前回は東京夢の島熱帯植物館の魅力について簡単に触れてみましたが、今回はこの夏の目玉の一つでもある「夜間開館」についてご紹介。私自身まだ日中も数回しか訪れたことのないこの植物館ですが、夜の大温室の雰囲気は、やはりその前に日中に何度か訪れた上で感じて欲しい神秘的な空間でした。ということで、今回も写真多めでご報告です。
植物館に着く前に既に夢の島公園自体、夜の独り歩きはちょっと怖い。
いや、ホント。写真は夢の島公園内の東京スポーツ文化館の横を通ってきたのでまだ右の建物が明るかったのですが、公園内は僅かに灯る明かりだけですから。駐車場には車もたくさん停まっていますし、実際時々すれ違う人もいるのですが、私たち夫婦はその前に葛西臨海水族園の同じく夜間開館の後に寄ったので、20時前に歩きました。慣れないとちょっと怖いかも。
17時で大温室のみ一旦閉まりますが、他はそのまま開館。
17時から18時まで大温室が準備のため入室が出来ないのですが、その間は館内でかき氷が振る舞われたりと実際そこそこ人もいるようです。私たちは20時少し前にギリギリで到着。(20時半で閉館)
大温室は昼間とはまったく別の雰囲気を持った空間でした。
夜の熱帯林なんて元々実際には入ることすら躊躇われるわけですが、日本の東京の植物館の大温室でならそれが可能です。ヒルとか変な虫とかいないし。蚊はいますが。
夜にしか咲かない花など、全くの別世界です。空気が違うんです。この辺りはこの夜だけ訪れずに昼間に一度大温室を廻ってから改めて訪れたほうが分かりやすいと思います。いや、そうしないと勿体無いです。
夜は暗くて説明も読みにくいので、じっくり見て回るというよりも、その雰囲気を感じることがメインかな、と思います。
照明はあるので、真っ暗なわけではなく、あくまで夜間も開けている、というだけではあるのですが、それでも昼とこんなに違うのか、と恐らく驚かれると思います。
館内は大温室も含めて写真撮影は可能なのですが、夜は撮りにくいですよ。これらの写真、全てスマホのZenFone 2 Laserで撮りましたが(妻はiPhone 6 Plusで撮ってた)元々光が少ないので、どうしてもボヤケた荒い感じになります。そんな中、端末自体熱くなりながらもよくもまぁこれだけの撮影に耐えてくれたものだと思います。後半熱くなってか、頑張りすぎたからか、フォーカスが全然合わないどころか反応がかなり悪くなりましたが。
夜にしか咲かない花、夜にしか香らない匂い。見るよりも感じる空間です。
最近、この夢の島熱帯植物館に限らず、水族館やナイトミュージアムなど、夜間にも敢えて営業するといったイベントを開催するところが増えてきました。それぞれに魅力があると思います。実際、この昼間と夜間の合間に一駅乗って訪れた葛西臨海水族園もちょうど夜間開館でした。こちらも素敵でした。
こうした試みは色々と施設側には負担もあるとは思いますが、普段とは違った雰囲気を味わえるということでなかなか人気の様子。
入場者は葛西臨海水族園のほうが昨日は圧倒的に多かったですが、この夢の島熱帯植物館も非常に素敵でした。
夜にしか咲かない花、夜にしか香らない匂い。これらは施設の方に訊いてみないとなかなか分からないことでもありますので、是非訪れる際にはそうした情報も教えてもらってから入って欲しいと思います。見るよりも感じる空間です。
そして、何度も書いていますが、これらは昼間訪れているからこそ、その違いや、また昼間とはまったく違った楽しみ方が出来るのだと思います。だから、夜だけ目当てに行っても、その面白さは半減してしまうと思います。
昨日は「夢の島熱帯植物館(昼・熱帯スコール体験含)」→「葛西臨海水族園(夜間)」→「夢の島熱帯植物館(夜間開館)」と動き回りましたが、葛西臨海水族園は以前に何度か昼間に訪れてはいたものの、やはり当日に昼間からじっくり見た上で夜間も見たほうがまた楽しめると思います。
夢の島熱帯植物館の場合は、昼間訪れた際のチケットの半券にスタンプを押して貰えば、再度入場料を払わずに夜間の再入場も可能です。
多くの人に体験してもらいたい、素敵な夜の熱帯植物の空間です。昼と合わせて、8月の後半に是非訪れてみてください。