[1273-201606] 私の手元に残る数少ない想い出の腕時計。TIMEX サファリ復刻版の発売から改めて振り返る。

[1273-201606] 私の手元に残る数少ない想い出の腕時計。TIMEX サファリ復刻版の発売から改めて振り返る。

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私の手元に、既に止まってしまっている一本の腕時計があります。

1273-201606_TIMEX INDIGLO

TIMEXの時計。TIMEXに思い入れのある方にはもしかしたら懐かしいモデルかもしれません。私にとっては、初めてお洒落な腕時計に目覚めた一本でもあります。何故なら当時私はまだ中学生だったからです。

初めて知ったお洒落な腕時計は叔父からのお土産のTIMEXだった。

叔父が何かの折りにお土産に買ってきてくれた腕時計。それがTIMEXでした。当時の私にとっては名前以外には特に印象はなく、ただ格好いい(周りの友人とは違う)時計だなぁ、とちょっと誇らしかった記憶があります。実際学生生活でも雑に扱ってしまったこともあり、傷もかなり入り、最初に付いていた編み込みの革製ストラップも(私自身腕が細いこともあって全く長さが合わず)いつの間にか適当に買ったストラップに交換していました。

大学に入った頃でしょうか。TIMEXのサファリというモデルが日本では一時期もの凄いブームになっていた、ということを知ったのは。ただ、そのブームになったと言われるモデルは私の持っているモデルとは少し雰囲気が違いました。当時の私は、自分の持っているこの時計が噂のサファリではないことに少しガッカリしたことを覚えています。

それから気がつけば腕時計関係の仕事に就き、様々な時計に触れ、すっかりTIMEX自体は興味を失っていましたが、それでも他の数本の時計とともに何故か手元には動かないまま残っていました。

時々ふと思い出して手に取り、電池を交換し、使っていましたが、気がついた時には(扱いが雑だったこともあるのですが)秒針の動きがおかしくなり、また修理に出したものの「修理不可」で返ってきました。既に生産も終了して機械自体がない、ということでした。気がつけば噂のサファリではないことなどどうでも良く、私にとって想い出の一本になっていました。

実物を手に取った記憶がない、想像の世界にある噂のサファリが復刻された。

基本的に腕時計、特にクオーツは、一度壊れてしまって、更にメーカーにパーツが無いと、直すことが難しい。勿論金に糸目をつけなければ方法は無くはないのですが、それはまた別の話です。ましてTIMEXはアメリカの国民時計。気軽に買えて壊れたら買い換えるモノ。大富豪でも腕にはTIMEXですが、そうした時計は意外と無造作に扱いながらもしぶとく動いている。ただ色々ストーリーはありますが、基本的には壊れたら終わりの時計です。

そんな中、今年に入り、昔気になっていた、けれど実物を見た記憶が実はない、噂のサファリが日本からの提案と企画によって復刻される、という話を聞きました。腕時計に興味がありながら、最近まで全く知らずにおりまして、よくTwitterでお話させていただいているさくらい伸(@saku03_)さんから教えていただきました。さくらいさんは本日購入された様子。

今日買いに行かれる、と聞き、改めて興味を持って調べている内に私も気になり始めまして、実物を見に行ってきました。

目の前で傷一つ無くキチンと動いているサファリを見て、タイムスリップしたような感覚になった。

ブラウンカラーの編み込みレザーベルトにゴールドの回転ベゼルをまとった、アメリカブランドらしい「サファリ」。その復刻を望む声も多かったが、発売当時の図面が米国で消失してしまっていたため、叶うことはなかった。

それがこのたび、日本企画で本国と数年越しに及ぶ交渉の末、約四半世紀ぶりに実現することとなったのだ。

先ほども書きましたが、私はオリジナルを見た覚えがないにも関わらず、目の前で傷一つ無く(新品ですから)、またキチンと針が動いている(私のTIMEXは秒針の動きが既におかしいので)サファリを見て、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚でした。

現存する貴重なデッドストックを分解し、3D スキャンや現代の技術を駆使、細部は人間の目と手で確認しながら、可能な限り忠実に再現した。また、アイコンともいえる特徴的な編み込みレザーベルトの生産を、オリジナル発売時に請け負っていた工場が現在も操業していることが判明。今回の復刻版のベルトも当時と同工場で生産されることになったというのは、なんとも奇跡的だ。

