本日3月20日は私の誕生日です。万歳。38歳になりました。昨年は確か抱負を述べた気がしますが、今回はスマートウォッチの話題です。
少し前から気になる気になる言っていたスマートウォッチ、Pebble Smartwatchを購入しました。本家サイトから直接購入です。
3月3日に注文。ちょうど値下げがあり、$199から$149になったので、そこから更に10%オフのクーポンコードを使用しました。折角安くなったので、送料無料の通常便にしたのが今思えばちょっと失敗。思った以上に時間がかかりました。
3月3日に注文完了、3月8日に「発送したよ」というメールが来たものの、送られてきた追跡番号がシンガポールポストに反映されたのが画像の通り10日。そこから日本に届くまで8日。結構かかります。それでも20日弱で届いたのはまだ速いほうか。
スマートウォッチに必要なもの。それは多機能ではなく、時計としての基本と「通知」。
Apple Watch、ZenWatch 2(Android Wear)と使ってきました。どちらも今も使っていますし、気に入っています。ただ、それぞれに惜しい部分があります。スペックや機能だけ考えたら、今回購入したPebble Timeなんて、おもちゃみたいなものです。けれど、いきなり結論ですが、実は案外「これで充分」なのではないか、と思ってしまいました。
私がスマートウォッチに求めているもの。それは「通知」だけだったんです。
常にスマホを気にして触っていなくても、肝心の着信や連絡を逃さない。
結局これが私が求める機能だったんです。でもスマートウォッチを使っている方なら、頷かれる方も多いのではないか、と思います。一番便利なのは「通知」で、今までほどスマホを手に持っている時間も多くなくなったし、常に気にしなくて良くなった、と。
裏を返せば、これさえしっかりしていれば、後はなくても良い。むしろ、中途半端に色々な機能が付いていると、欲が出て色々試したくなります。けれど、結局小さな時計の盤面で出来ることは限りがあります。結局中途半端にあれもこれもやろうとして不便を感じ、使いにくさを欠点として感じ始める。
また、色々なことを出来るようにした結果、バッテリーが1日程度しか保たなくなる。
この辺りのことについては、先日Palmとその思想「Zen of Palm」を例にして書きました。後半でPebble Smartwatchについても触れています。
チープだけれど、憎めない何となくカワイイヤツ。それがPebble Time。
さて、誕生日を狙って私の元に届いたのではないか、と勝手に思いたくなってしまうくらい、届いたPebbleはカワイイヤツでした。Pebble Time自体、スーツなどに合わせるには手強い質感なので、思い切って赤にしたのですが、これまた良いんですよ。
今日妻に早速見せたら「あなたと出会った頃(18年前)にあなたが腕にしてたガンダムウォッチみたい。」と言われましたが。いや、あれはガンダムウォッチではなかったんだけどね。
操作は全部、左右のボタンで行います。画面触らないから液晶も汚れないよ。
操作は左右計4つのボタン(左1つ、右3つ)で行います。それぞれ押すことで操作できる直感的なデザイン。最近はタッチパネル式が多かったので、却って新鮮です。ただ、通知程度であれば、下手に画面に触れると反応してしまうよりも気が楽だったりします。私、1日の終わりに時計を外した後、セーム革で全体を拭くのですが、タッチパネル式だとその都度反応しちゃうんです。これが大したことではないのだけれど意外とストレスでした。
バッテリーも7日保つよ。しかも画面は常時点灯だから時間も分かるんだ。
当たり前のことのように思いながら、スマートウォッチではなかなか実現できていないバッテリーの保ち。Pebble Smartwatchはちゃんと保ってくれます。勿論普通のクオーツの腕時計に比べれば短いけれど、それでも5~7日保てば充分です。充電は裏蓋の端子部分に専用の充電ケーブルを繋ぐ形。これは他のスマートウォッチと同じです。
充電中の画面。一つ一つの画像がなかなかカワイイヤツです。
数日の帰省や小旅行の際にも充電ケーブルを持ち歩く必要もなければ、保ちを気にする必要もないのは大きいです。更に残り少なくなってくると時間だけ表示するモードに切り替わって更に粘ってくれるようです。
画面は常に点灯しています。Android Wearならアンビエントモードがありますが、Apple Watchだと普段は消えているのが残念な部分。その点、「時間を常に表示している」という時計としての基本(当たり前とも言える)部分はきちんと押さえています。
シリコンバンドは思った以上に柔らかくて、着け心地も良好。
画像や写真を見る限りでは、もっと固いバンドなのだと思っていました。こんなふんわり柔らかかったなんて、予想外。耐久性は少し不安が残りますが。ただ、22mm幅の付け替え可能なバネ棒式になっているので、気分に合わせて付け替えることが出来ます。
手首が細い私でも問題ありませんでしたが、12時側にバンドの先がギリギリまで見えます。ちょっとだけ見映えが悪いかも。
けれど実は日本語話せないところがまた、ね・・。
