このブログも佐久関連のアクセスを頂くようになり、大変ありがたいな、と感じるとともに、何か良い形で自分たちの移住に向けて進めていければと思っています。
そんな中、今回「佐久ライフセミナー&移住定住相談会」が有楽町の東京交通会館6階に開かれましたので、夫婦で参加してきました。
会場内の写真は撮れないので、頂いてきた資料の写真を交えながら、その中で感じたことを幾つか書いてみたいと思います。
開催はNPO法人ふるさと回帰支援センター
すみません。今までイメージはしても、実際に調べるまではいかなかったので、こんなNPO法人があること自体知りませんでした。
最初にこのサイト等を見てみれば良かったんですね。自分が思った以上に調べるの下手なことが改めて分かりました。
ふるさと回帰支援センターは、各種の情報提供や農林漁業研修などの支援活動を通じて、都会から自然豊かな農山漁村へ移り住むことを望む方々のお手伝いをします。
また、全国各自治体で進めている定住への支援事業や空き家・遊休地情報をつなぎ、「ふるさと回帰・循環運動」を進めている団体・グループ間をつなぐネットワークを作っていきたいと考えています。
具体的には、出身地のふるさとに戻るUターンや地縁のない地方で暮らすIターン、定年退職者など都市生活者を中心とした100万ほどの人を対象に、北海道から沖縄まで、全国の農村にある遊休農地、漁村の受入状況などの情報を希望者がインターネットで閲覧できる仕組みをつくります。既存の自治体の情報も一元化して、利用しやすくします。
また、地域への就業・定着に必要な訓練なども実施します。
希望する場所が見つかり、そこで働き、暮らし、滞在したい人には、行政、農協、漁協、生協、消費者団体、労組などで構成するNPOがお世話をします。
せっかく地方に移った都市生活者がうまくなじめなかった場合は、NPOが農業・林業・漁業の技術支援や生活相談など、さまざまなサポートも行ないます。
前半は佐久での生活について。
この日は予定が詰まりに詰まっていたため、その合間を縫っての参加でした。その為、後半の車座での移住相談会には参加出来ませんでした。
ちょうど会場に着いたときに大人の休日クラブの現地ツアーや優待についての話でした。その後、物件の相場に話が移っていくところ。
相場としては、賃貸であれば5万円、購入するのであれば1000万円を切ると、何らかの手を加える必要があったり、古さなども含めて許容できるかが出てくるそうです。
また、都市ガスではなく、プロパンガスが多いので、ガス代が非常にかかること。その辺りの話は、イメージする上で非常に役に立ちました。
「移住」という言葉について改めて考えてみる。
「移住」というとどういう印象を持たれますか?
参加されている方の年齢層は(若い方もいない訳ではないですが)どちらかと言えば定年後のセカンドライフをどこか田舎で、という方が多い印象。
実際にセミナーでの佐久ライフの提案も、そうした方をメインに、佐久での薪ストーブとログハウスでの生活の紹介であったり、マイホーム借上げ制度の案内がメインでした。
一般社団法人 移住・住みかえ支援機構(JTI)の「マイホーム借上げ制度」は、シニアの皆さま(50歳以上)のマイホームを最長で終身にわたって借上げて転貸し、安定した賃料収入を保証するものです。
これにより自宅を売却することなく、住みかえや老後の資金として活用することができます。
確かにそうですよね。既に子どもも巣立ち、仕事もそろそろ一区切りついたから、第二の人生は今まで漠然と憧れを抱いていたカントリーライフ、いなか暮らしをしてみようじゃないか。
となると、今ある、二人で暮らすには広く、また移るとなれば空いてしまう(ローンもまだ若干残った)マイホームをどうするか。そして、移り住んだは良いけれど、もしそこでの生活がうまく行かなかったらどうするか。
少ない時間の中で、最も多いであろう移住希望者、移住を考えている方のためのセミナーを行うとなれば、そうした不安を解消する内容になっていきます。
さて、私たちは。
妻40、私36、現在賃貸ですし、妻は看護師、私も比較的時間と場所の制約を受けにくい仕事です。考えたきっかけは子育ても含めての都心での生活コストの高さ。
佐久を候補に挙げたのは、知人が暮らしているのと、妻が看護師としてこれからも日本や海外で活動していく中で、日本の中でも地域医療等にも非常に力を入れている佐久に興味を持ったから、です。
佐久の医療・福祉・健康|さくライフナビ|おまかせ!さくライフ
長野県は全国一の長寿県。その中でも佐久市は、男女ともに平均寿命や活動的余命が長く、長寿のまちとして知られています。