腕時計の名作!TIMEX「サファリ」復刻! | &GP – Part 2

歳とともに「復刻版」に対する印象は変わっていくのかもしれません。

私は今まで「復刻」というものにあまり良い印象は持っていませんでした。「オリジナルが一番。それは当時の想い出や時代とともに、無くなっていくから良さがあるのであって、その当時の流行や人気に頼って復刻モデルを量産するのはオリジナルに対する侮辱。」などと考えていたこともあります。実際にどう見てもオリジナルに愛情も何もないでしょ、と思われるような復刻モデルも多々見てきたこともあり、少しウンザリしていたのかもしれません。

今回見た復刻版サファリも細かい事情は分かりません。またオリジナルを愛する人にとっては首をかしげたくなるような点ももしかしたらあるのかもしれません。それは私には分かりませんが、ひとまず私にとってはまだ子どもの頃の想い出が蘇ってくるとともに、既に記憶にも残っていないこのサファリを(復刻とはいえ)目にすることが出来たのはとても不思議な感覚でした。あ、復刻って歳を重ねるにつれて、自分とどこかで交差するものが増えてくるにつれて、愛おしくなってくるものなのかもしれないな、とも思います。

とともに、最近感じていることでもあるのですが、これは腕時計に限らず、例えば革靴でも、ビンテージと呼ばれるものは扱いが難しくもあります。確かに昔の方が革が良かった、作りが良かった(実際は色々ありますが)などが時代補正とともに価値を上げていきます。ただ、革であればきちんと保管されていなければ、また時計など精密機器でも、やはり湿度や環境も含めて、動かすには耐久性に不安が残ったりもします。ミント状態だからと言って、では最近のものに比べて長持ちするか、と言われればそうとも限りません。

そうしたモノを集める、手にすることも楽しくはありますが、普段使いの道具とはまた違った視点になってしまう気もしています。安心して使えるのは、今まさにメーカーが存在して、その商品をまだ生産終了にしていないもの。勿論最近は直して使い続けることを想定していないためか、これらも最近は昔のモノに比べれば寿命が短いというのは悩ましくもありますが、それでも使い始めた時点での耐久性や安心感は違います。

今日近所の書店に久しぶりに足を運んだところ、以前話題には出したものの手にしたことはなかったチプカシより高いチプカシ本が目に留まりまして、思わずパラパラと眺めてみたところ、思わぬ記述が飛び込んで...

当時のオリジナルも確かに魅力的ですが、そんな想い出の一本を現代でも安心して普段使いするには、復刻モデルというのは最適です。

「定番」や「人気商品」にはそれだけの完成された魅力がある。

そして、そうした人気のあったモデルというのは何かしら人を惹きつける理由があります。定番には定番の理由があるように、人気商品には人気になった理由が必ずあると思うのです。それが改めて今世の中に出た時、今まで全くTIMEXに何の興味もなかった、いや、腕時計自体関心の無かった人がそうした蘊蓄などとは関係なくファッションの一つとして気軽に楽しんでくれるかもしれません。それはまた嬉しいことです。

今日も渋谷の街を歩いていて、ふとすれ違う人の腕元に目をやると、老若男女問わず私の好きなCASIO STANDARD(チープカシオ)を腕にしている人が意外といました。私自身が興味があるから気付く、というのもあるのですが、腕にする人それぞれに理由は様々でしょう。決して私のようなチープカシオを暑く語っちゃうこじらせちゃった人ばかりではないはずです。

ここ最近妻と私が愛用している腕時計。ただ愛用と言っても妻は元々時計にコダワリなんて微塵もなく、けれど仕事上必要なこともあるので私があげた時計をそのまま使っています。 イラクやチェルノブイリで活...

先行販売中の一部の店舗を除き、一般での販売は2016年8月以降。

今回のTIMEX サファリ復刻モデルも、2016年7月末日までは一部の店舗のみでの先行販売、それ以降に一般での販売となるようですが、実際には販売数はそれ程多くはないようです。

「サファリ復刻版」は2016年7月末日までの期間、当TIMEX公式オンラインストアの他、以下店舗のみで先行発売となります。

・ BEAMS各店
・ New! Ron Herman 千駄ヶ谷店、みなとみない店、大阪店、京都店にて6月下旬より取扱
・ TODD SNYDER各店
・ TiC TAC各店
・ On Time / MOVE 各店
・ Journal Standard各店
・ Natural Anthem
・ Collector’s各店(6/1以降)
・ New! アメリカンラグシー *6月中旬より、但し大丸京都店のみ取り扱いがありません

このブログを読まれている方にとってはTIMEXのサファリは何かしらの形で既にご存じで思い入れのある方の方が多いかもしれませんが、理由は何でも構わないと思います。たまには腕時計を楽しんでみて欲しいな、と改めて思いました(相変わらず上から目線なのはお許しを。)

サファリ|TIMEX公式オンラインストア

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「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

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