ここ最近使用頻度の高いのがASUS ZenBook 3です。ちょっと一太郎2017を使うことが多いので(電子書籍の関係で。直接Kindle形式に変換出来るのが便利なんです。)家でも外でも使うことが多いのですが、自宅で使う際に悩みとなっているのが、インターフェース(端子)の少なさ。何せUSB-C端子一つです。充電アダプター挿したらそれで終了です。
一応付属のMini Dockがそれなりに使えるのでそれ程不便はないのですが、欲を言えばもう1~2つ、USB-A端子が欲しいんですね。外付けキーボードと外付けマウス、更にHDDも自宅では繋ぐことが多いので。あとはデジカメのSDメモリも。そうなると、Mini Dock(USB-Aは1つ、SDメモリリーダーは無し)では不足します。そこで先日購入したのがASUS純正のUNIVERSAL DOCKでした。
ただ、これが「非常に惜しい」と書いたのですが、意外と手強い商品でもありました。というのも、時々全く認識しないのです。この辺りの問題については改めて書きたいと思いますが、そうした事情もあって、もう少しコンパクトで使い勝手の良いものはないか、と探して見つけたのが今回の商品「dodocool 7イン1 USB-Cハブ」です。
結論からすると、ASUSのUNIVERSAL DOCKに比べればかなり良いものの、それでもやはり少々クセがあり、結局一番安定して安心して使えるのは付属のMini Dockだった(だからASUSはこのMini Dockを付けたのかな、と思ってしまいました)ということになります。ただ、クセをある程度許容出来ればなかなかに使い勝手の良いハブだと思いますので、ご紹介したいと思います。(なお、今回は製品提供レビューではなく、自費での購入です。)
dodocool 7イン1 USB-Cハブ USB-C to PD USB-C充電ポート*1+ 4K高解像度出力インタフェース*1+TF/ SDカードスロット*1+ USB3.0インターフェイス*3 12” MacBook / 13”或いは15” MacBook Pro / 12.85” Google Chromebook PixelなどUSB-Cデバイスに適用
この商品の魅力を感じた点はこちら。
- USB Power Delivery対応で、充電しながらハブが使える。
- ASUS UNIVERSAL DOCKと違って、専用アダプターが不要。
- USB-A端子が3つ。SD/MicroSDスロット付属。HDMIも便利。
ただ、欠点(惜しい点)もありまして、
- 自宅据え置きで使うなら、LANポートも欲しかった。
- HDMIとUSB-C端子の相性が不安定。PowerDeliveryの影響か。
今回はこの中から、欠点(惜しい点)でもある「HDMIとUSB-C端子の相性」について書いてみたいと思います。
時々HDMI出力が認識しなくなる。USB-Cとの接続順序によって変わってくる?
私は自宅では27インチの液晶モニターに繋いで使っているのですが、その際にはHDMIケーブルを使います。これがなかなか重宝しているのですが、このハブに変えてから、時々HDMIが認識されないという症状が起きています。
最初は初期不良かと思ったのですが、(もちろん私の使っているZenBook 3との相性も考えられますが)どうも色々試してみると、わが家では、
繋いでいる端子をすべて抜いた状態で、最初にHDMIを挿して認識させてからUSB-C端子に充電アダプターを繋ぐと使える。
ということが分かりました。
ただ、わが家ではHDMI端子に液晶モニターを繋いだ状態でUSB-Cから充電していないと、ブルースクリーンエラーが出るんです。USB-Cからの出力が足りていないのか、この辺りの認識がシビアなのか分からないのですが、もうこれはZenBook 3との相性だと思いたいくらい。ただ、この状況、専用の90WのACアダプターを備えたASUS純正UNIVERSAL DOCKでも同様のブルースクリーンが出ることがあったので、もう何かわが家ではUSB-CとHDMIの組み合わせは鬼門のようになっています。(Mini Dockは全く影響ないので不思議。)
ポート数的にはさほど変わらないUNIVERSAL DOCKが(「LAN」「Audio In」「Audio Out」があるかないか、程度)専用の大型90WのACアダプターが必要な事を考えると、もしかしたら挿している機器の数によって単純に充電アダプターからの出力が足りないだけ(あとはPower Delivery対応の製品が未だ少ないところを見ると、この辺りまだまだ不安定なのかもしれません)かもしれません。ただ、今回はコンパクトさも魅力だっただけに、この点は少し残念です。
基本的には持ち歩きにはやはりMini Dockで充分かも。
こうした事情もあって、わが家ではやはり自宅専用になっています。まぁ出先でそれほど多くの機器を接続する必要はないですし、もしそれを最初から考えているのであれば、何も機動性を重視してZenBook 3を選び必要は無いわけですから、この辺は仕方ないのかな、と思っています。
そうした点では付属の純正Mini Dockは今のところまったく不安定感もなく、安心して使えるアクセサリーだな、と思います。
相性が合えば大きさも手頃で無駄のない便利なハブです。
ZenBook 3やMacBookなどの少ないインターフェースを補うこの種の複数ポートのハブは比較的幅広く出ていて(特にMacBookに合わせた)活用されている方も多いと思います。そして何の問題もなく使えている方も恐らく多いのだと思います。
ただ、レビューなどを色々眺めてみると、所々で似たような不具合や相性の悪さのような症状が起きている方もいるようですし、まだまだUSB-C接続のこれらの複数ポートのハブというのは成熟には時間がかかるのかもしれません。
例えば先ほど触れましたがUSB Power Delivery対応のモバイルバッテリーも数が非常に少なく、またその僅かな商品でも相性の問題のようなものが起きています。
それが不良品か、と言われるとそれは難しいところで、実際私も今回のこのハブが不良品だとは考えていません。そういうもの(不良品、という意味ではなく、そういう相性もあるもの)だと思って使っています。
割り切って使う分には便利ですし、必要な時にはやはり助かります。ただ、常日頃から色々な機器を繋げて使いたいのであれば、元々そういうインターフェース類の充実したPCを選んだ方が良いと思います。
個人的な評価としては「75点」。相性の若干の気難しさでマイナス20点、あとの5点が「惜しい点」で触れた「自宅据え置きで使うなら、LANポートも欲しかった。」で、これは分かっていて選んだので仕方がない部分もあります。
悪くはない商品です。ただ、まだまだUSB-Cに接続する多ポートのハブというのは発展途上なのかな、と思っています。