[0332-201409] あまり意識することがないけれど、結構大切な靴べらの正しい使い方。

[0332-201409] あまり意識することがないけれど、結構大切な靴べらの正しい使い方。

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靴べら、使っていますか?あまりにも身近にありすぎて意識することの少ないモノですが、使い方をしっかりと習うことはほとんど無いため、何となくで使っている方も多いと思います。実際とてもぎこちなく、履くときだけでなく脱ぐときにまで靴べらを無理矢理使おうとしている人(脱ぐときは要りません)もたまに見かけますが、ここで改めてちょっと使い方についてチェックしてみてもらえたらなぁ、と思います。
まずはよくやってしまいがちな靴べらの使い方と、その使い方が良くない理由を写真付きで説明します。
#写真は分かりやすいように少し大げさにしていますが、実際に使う際にはご自身に合った程度を少しずつ見つけて下さい。
今回使った靴べらはこちら。
ロイドフットウェアの靴べら – 色々な想いとともに、当時の苦い経験も思い出させてくれる、原点。

2014年10月8日 10:00 追記

「甲高幅広」「外反母趾」関連のアクセスが非常に増えてきています。大変ありがたいことで、少しでも甲高幅広の誤解が減ってくれれば嬉しいのですが、公開から半年が経ち、改めて読み直してみると無駄に長い。
またその後も幾つかこうした話は書いていまして、そろそろ一旦まとめたほうが良いのでは無いか、と思いましたので、半年後のまとめを作ってみました。
今までに書いてきたもののリンクもまとめながら、特に先入観や誤解の多い「甲高幅広」と「外反母趾」を中心に、靴と足の関係について書いています。
こちらで取り上げている、靴べらの使い方が大きく影響するフィッティングの話や、覚えておくと得をする、お店で喜ばれる靴の見方、履き方にもちょっと触れますので、いつも以上に長くなりますがお時間のある方は合わせてお読み下さい。
甲高幅広と外反母趾に見る、日本人とつま先の関係。

やりがちな使い方。

靴べらを中敷きに付けると・・。
これは若干極端ですが、靴べらを中敷き(写真のRalph Laurenロゴの入った革の部分)に付けるパターン。これをやると、中敷きを抉ることになるので、徐々に破れたり穴が空いてきます。特に、靴紐を緩めずに(もしくは最初から緩く結んだ状態で)強引に靴を履く人の場合、かなり強引に、力を入れて押し込むので陥没している場合もあります。
ちょっと角度を変えて説明します。靴べらが見えやすいように靴の外側から撮っています。
下の画像の靴は、このブログでも常に検索上位にある、REGAL W10BDJです。
2014年7月 – アクセスの多かった話題。REGAL W10BDJは限られたコストをど真ん中に投資した名品。
履き口が狭くなる。
急角度で深く押し込むとどうなるか。まずは①の部分ですが、この後見せる正しい使い方の場合と見比べて欲しいのですが、入れれば入れるほど履き口が狭くなります。もし手元に靴と靴べらがあったら深く角度を付けて入れて見て欲しいのですが、靴べらを使わない場合に比べて足を入れる場所が狭くなりませんか?
狭くなるとどうなるか。無理矢理足を入れることになるので、③の部分(中敷き)だけでなく、踵、そして②の甲裏(ベロの部分)にとても負荷がかかります。よく靴紐を解かずに無理矢理履いている方の靴紐の部分を見ると分かると思うのですが、紐にかなりの負担がかかっているのでボロボロになっています。もちろん靴紐を解かなければ靴全体に無理がかかるのは今更言うまでもありませんが。
そして、③の部分。ここまで靴べらを入れると、踵が入る部分が靴の踵部分よりかなり前になってしまいます。革靴は踵で合わせて甲で留めて合わせます。踵で合わせるのでつま先に余裕が出来てリラックスして履けるのですが、靴を履いた時点でこれだと足を思い切り前に突っ込んだ状態になってしまいます。
よく街を歩いていると、踵に指が二本ぐらい入りそうなくらいに余裕がある履き方をしている人がいますが、こういう履き方ですね。私はこれをスリッパ履きと勝手に言っていますが、スリッパやサンダルに慣れていると、靴を前(指先)で履く、という感覚の人が多いことに気付きます。
この場合、履いた後に靴紐を結ぶ前に一旦踵側に足を付ければよいのですが、それをせずにそのまま結んでしまう(しかも緩く)人が多いです。これ、紐が全く意味を成してません。まして紐を解くことすらしない人であれば、紐を緩めなくても既に足を前に突っ込めるくらい靴に余裕が出来てしまっている、ということにもなるので、そもそもサイズが合っていません。(買った時にはジャストサイズだったのにこの履き方をして靴が伸び切ってしまった場合もありますが)

で、正しい使い方。

靴べらは軽く添える程度。
靴べらは実際は軽く添える程度で大丈夫です。踵を痛めずに、これでスルッと入ります。どの程度入れるかは人それぞれ一番自分に合った深さはあると思いますが、意識としては「添える」というつもりでいて下さい。
この場合の靴の中の状態を先ほどと同じく写真で説明してみます。
履き口が広くなります。
まずは先ほどと同じ①の履き口周り。気持ち角度を立てて上げるのがポイントですが、この場合ほぼ靴本来の履き口周りと同じになります。深く突っ込んでもいいのですが、抜く時に大変ですし、敢えてそれをする必要はないかと。また、中敷きに付いてしまうほどに突っ込む恐れもありますし、靴べら自体の厚さもあるので、添えるくらいで充分です。
次に踵が収まる位置。③の辺りですね。この位置で踵が収まってくれたときに、先ほどの②の甲裏、ベロの部分がしっかり紐を縛って押さえられるサイズが適正のサイズ。③の位置に踵があるときの②の高さが合っていること、と言い換えても良いかもしれません。

勿論靴紐は毎回解いて。靴は適正サイズで。

これは毎回書くことなのですが、靴紐は毎回解きましょう。あれは飾りではなくて、ちゃんと意味があるんです。そして、朝と晩で足の大きさが変わっても、紐を緩めたり締めたりすることで微調整も出来るのが紐靴の良さ。紐がないローファーやモンクストラップの靴に比べてフィット感が良いのは紐があるからなんですね。
一日で何十回も脱ぎ履きをされる方なら、脱ぎ履きの手間を考えるのも分かりますが、朝と晩、家を出る時と帰ってきた時くらいしか靴を脱がないのであれば、その一二回の瞬間の手間を面倒と取って一日中歩き心地と足や靴への負担を我慢するのか、それとも一日の歩きやすさを重視するのか。人それぞれと言われればそれまでですが、目先の面倒さだけを取って、後々足にトラブルを抱えることのないようにして欲しいなぁ、と思います。

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