以前から海外に限らず、国内の小旅行や松本、佐久、石巻などを訪れる際の持ち物については常に考えてきました。そんな中で定まっていなかったのがお財布です。特に海外に関しては、今まで常に探している状態です。
今回全く別の目的でネットを巡回していて、二つの財布が目に止まりました。どちらも「薄い」ことから引っかかったのですが、思った以上にイメージが膨らんだので、ちょっとメモも兼ねてこちらでご報告します。
一つはたまたま薄い財布を探していて見つけたBellroy(ベルロイ)の「Travelウォレット」。
Slim Your Wallet – Slim Leather Wallets by Bellroy
もう一つはブロガーの間でもしばらく前に話題になったので、ネットで探せば山ほど出てくる、2013年グッドデザイン賞受賞の「薄い財布」。
薄い財布 abrAsus メンズ | SUPER CLASSIC
どちらもコンセプトや開発者の考え方に惹かれた。
勿論モノとして面白そう、興味を持ったのが何よりの理由で、それがあったからコンセプトに目が行った訳ですが、どちらもそれぞれ面白い。敢えて薄さやコンパクトさを財布に求めて作っている以上、相通じる部分があるとは思うのですが。
まずはBellroy。こちらはオーストラリアの革小物メーカーのようですが、こだわりが良いな、と。今回興味を持ったTravelウォレットにも標準装備されているWalkie penレギュラーを作っている三宝株式会社のサイトより、
Bellroyの製品は芯地や厚紙やプラスチック等、多くのメーカーが使用する材料を極力使わないようにし、純粋にベジタブルタンニンレザーで作りあげることを徹底しています。これもより製品をより薄くすることができます。
そして、使われるパーツ数をできるだけ削減することにつながり、寿命が来たとき、自然に土に戻すこともできるサスティナブルな製品になっております。
サスティナブルだからといって気軽に捨てて良い訳では勿論ないのだけれど、こうしたちょっとしたコンセプトが意外と惹かれてしまうものです。
続いてabrAsus。こちらはイケダハヤトさんによるインタビューから、
南:多くの人たちは「何のために持つのか」ということを、あんまり考えていないんじゃないかと思うんですよね。土地にしろモノにしろ、極端な話、「地球からの借り物」じゃないですか。借りれるなら借りれるものでいいんですよね。
「薄い財布」のコンセプトというわけではないのですが、作っている方のポリシーであったり、考え方の一面が見えると、そこに共感出来るか、という部分も大切だったりします。ご家族4人で現在マレーシアで生活されているそうですが、引っ越された際にも荷物がスーツケース4つと段ボール2個だけだったとのこと。
家族のライフステージが変わった時、人は生活レベルを上げていくことは簡単に出来ても、下げることってなかなか難しかったり辛かったりします。けれど常に自分たち家族の生活をあるスタイルの元に確立されている方は、収入が上がろうが下がろうが生活は変わらない訳です。そしてそれに合わせることが出来る。
自分にとってもとても共感出来るとともに、私たち夫婦もこれからそういう形を更に考えて行きたいと常々思っているだけに、惹かれるものがありました。
パスポートがジャストで入る大きさの革の財布。
#上記画像はBellroyのサイトからお借りしました。
Travel Wallet – Wallets – Slim Leather Wallets by Bellroy
開くとすぐに動画が再生されるので、ボリューム注意。(怪しいサイトな訳ではありません。公式サイトです。)
BellroyのTravelウォレットの惹かれた点は、「パスポートがジャストで入る大きさ」の「革」の財布であるということ。これ、探すと意外と無いのです。
パスポートケースならありますが、トラベルウォレットとなった途端に、チケットが折らずに入る大きさで長財布のような形になってしまうか、もしくはベルクロタイプのナイロンの財布になってしまうことが大半です。
普段使いするには、ちょっと気分が乗らない。
ではパスポートがジャストで入らなくても、普段使いなら良いのじゃないか、という意見もあると思います。確かに日本にいる限りではその通りです。
日本ではパスポート一つでは身分証明にならない場所もあって、何故か運転免許証が一番の身分証明書になります。ちなみに私は運転免許は持っていません。なので住基カード(写真入)を発行したのですが、これすら場所によっては「?」という顔をされたり、断られたりすることもありました(今は知りませんが、以前は近くのソフトバンクショップでは住基カードは裏に確認に行かれてしまいました。)
そこそこ厚みも出てしまうし、普段は使わないのだから、不要と言えば不要です。薄さを追求するのであれば要りません。
#上記画像はBellroyのサイトからお借りしました。
けれど、別に私の場合極限まで薄くしたいわけではないんです。実際あくまでメインはORTHODOXEEのメッシュ長財布ですし、他に土屋鞄のLファスナーもあります。
ただ、あまり理解されないかもしれませんが、パスポートって私の心に自由というか、世界の広がりを与えてくれるんです。パスポート持ち歩いていれば、行こうと思えば今ここから海外に出かけることも出来る、という。実際に出かけるかどうかは別として、そんな心の余裕があることって、とても嬉しいのです。
なので、個人的にはこのTravelウォレットは財布としても実用上充分なパスポートカバーのような感覚かもしれません。パスポートが目に入る度に、よし、また海外行ってくるぞ、みたいな気持ちになれるという。
薄い財布は面白いですよね。
発売当初はそれほど惹かれていなくて、当時もまったくブログ等でも触れていなかったのですが、ここ最近急に気になり始めた「薄い財布」。面白いです。こういうハッキリした商品。
その分使い勝手に多少難があったとしても。日本人っぽい商品じゃないですか。こういうい何となく(例えステレオタイプであったとしても)日本人っぽいものをスタイルに取り入れたい。何だかんだ言っても海外行けば日本人なんですから。話のネタにもなる。
私が国内メーカーの商品が好きな理由 | Life Style Image
ありがたいことに、どちらも取扱店舗が近くにあるので。
Bellroyは先ほど日本での取り扱い店舗を見てみたところ、Loftで扱っているようです。「薄い財布」は東急ハンズで見れますし、期間限定ではあるものの、同じ渋谷のSUPER CLASSICのギャラリースペースで見ることも出来ます。渋谷に行けばとりあえずどちらも見られそうなことは、非常にありがたいです。
Retailers – Slim Leather Wallets by Bellroy
「abrAsus 取扱店」 SUPER CLASSIC ストア
旅も含めて、何かモノを買うときは、それを使っている状況やスタイルを想像して、考えることが大切。どういうイメージが出来るか、というのはいつも意識していることです。今の自分のスタイルにはどちらがしっくりくるのか、また、どちらがよりワクワク出来るのか。たまたま見つけたのも何かの縁、なるべく早めに見に行ってみたいと思っています。