と、カワイイヤツではあるのですが、最大の悩みは日本語に対応していないこと。スケジュールなども表示出来るのですが、日本語部分は全て□などの別名「豆腐」と呼ばれる四角で埋まります。なので、ここまで手軽で直感的でカワイイヤツなのに、実家のZenFone 2 Laser使ってる母には勧めにくいのが残念。
ただ、有志の手によって日本語化の道が開けています。この辺り、Palmの日本における初期の頃に似ていて懐かしさも覚えるのですが、私も早速お世話になりました。
詳しい方法は普通に「Pebble 日本語化」などで検索すると続々と出てきますし、上記のGoogle+のコミュニティでも情報交換が積極的にされていますが、一点注意するとすれば、ファームウェアが上がった関係か、以前とやり方が多少変わっている、ということです。
今回は私も最も一般的な、Cryingnekoさんによる日本語言語パックを使わせて頂きました。
私も今日、書かれている通りのやり方でやろうとしたところ、左のようなエラーが出ました。どうやらAndroidの「Chromeなどから直接ファイルをPebble Timeのアプリで開いて実行」という方法だと開けないようです。そこで、以前iPhoneで日本語化する際の方法として挙げられていた、「一旦Dropboxなどに保存した上で、ダウンロードしてから直接実行する」というやり方を採ったところ、右のように日本語化が出来るようになりました。
Pebbleの設定は簡単? ネットには古い情報が多かったので面倒だった。ポイント2点。Pebble Timeをスマホに入れて。日本語化は、*.pblファイルをdropboxなどに保存してからスマホで実行すること。
— 絵つづき (@etsuduki) March 4, 2016
更に、日本語言語パックを導入後、設定から言語を日本語に設定しようとしたところ「日本語」が無く、再び困惑。けれど、こちらもTwitterで検索したところ、「言語を選択しない」状態で既に日本語が表示出来ているので、下手に標準サポートの言語を選ばないということが分かり解決。
@taike_hk その状態で言語パックをもう一度入れ直せば日本語表示されませんか? 追加した言語パックは設定からの選択ができないので、接続アプリ側で標準サポート言語を選んでしまうと日本語に戻せないという罠がありますw
— helicalgear@はりきらない (@helicalgear) March 13, 2016
この辺りの情報は日々更新されているので、予め調べておいた方が良いと思います。ある程度自分で調べて解決しよう、という気持ちがないと、拗ねた時に面倒になっちゃうと思います。
休みの日に気軽にのんびり付き合える相棒や友人のような時計として。
勿論Pebble Smartwatchは色々なアプリが公開されていますし、Watchfaceも数多く出ています。好きなモノを色々入れて自分好みにカスタマイズする楽しみもあると思います。
ただ、私の場合はそれらを凝りたいのであれば、Apple WatchやZenWatchがあるんです。そちらでも充分に、もっと簡単に色々楽しめます。私がPebbleに求めているのはそういうことではないんじゃないか、と思いまして・・。
で、入れたのがこのWatchfaceだけ。
たまにはアバウトに生きてみたいあなたにオススメ、一部で人気の「Japanese Fuzzy Time」。曖昧な時間がツボです。上が、15:00~15:30の間表示される「おやつのじかん」。「そろそろにじ」とか「ごじはんぜんご」とか、とっても曖昧です。常日頃一分一秒を争いながら生きてきていたり、電車の1分遅れにイライラする私たちに時間というものを改めて考えさせてくれます。
私が使わせて頂いたのがタメゴローさんの「JAPANESE FUZZY TIME」。他のサイトで見つけたリンクから辿ってみたら、リンク先が表示出来なかったので、改めて先ほどのGoogle+のコミュニティから探してみたところ、ようやく見つけることが出来ました。
最近の変更点として、
1, 一文字ずつ文字を描画する様にしました。
2, 表示される文字列のバリエーションをちょっとだけ増やしました。
3, Bluetooth切断時に3回振動する様にしました。
4, タップすると(腕を振ると)デジタル時計が5秒間表示される様にしました。
とのこと。正確な時間が知りたいときには腕を振れば普通に時間を表示してくれます。
「これで充分」と思わせてくれる存在は貴重だと思います。気負わず付き合っていきます。
勿論これ「だけで」充分とは思いませんが、自分がスマートウォッチに何を求めているのか、腕時計に何があると便利なのか、といったことを改めて見直させてくれる存在だと思います。それが分かると、Apple WatchやZenWatchの良さに改めて気付くことも出てくるでしょうし、足りないものも見えてくるのかな、と思います。
時々思うように動いてくれなくてイライラすることもあるかもしれませんが、憎めない友人や相棒として、身近にいて欲しい、置いておきたい腕時計だと思います。
気長に待てる人は本家サイトで送料無料でのんびり待つのも良いのですが、待っている半月~1ヶ月が勿体ない気もするので、個人的にはAmazonなどで多少価格が上乗せされてもプライムで当日~翌日配達してもらったほうが良いと思います。私も次回何か必要になったときは、下手に数千円ケチらずに、Amazonなり速達便なりを利用したいと思います。