先月末に購入した、CASIO STANDARDの新作、“A159WAD Made in Japan with Authentic Diamonds”。Twitter上では思っていた以上に反応が良好で、実際に買われた方もそこそこ見かけて嬉しいなぁ、と思っていました。
現時点で国内で入手出来るお店が非常に限られている(日本未発売モデルのため)ことから、CASIOには6月に「この製品は国内で売れるかどうかを判断いただきたい。」とツイートされていたこともあり、是非国内販売を検討して欲しいなぁ、と思っていました。そんな中、本日、
ご報告が遅れて申し訳ないです。
ヨドバシさんで取り扱いを開始いただいたようです。— CASIO カシオ計算機株式会社 (@CASIOJapan) 2018年8月1日
ということで、正式に国内販売が決まったようで、早速上記ヨドバシ及び、今確認したところAmazonでも予約受付を開始したようです。
本当に嬉しいです。ネットにおけるごく限られた一部の反応(好印象)が必ずしも市場で受け入れられるとは限りませんが、むしろ七面倒臭いこと言わないで、実物の印象で判断してくれる店頭の方がもしかしたら受け入れられるかもしれないなぁ、と期待もしています。
この辺り、折角なので少し七面倒臭いこと書いてみたいと思います。
チープも度が過ぎると「貧乏旅行」と同じになる。
ほら、訳分からないこと言い始めた、と思ったでしょ?その通りです。そういう文章書くの大好きな当ブログですが、以前から時々触れているように、私は「一生モノ」や「貧乏旅行」といった言葉が嫌いです。嫌いというか、違和感を感じる、と言ったほうが良いかもしれません。
「一生モノ」について書き出すと少し今回のテーマからズレるので、ちょっと今回は突然チープと関連付けられた(とばっちりを受けたとも言える)「貧乏旅行」について書いてみたいと思います。
私、既に不惑を迎えていますので、今の学生の皆さんの感覚からはズレているとは思うのですが、私の学生の頃、この言葉流行ったんです。特に東南アジア一人旅辺りと合わせて使われる貧乏旅行。
格安航空券&安宿のセットで、長期休みに東南アジアの国々で沈没する。これ、大学入ったばかりの、ちょっと友人知人に語りたい盛りの頃にやりがちな自慢の一つですね。私もやりました。寝てない自慢辺りと同類です。
別に海外旅行が好きなら黙って旅行してればいいんです。ジャパンマネーの強みを活かして、学生のバイト代で1ヶ月も2ヶ月も旅行するのだって、構わないと思うんですよ。でも自慢することでも何でもないんです。でも言いたくなる。「貧乏旅行」ってね。で、現地で「如何に安く日々過ごしたか」「一日幾らで生活できる」を自慢するわけです。「海外の子どもと遊んでた。向こうの子どもの目は純粋でキラキラしてる」って。
まぁ友だち同士の酒飲みの場で自慢するぐらいなら可愛いものです。みんなそんな思い出の一つや二つはあるはずです。
でも何ですか?貧乏旅行って。本当にお前は貧乏なのか、と。貧乏なのになんで海外旅行してるんだ、貧乏でなんで旅行できるんだ、と。しかも語っちゃうわけです。「貧乏旅行こそが至高」とか言い始めちゃって、ツアー旅行してる学生や社会人をバカにし始める。
いいから黙って一人で楽しんでろ。
別に偉くも何とも無いですし、「分かってる人間」な訳でも無いんですよ。で、本当に旅行が好きなら、そして本当にお金がないなら、それをわざわざ誇ったりはしません。でも口にしちゃうんですね。はい、ここまで、全部学生の頃の自分に対して言ってます。結構思い出すだけで恥ずかしいのですが、ただ、似たようなことって幾つになってもやっちゃうんです。
その一つが度が過ぎた時の「チープカシオ」なのかなぁ、と。
別に良いんですよ。安いのは魅力です。でもチープチープ言うな。
いや、言って良いんですが、別に誇ることじゃないだろ、と。もちろん卑下する必要もありません。ただ、何か「安い腕時計をさり気なく腕にしている自分ってちょっと腕時計分かってる」「高い腕時計してる奴、かっこ悪い」みたいな感想、よく見かけません?私も腕時計に限らずよく無意識でやりがちなんですが、これって改めて振り返ると、自分のほうがかっこ悪いのです。
他人が幾らの腕時計買おうと、好きだろうと、良いじゃないですか。でも何となく言いたくなっちゃうんです。
私もまだそんなところある。まぁ趣味なんで、語りたくなりますし、こんなところが魅力だ、なんて言いたくなるので、実際このブログだってそんな虚栄心や「俺の話を黙って聞け」に過ぎないんですが、だからこそ思うんです、時々。
何事も度が過ぎて人に強制し始める、価値観を押し付け始めるとかっこ悪くなる
と。
チープカシオも、自分で「チープだなぁ」と言って楽しんでる分には自由ですし構わないと思うんです。ただ、それが「チープでなければならない」「それはチープではない」になってくると、ちょっと違和感がある。
第一、使い捨てだ、適当に使い倒せる、と好き勝手チープチープ言い放題ですが、幾らだろうが、それを作っている人たちがいて、それを支えている人たちがいて、それを愛用している人もいるんです。そして、好きな人がいるんです。
愛着持ってチープ言ってるくらいならいいですが、チープ論言い始めると「貧乏旅行」と同じになる。
まぁ私も「言うな」とか言ってる時点で同類です。拗らせると人って面倒になる。
ということで、折角日本でも発売決まったので、皆さん楽しく使いましょう。
ということで、シンプルも貧乏もチープもあくまで一つの形、スタイルであって(現実社会の貧乏や貧困の問題は別として)、それを楽しんだり、ちょっとこうした場で語っちゃうのは構わないのだけれど、別にわざわざ他所に出向いていってまでそれ押し付ける必要はないんじゃないかなぁ、と思いました。暇なだけなんですけどね。ちょっと「貧乏旅行と私」思い出したので、書いてみました。最近だと「Chromebookと私」か。
とりあえず、日本発売嬉しいです。こんな時計も良いよね、って楽しめたらいいなぁ、と思ってます。
|