[かぶ] ASUS ZenFone 3(ZE520KL)で、恐らく最も関心があるであろうDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)について。

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[かぶ] ASUS ZenFone 3(ZE520KL)で、恐らく最も関心があるであろうDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)について。

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昨日のASUSの新製品発表会(Zenvolution)もあって、普段以上に多くの方にアクセス頂いております。ありがたい限りです。来月上旬に発売される予定のASUSの新作スマートフォン、ZenFone 3ですが、販売価格等について色々な意見が出ているようですが、予約状況などを見る限りでは、思っていたよりは大きな影響はないのかな、という気もしています。

とともに、多くの方にとって今回このモデルで最も関心のある点としては、(既に国内初では無いものの)DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)ではないか、と思います。同時に2枚のSIMを挿すことが出来(デュアルSIM)、同時に待受が出来る(デュアルスタンバイ)ということで、仕事用とプライベートの2つの電話番号を一台のスマートフォンにまとめることが出来る、今までガラケーとスマホの2台持ちだったのがこれ一台に出来る、等々期待も大きいと思います。

既にスマートフォン好きの中ではDSDSに関しては色々と試されたり、ある程度ご存じの方も多いとは思いますが、今回のZenFone 3で初めてこのDSDSに触れる方も多いと思いますので、今回はこの機能について気に留めておいて欲しい点を挙げてみたいと思います。

ASUS ZenFone 3(ZE520KL)におけるDSDSについて気に留めておいて欲しい点。

ze520kl-dsds-01

私の場合は手元に幾つかのスマートフォンを持ち、音声SIM、データSIMも複数枚を持っていますので、これがメインでこの端末しか無い、といった状況とは異なります。別途iPhoneも使っていますし、夫婦揃ってHuaweiのP9もほぼメインで使っています。そうした点では今回ZenFone 3を国内で買われる方の中では少数に属すると思います。

多くの方は今まで使っていた何らかのスマートフォンなりガラケーからこのZenFone 3に移行しようと考えられているのではないか、と思います。

まず気に留めておいて欲しい点としては、このZenFone 3は確かに同時に2枚のSIM(音声SIM)を使うことは出来ますが、少し注意が必要だということです。

SIM 1はmicro SIM、SIM 2はnano SIMとMicroSDメモリの排他仕様。

ze520kl-dsds-02

まずはSIMの大きさに注意が必要です。SIM 1とSIM 2でSIMカードの大きさが異なります。SIM 1は今までZenFoneシリーズなどASUS製品を使ってきた方にはお馴染み、micro SIMです。ところが、SIM 2に関しては、現在一般的?になってきている、一回り小さい(iPhoneなどと同じ)nano SIMです。人によってはSIMカードの大きさを変更する必要が出てきます。

また、もう一点注意が必要なのですが、SIM 2はMicroSDメモリと共有(排他仕様)です。nano SIMとどちらか一方しか使えません

SIM 1:micro SIM
SIM 2:nano SIM もしくは MicroSDメモリ

今回日本で発売されるZenFone 3(ZE520KL)は本体ストレージが32GBのモノです。例えば音楽や写真、動画などを外部ストレージとしてMicroSDメモリなどに保存したい(今までしていた)方は、SIM 2に挿せば使えますが、その代わりSIM 2にはSIMカードは挿せなくなります。一般的な今までのスマートフォンと同じスタイル(1枚のSIMと外部ストレージ=MicroSDメモリ)になります。

デュアルSIMではあるものの、日本においてはデータ通信は片方のみ。もう一方は3Gでの音声待受のみ。

同時に2枚のSIMを使うことが出来、音声SIMであれば2つの電話番号のどちらに着信があっても受け取ることが出来ます。これが今回のDSDSの魅力の一つです。但し、こちらも注意が必要です。今回のZenFone(というよりも現行で出ているDSDS機)は4G+3Gでしか使えません。(4G+4Gではない)

ze520kl-dsds-04

音声呼び出しに関してはSIM 1、SIM 2どちらを優先させても問題ありません。基本的に電話アプリから発信時にどちらも選択できますし、どちらも着信されます。(通話に関しては3Gのため)

そして、少し分かりづらいのですが、上の設定画面において、データサービスネットワークを選択した側のSIMが4Gになります(日本ではデータ通信は4Gになるため)。自動的にもう一方のSIMは3Gになるため、こちらのSIMではデータ通信は利用できません。もちろん、設定画面上からいつでも4G側を切り替えることは可能です。SIM 1側を選択した場合はSIM 1が4G、SIM 2が3Gになりますし、切り替えればSIM 1が3G、SIM 2が4Gにいつでも変更可能です。

ze520kl-dsds-03

上の画像はデータサービスネットワークをSIM 1側に設定した場合です。左側、SIM 1では「データ通信を有効にする」「4G LTE拡張モード」などが表示されていますが、右側のSIM 2側は表示されていません。

