[革靴] 誰もが今まで生きてきた中で既に価値のある何かを持っていて、それが「自分にとって当たり前」なことだからこそ発信する意味があると思う。

[革靴] 誰もが今まで生きてきた中で既に価値のある何かを持っていて、それが「自分にとって当たり前」なことだからこそ発信する意味があると思う。

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このブログでも時々紹介させて頂いている、アマチュアの靴作家でもあるZinRyu(@Zin_Ryu)さんが今週発売の「ビッグコミックオリジナル 2018年9号(2018年4月20日発売)」のORIGINALISM(オリジナリズム)というコラム欄に「革靴こそが歩くための靴なのである」という文章をあげられています。

昨年末以降Twitter上で積極的に様々な革靴に対する質問に答えられてきたZinRyuさん。最近になりnoteでも精力的にご自身の経験と知識を公開されています。 → ZinRyu|note

私、こうした発信に非常に共感しています。以前も書いたことがあるのですが、私は「自分にとって当たり前のことこそ、伝える価値がある」と思っていますし、そうした気持ちでこのブログを発信しているからです。

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誰もが今まで生きてきた中で価値のある「自分にとって当たり前」なことを持っている。

人生の中で体験してきたことは、本人にとっては些細な事でも、他の誰かにとっては何かを変えるきっかけになるかもしれません。

誰もがこれまで生きてきた中で、それぞれに様々な体験をしてきています。そして日々の生活や、趣味、仕事で得た経験や知識があります。もちろん仕事に関わることですと、発信することが難しいこともあると思います。それを無理に発信する必要はありませんが、「こんなこと誰でも知っている」「こんなこと当たり前だから」「私の知識なんて大したことないから」と思っていることって、意外と周りの人にとっては知らない、むしろ知りたかった、ということが多々あります。

別に内部情報を暴露する必要はありませんし、単に愚痴や悪口を書くのでは意味がありません。ただ、例えば私の妻は今も海外の医療支援活動に関わっていますが、その中で目にする現状というのは、日々日本でメディア等から情報を得ているだけでは分からない様々な悩みや、簡単に善悪、良い悪いだけでは判断できない難しい問題を抱えてもいます。私たちはあくまで外野なので、好き勝手に「けしからん」だなんだと言っては気楽に叩くことも出来ますが、実際にはそうしたことが問題を複雑化、長期化させてしまっている場合も多いのです。

ただ、そうしたことを当事者が発信してしまうと何かと難しいこともありますし、(発言することでその言葉尻を捉えて叩かれてしまったり、問題にされてしまうこともある)またそうした状況に深く関われば関わるほど安易な言葉を口にすることが出来ない、ということもあります。

ただ、そうした事情がますます現場と一般の方々との認識の大きなズレを生んでしまったり、一般に知られないことで活動の継続を困難にさせてしまうことも多々あるんだな、と感じています(仕方のないことではあるのですが)。

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少し話が大げさになってしまいましたが、そこまでいかなくとももっと身近なところで、それぞれが自分の興味のある分野において、少しずつ積極的に発信していくことには大きな意味があるのではないか、と思っています。私でいえば、革靴のお手入れ革靴の選び方といったものがそれにあたります。

大半の方が、自分の足に合った靴を選ばない(選べない)、誤解している状況というのは、本人には何の責任もありません。また、靴が長持ちせずに、雑に扱われ履き捨てられている現状も同様です。むしろ、靴に関わってきた人たちが積極的に伝えてこなかったことに原因があるのではないか、と思うのです。

こうした「靴に合わせた一歩」を、毎日数千歩、数年から数十年にわたって積み重ねることは足腰を確実に蝕む。よく言われる、革靴が原因で腰痛になったりするのは「足に合っていない」ものを履いているからなのである。

その世界にいる人、いた人、知識や経験のある人。それぞれがそれぞれの立場で出来ることを発信していけばいい。

メーカーや現場の人がダメな訳ではありません。それぞれにそれぞれの立場で葛藤していると思っています。

もちろん現場には現場の悩みもあります。なかなか伝えられない事情や、その業界にいるからこそ発信できない様々な事情もあると思います。実際、以前ある靴メーカーの方がブログで(ある程度靴に関わっている人であれば至極当然なことでもあり、またその現状をなんとかしたいと思ってもいる)ある情報を発信されました。暴露情報とも性質は違っていましたし、私としては「そうだよなぁ」「やっぱりそう思っている人いたんだよな」「よく発信してくれたなぁ」と嬉しかったのですが、午後には削除されていました

