかして「Chromebookの良さをもっと広めたい」とか言いながら、却ってChromebook普及を妨げているんじゃないか、ということです。例えば最近であればこんな文章。
「ChromeOSに適した用途において、より快適になる」とか、なんか特別な使い方しなければいけないようなこと書くから「難しそう」「入りにくそう」「結局買っても無駄になりそう」と思わせてしまっているのではないか、と。
でも、大変申し訳ないのですが、単にこの辺りの「ChromeOSとは」みたいな文章はほぼ無視していただいて構わない文章です。なんかChromebookいいぞ、って思い始めて、何となく自分の中で盛り上がっちゃって、そんな自分の好きに言い訳をしたくなった時に、もしくは気分を盛り上げたい時にちょっと読んでもらうくらいで良いのかなぁ、と。
難しいのはChromebookではなくてChromebookおじさんの話です。
Chromebook自体はなにも難しいものではないと思うのです。難しいのは私のようなChromebookおじさんの話だけです。だって、難しければ、海外で、教育市場で、普及なんてしません。まぁ敢えてあげるなら「Chromebookならではの魅力」なんてことを考え始めちゃうと難しくなりますし、誰かに魅力を伝えたい、となると難しくはなります。その結果が当ブログのような「難しそう」な長ったらしい文章の羅列になります。でも、Chromebook自体は難しくもなんともありません。私のようなおじさんはスルーして大丈夫です。
入りにくいのはChromebookではなくてChromebookおじさん同士の会話です。
あ、でもこれ、ちょっと違うかな。世の中のChromebookおじさんは基本的にはそんな閉鎖的でも排他的でもありません。それは先月4回都内でChromebookオフ会を開催してみて感じたことなので、それほどこの私の感覚は間違ってはいないと思います。みなさん、普通の良い方ばかりでした。少し珍しいとすれば、日本でほとんど普及していないにも関わらず、全員がテーブルにそれぞれのChromebook持ち寄って広げていたことくらいです。
今のところ「Chromebookはこうあるべき」みたいなべきべきおじさんも見渡したところ特にいらっしゃいませんし、「Chromebookはこう使わなければならぬ」みたいなならぬおじさんもいません。
まだまだ日本においてはユーザー自体が少ないため、情報が限られています。そのため、私のようなFF外から断りもせず突然RTといいね及び話しかけてくる鬱陶しいおじさんや、少し何か呟くとそれだけ皆さん情報に飢えている&誰かが使っていると嬉しいのですぐに反応が返ってくることはありますが、無理に参加する必要はありません。ただ、悪い人たちではないので、一緒に楽しんでくれたら嬉しいなぁ、とは思っています。基本見渡しても、他OSに対して「クソ」だ「ゴミ」だと攻撃的な人もほぼ見かけないので、比較的草食系だと思います。
結局買っても無駄になりそう?良いじゃないですか、元なんて取れなくても。
私なんて金額的に元取れてるか、と言われれば全く取れてません。間もなく購入した台数が15台とかいっちゃいますが(一部諸事情により手放しています)、その中で常時使っているのは2〜3台ですので、元取れてるなんてとてもじゃないけど言えません。
そして私のような人間は如何にもアフィリエイト等でボロ稼ぎしてそうな印象があるかもしれませんが、微々たるものです。多分先日の浜松オフの往復の新幹線代と食事お土産その他くらいで消えるくらいです。
でも幸せです。
だって楽しいんですよ。なんか分かりませんが、先程のChromebookオフ会だって、私にとってはパソコン通信の頃のオフ会のような懐かしさと楽しさがありました。ってパソコン通信知らない人には余計に分かりませんね。
元取ろうと思って使うものって、便利かもしれませんが、面白いか、と言われるとまた別です。
実際ネットで少し検索してみても、恐らくChromebook関連の情報って少ないと思うのですが、それって皆さん元取れてないからではなく、単に敢えて書くこともないからじゃないかと思うんです。
それくらい別に何も特別な使い方なんてしてないし、単にネット散策くらいにしか使ってないかもしれませんし、使おうと思ったら最近少しご無沙汰でバッテリー切れてた、なんてこともあるかもしれません。また使ってみたら意外と自分の使い方に合わなかった、案外使わなかった、というのももちろんあるでしょう。
でも、それって別にChromebookに限ったことじゃありません。
正しい使い方があるわけでもないし、難しく使う必要も、使いこなす必要もなくて、むしろ意外とみんな大したことには使ってなくて、それでも意外とそのほうが使いやすかったり便利だったりするんじゃないかな、と。
私たち夫婦も大したことには使っておりません。
我が家では妻もChromebookを愛用しています。「ちょろめ(Chrome)」なんて言って使っておりますが、何に使ってるかと言えば、自宅のデスクトップPCの前に座るのが面倒なときや、枕元でふと調べ物したくなった時にその場で開いてメールやFacebook(妻はFacebook好き)、ちょっとネット散策してるくらいです。
たまにしばらく使ってないときもあって使おうとするとバッテリー切れてて充電しながら使ったりしてますが、なんだかんだと今も使ってますし、気に入っているようで、「もし子ども生まれたらPCはちょろめでいいじゃん」と言ってます。使いやすいし楽みたいです。
最後に個人的に敢えて一つだけ書くとすれば「妥協しない」ことかな、と。
個人的にはもしChromebookに興味を持たれたのであれば、一つだけ伝えるとすれば「変に妥協しないで選んで」ということかな、と思っています。
- とりあえず古い使ってないWindows PCにChromium入れて試しに使ってみる。
- 使うかわからないから、とりあえず安めの中古のChromebookでも使うか。
駄目なわけじゃないのですが、案外失敗しやすいのはこうしたパターンかな、と思っています。
元々最近あまり使ってないPCを無理にChromebook化しても使いにくいと思うんです。そもそもが「試しに」なので大して使わなくなっちゃうと思うんです。「そこそこ使えるじゃん」くらいで終わってしまいそうな気がします。
安めの中古のChromebookとか型落ちの安くなったChromebook使って魅力を感じる、満足する方も勿論いるとは思うのですが、これも意外と失敗しやすいのかな、と。
Windows PC辺りで想像してみて欲しいのですが、初めてPC使う人に「とりあえず試しに中古の安いの買ったら?」って薦めるかどうか、ということです。多分、そういう人が格安のモデル買っても、使いにくいんじゃないかと。わからない時に安さだけを重視すると、大抵魅力を感じる前に使いにくさを感じてしまう気がします。安いモデルって、安い理由を分かった上でそれを色々工夫して、割り切って使う(使える)人のためにあると思うので。
あと、モノってなんでもそうですが、意外と気分の問題って大きくて、その後使うか使わないかに結構影響してきます。元取れるか、とか金額とか考えて妥協して選んだものよりも、「とりあえずかっこいい」「とりあえずなんか分からないけど欲しい」というモノのほうが意外と長く愛用することが多いし後悔もしないんじゃないかな、と思います。
別にPixelbook最初から買え、と言いたいわけじゃなく、なぜ私が結局i5版を手放してまでi7版を買ったのか、という状況も似ているかな、と思いました。
ということで、難しいのはChromebookではなくて私の話だよ、ということをお伝えするのに3,000字を超えてしまう私のようなおじさんだよ、ということです。