今回の日本発売版のウリの一つ。au VoLTE対応で一点だけ注意が必要かな、と思います。

ここで一点、気になる点があります。今回ASUSが日本でこのモデルを販売するにあたって、一つのウリとした点があります。それが「au VoLTE対応」です。もしVoLTEを利用する場合には、au VoLTE側のSIMをデータサービスネットワークに選択(=4G側)する必要があります。

この点、あまり問題にはならない気もするのですが、もしもう一枚のSIMと合わせてDSDSとして使いたいのであれば、もう一方を3Gにする必要がありますし、そちらは待受専用になります。もしそちらのSIMでデータ通信を使いたい場合には、切り替えることで使うことは出来ますが、その間はau VoLTE側のSIMは3Gになりますので通話も出来ません

注意したいのは、au VoLTEのSIMはメインSIM(優先データサービスネットワーク)に設定しないと通話できないという点だ。筆者の利用パターンで言えば、メインSIMをドコモ側に切り替えると、ドコモ側のLTE通信が有効になり、au側ではLTE通信が行えなくなる。結果的にLTEでの通信を必要とするau VoLTEが利用できず、au側での音声通話が行えない状況となる。この状態では、au側ではSMSの受信も行えないため、不在着信にも気づけないことになる。大事な着信を待つ場合は通話転送の設定を行っておきたい。

[「ZenFone 3」ファーストインプレッション] au VoLTE&デュアルスタンバイ対応モデルの魅力 – ケータイ Watch

何か一生懸命悩んで文章作った割に分かりづらくなってしまって凹んでいたら、既にこの点をきちんと大手メディアが指摘されていましたね。こんなにあっさり説明されてしまうと、自分の文章力のなさを改めて痛感します。

何が言いたいか、というと、

普通に使う(docomo系やSoftBank系のSIMを2枚)場合には、データ通信に関してはどちらのSIMを選択しようが、電話の着信に関しては同時待受(どちらも着信)出来るのです。なので、通信速度が速かったり、ちょっと今月データ通信使用量が余ってるな、という側のSIMをその時に応じて使い分けることが出来るのですが、au VoLTEのSIMと一緒に使う場合にはこのSIM側でしかデータ通信が使えません(もう一方のSIMをメインにしてデータ通信をしている間はau VoLTE側は電話の着信も出来ない)ということです。

勿論DSDSだけが魅力なのではないのだけれど、この機能、どう説明して、果たしてどれくらいの人が魅力を感じるのかな。

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先日、長年docomoのみを使ってきた友人と話をした際にも、このZenFone 3のDSDSに関しては大変興味を持っていました。「これあれば仕事用と普段使い一本化出来るじゃん」と。勿論基本的なスペックもこのブログでは何度も触れているように「目立った弱点の見当たらない」、この価格であれば充分に満足出来るだけの快適さのある良端末だと思っています。ただ、それくらいDSDSの日本国内における普及機としてのインパクトは大きいと思いますし、それが魅力でもあります。

ただ、これってなかなか簡単なようでいて、ではどういう組み合わせで使うのか、またそのためにはどういう契約の仕方をして、実際どういう使い方が出来るのか、といったことはなかなか説明が難しいと思うのです。特に店頭において販売時に説明する場合には、スマートフォンに興味があって、ある程度自分でも問題が解決出来る人であれば良いのですが、そこまで知識も経験もないけれど、何となく店頭で「2つの電話番号を1つのスマートフォンで使えますよ」と言われて魅力を感じちゃった、というくらいの人にとっては混乱の元になりそうな気がするのです。(実際、特にメインSIMを切り替えたりしない限り、両方挿せば両方待受は出来るので、その範囲内での使用であれば特に問題はなさそうとも言えます。)

最近ではZenFone 2 Laserあたりを学生やご年配の方でも街中で使っているのを見かけることがよくありますので。そういう方に果たしてDSDSって必要なのか、むしろこの機能が混乱を生まないか、それが少し気になるところです。

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ASUS ZenFone 3(ZE520KL)におけるDSDSについて気に留めておいて欲しい点。

SIM 1はmicro SIM、SIM 2はnano SIMとMicroSDメモリの排他仕様。

デュアルSIMではあるものの、日本においてはデータ通信は片方のみ。もう一方は3Gでの音声待受のみ。

今回の日本発売版のウリの一つ。au VoLTE対応で一点だけ注意が必要かな、と思います。

勿論DSDSだけが魅力なのではないのだけれど、この機能、どう説明して、果たしてどれくらいの人が魅力を感じるのかな。

  • ASUS ZenFone 3(ZE520KL)におけるDSDSについて気に留めておいて欲しい点。
  • SIM 1はmicro SIM、SIM 2はnano SIMとMicroSDメモリの排他仕様。
  • デュアルSIMではあるものの、日本においてはデータ通信は片方のみ。もう一方は3Gでの音声待受のみ。
  • 今回の日本発売版のウリの一つ。au VoLTE対応で一点だけ注意が必要かな、と思います。
  • 勿論DSDSだけが魅力なのではないのだけれど、この機能、どう説明して、果たしてどれくらいの人が魅力を感じるのかな。