メーカー公式のブログだったので、広報や本社から注意されたんだな、と思ったのを覚えています(私も似たような経験が時々あったので)。メーカーの立場としては、そうした微妙な話題というのは不特定多数が目にするネット上で文章として出してしまうのはどう解釈されるか分かりませんし、リスクもありますから、削除というのは無難ですし、当然といえば当然です。

私も靴の世界で今も働いていたら、このブログも注意されていたかもしれませんし、削除しなければならないかもしれません。何故なら私という人物が特定され、○○(メーカー名)で働いている○○さんが靴についてこんなことを発信している、となったら、他愛のない話であってもやはりマズイからです。(それは皆さんそれぞれに覚えがあると思うのですが)当然、今出している電子書籍(Kindle)も勝手に出せばNGでしょう(靴に関する話は勝手に出さなくても厳しそうですが)。

けれど、実際にはメーカーの方も、また現場にいる方も、それぞれにもどかしさを感じています。もっとこう伝えられたら、ということは多々あるでしょう。ただ、影響力が大きいからこそ、言葉は慎重に選ばなければならない、また断定するような発言は出来ない。

だから、むしろ個人ユーザーや靴マニアのような人から、一般の少し靴に興味を持った方々が積極的に発信していけば良いと思うのです。影響力はあまりないかもしれませんが、その分それが何かのきっかけになるかもしれません。もちろん根拠のない間違った情報が氾濫してしまうリスクもありますが、実際にはそこまで氾濫するほど革靴に関しては情報自体が出てすらいない、というのが現状でもあります。

ZinRyuさんから以前譲って頂いた革靴です。

さて、そうした中で今回の「アマチュア靴作家(ご自身がそう名乗られているので)」としてのZinRyu(@Zin_Ryu)さんです。

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私、とても嬉しいんです。日本にはこうした立ち位置の方って結構いらっしゃると思うのです。知識も経験もあり、ご自身の発言にもしっかりと責任を持たれて日々活動されている。そして実際に実績もある。発信力、影響力としてはメーカーには及ばないかもしれませんが、その分、メーカーとは違った視点での発信が出来ます。

もちろん更に発信の場を広げられることで、批判も誤解も出てくることでしょう。けれど、そうしたことも含めて、とても意味のあることだと思うのです。

ということで、ZinRyu(@Zin_Ryu)さんのこれからの発信をとても楽しみにしていますし、さらにある程度まとまったら、何らかの形で書籍などにしてもらいたいなぁ、と思っています。そうした積み重ねが、既に同様に情報を発信されている方々や、また同様の知識や経験を持たれた方にとって刺激になれば嬉しいです。

私も、影響力はあまりありませんが、これからも自分に出来る範囲のことで、頑張っていきたいと思います。

「コンビニで立ち読み」でも伝わればそれだけでも嬉しいのですが、出来れば手元に置いておいて欲しいなぁ。購入(直接売上がZinRyuさんに届くわけではありませんが、励みになりますよね?)することで、それを感想として上げることで、出版社や他のメディアの方、その他多くの一般の方の目に触れて「お、需要あるんだな」「面白そう」「読んでみようかな」と思ってもらえたらいいな、と思っているので。

歩くことを考えた場合、私が革靴に優るものはない、というのは以上のふたつの理由による。
ただし、これは「自分の足に合った」革靴の場合の話。じつは、世の中にある97%の革靴はフィットさせることがそもそも無理なものとなっている。ほとんどの革靴は、機械で大量生産するために、シンプルな形状でできた、言わば機械の都合に合わせたものなのだ。

ZinRyuさんが挙げられた「歩くことを考えた場合、私が革靴に優るものはない、と考えているふたつの理由」については、是非雑誌掲載の文章を読んで頂けたら、と思います。

ZniRyuさんのnoteはこちら

このブログの「靴のお手入れ」と「靴の選び方」が一冊の本になりました。

今回の文章も含め、今までこのブログで200以上書いてきた「革靴のお手入れ」と「革靴の選び方」に関する内容に加筆、修正してまとめたものをAmazonのKindle書籍として発売しました。

前半で皆さんが「何か特別で面倒なもの」と考えてしまいがちな靴磨き(本書では「お手入れ」)について、また後半では多くの方が陥りがちな革靴の間違った選び方(主にサイズ)についての誤解を解きたいと思います。

Kindle書籍、というと「Kindle端末」が無いと読めない、と思われている方も多いのですが、お使いのスマートフォンやタブレット端末でも「Kindleアプリ」を入れることでお読みいただけます。スマホに入れて、いつでも気が向いたときに目を通せる、いつも手元に置いておけるものを目指して書きました。また、Kindle Unlimited会員の方は、今回の書籍は無料でお読みいただけます。

この文章をきっかけに、より多くの方にとって「革靴って痛いと思っていたけれど、ちゃんと選べば意外と快適なんだな」「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

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