気候、食べ物が大きく関係していると言われますが、佐久が地域医療・予防医療の最先端地域だということも見逃せません。また、市の高齢者の生活を支えるメニューも充実しています。佐久市は「健康長寿都市宣言」の宣言都市であるととともに、「世界最高健康都市・佐久」を目指しています。
【佐久総合病院】| 佐久総合病院 | JA長野 厚生連 – 「高度医療と健康福祉の拠点を担う」地域に密着した長野県の総合病院 地域医療連携 救急
地域密着の医療とともに、先端医療の担い手でもある。開設当初から脊椎カリエスの手術などを積極的に行い、現在では内視鏡による診察・治療の技術は世界的にもトップレベルの水準にあるなど、東信地域の中心的な医療機関となっている。
吉沢國雄初代院長による、いつでも家の中の一部屋は暖房を絶やさない「一部屋温室運動」、食事の塩分を抑える「減塩運動」などの地域の中の実践的な活動が、脳卒中の死亡率を抑え、健康長寿のまちを作り上げる基礎となったのは間違いない。そうした活動が生まれたのも、地域と密接にかかわり、調査をしたことによるものだ。
また、実際にその活動を担ったのは、佐久市が委嘱する一般市民からなる保健補導員で、地域の住民を巻き込んで効果的な運動とすることができた。「市民の病院」として行政とともに地域医療を推進してきた役割の重要性は、今後さらに大きくなっていくだろう。
現状東京で得られる利便性よりも、そうした利便性と引き替えに常に晒される刺激によって必要な生活の中でのコストが上がってしまうことへの悩みでした。
勿論佐久には東京とは違う生活のコストがかかると思いますが、そのコストの中身を自分たちが受け入れられるか、ということだと思うのです。
よく、世田谷に住んでいる話になると羨ましがられます。そりゃ、住む場所というより、休日に友達やカップルで遊びに来る街ですし。
ただ、それってお金かかりますよ。娯楽等に。いつでも刺激にアクセス出来る訳ですし、モノにも溢れている訳ですから。
そして子育ても含めてどうするか考えている若い夫婦ってそこそこいると思うんですよね。その人たちにとっての移住とは。
佐久市子育て支援情報サイト「パパママフレ」 | 行政サービス │ 佐久市パパママフレ
私たちにとっては、単なる転勤や引っ越しと同じ感覚。
勿論学生時代と違って「仕事」の問題はありますが、学生時代にひとり暮らしをするので、部屋を探すのと同じ感覚です。
長野県で考えれば、私たち夫婦がよく行く松本の信州大学に通うので、松本駅近くの物件を探すか、というのと同じです。
と考えると、物件の相場であったり、電気やガス、水道などについてであったり、交通の便であったり、というところのほうが知りたいところ。
そして、それは前半の、恐らく私たち夫婦が参加する前に話が終わっていた気がします。残念。
何か思った時、大げさなくらいに想いを表現してみてやっと、周りは気付いて助けてくれる。
「移住」と考えるとつい気負ってしまうのだけれど、強制性がないだけに、切迫感がないので、とりあえず考えてみよう、で終わってしまう。
あまりに漠然としたイメージしかないので、そこから一歩進まないまま月日が経ち、気がついたらセカンドライフの頃に、あの頃漠然としていた生活をしてみよう、と。
移住に限らず、そういうことって多いと思うのです。分からないからそのままにしておく。そして、物事は動かない。
そこで、こうしてブログで都度更新して、更にTwitterでも呟いたりした訳ですが、たったそれだけのことでも、周りは気付いてくれるものです。
その後も佐久の柳田市長から時々ツイート頂いたり、妻が日帰りで佐久に行ってきたりと地味に色々と進めてきました。
ありがとうございます。昨日妻が佐久で収穫した野菜が届きました。今日あとで呟かせていただきます! RT @Seiji_Ya: @_LifeStyleImage 佐久の奥さんの印象は、いかがでしたか?空の広い街でとても健康的な地域です。お手すきになったら呟いて下さい<(_ _)>
— Life Style Image (@_LifeStyleImage) 2014, 11月 27
動いて、ちょっとくどいくらいに自分たちの気持ちを表明してみて、初めて周りはその気持ちに気付くことが出来る。そして、ありがたいくらいにそれに対して色々な手助けをしてくれる。
曖昧に控えめに気持ちを表明されても、大抵分からないんです。そして、周りも優しいから余計なお世話になってしまうかもしれない、と思って声をかけにくい。今回の佐久についても、色々な方から声をかけて頂いていることが、非常にありがたいなぁ、と思っています。
ということで、生活面でのコストや、移動の問題など、現実的な面も含めて、更に調べて検討していこうと思います。