今日は私たち夫婦にとっては結婚記念日であるだけでなく、結婚10周年です。「ダイヤモンドは永遠の輝き」です。
何となく深津絵里バージョンを貼ってみましたが、巷では10年目は「錫・アルミニウム婚式」だそうです。
これからもいつまでも仲の良い夫婦でいたいな、と思っております。
といっても、別に結婚記念日は今回の内容とほぼ関係ありません。今回はここ最近時々話題になるこちらの記事を読んで感じたことを少し書いてみたいと思います。
スマホメインの人にとってはアプリの捉え方もPCユーザー層とはだいぶ異なるのかも。
私、この連載「女子高生、「はじめてのパソコン」を買う」に関しては、目にはしていたものの特に読んではおりませんでした。ただ、Chromebookユーザーの間では「これだったらChromebookで良かったのでは」といったツイートを度々見かけておりましたので、気にはなっていました。そんな中での今回の記事です。
これ、父親がマニアックすぎて子供のための、じゃないものを選んで嫌いにさせるパターンのお約束。いっそChromebookでもいいくらい。
— りんぽん (@rinponconure) February 12, 2018
大変耳の痛いコメントでございますが、私もよくやりがちなので気をつけたいと思います。で、今回これで興味を持ちまして、早速読んでみたところ、今回の文章、むしろタイトル「「世界一おバカなパスワード」を思いつく」ことよりも余程重要というか気になる点がありましたので、少し触れてみたいと思います。
それは、PCにおけるアプリ(ソフト)の感覚について、です。
娘 って言うかさ、パソコンって不親切すぎない? セットアップが終わったと思ったら、ゴミ箱しかないって何よ? ほぼ空っぽだよ。これでいったい何をしろと。
娘 初心者にはハードル高いよ。スマホのように、よく使うアプリは最初から入れておくべき。
父 なるほどね……まあいろんなソフトがプリインストールされているパソコンもなくはないけど、それで動作が重くなるのがイヤだから、わざと何もないモノを選んだんだ。
娘 でもさ、いまどきのパソコンってインターネットやるのは大前提でしょ。だったら、そのChromeってやつは最初から入れておいてほしい。なんでユーザーにいちいちダウンロードさせるのよ。
最近はサブスクリプションタイプであったり、ネットから直接ダウンロードするものが主流にはなってきましたが、各メーカーのサイトに行かなければならなかったり、それぞれの管理も別々だったり、とそれでもスマホに比べればまだまだ不親切ではあります。
そして、スマホに慣れ親しんでいる人にとっては、アプリは最初から入っているもの、もしくはPlayストアやAppStoreにまとめてあるもの、というイメージが強いのかもしれません(今回の場合は、むしろ父親の思惑が裏目に出て、却って娘にとっては不便な環境を与えてしまった、という側面も大きいのですが)。
ChromebookのAndroidアプリ対応とタッチスクリーン対応は結構大きいのかも。
スマホ感覚で捉えるのであれば、(一応Windowsにもストアはあるものの)macOSやChromeOSのほうが馴染みやすいかもしれません。ChromeOS(Chromeobook)にも「Chrome ウェブストア」が以前から(使い勝手は別としても)存在しますし、
また最近ではAndroidアプリにも対応し始めています。
正直、現時点でのAndroidアプリの使い勝手は良いとは言い難い部分もあって、それが期待の高さに比べると残念な現状を生んではいるとは思います(それでも対応初期に比べるとかなり使い勝手は改善、向上しました)。実際私も使っているかと言われればほとんど使っていません。
ただ、私のようなPCユーザーの感覚や視点と、そもそもがスマホがメインでPCには初めて触れる、という方とでは、そもそもの用途も求めているものも、また違うのではないか、と思ったのです。むしろ、細かい使い勝手よりも、まずは分かりやすさや親しみやすさのほうが大きいのではないか、と。わかりやすく親しみやすければ、そこから後は幾らでも慣れることは出来るかもしれません。
今までiPhoneやAndroidスマホで使ってきたアプリがとりあえず使え、また使い方(入手の仕方)も同じで、また既に馴染んでいるタッチスクリーンで操作も出来る、というのは、「タッチスクリーンほとんど使ってないんだけど」「文章入力メインだから」という私とはそもそもの捉え方が違う。キーボードやタッチパッドを使うよりも画面を触ってしまったほうが楽だからです。
そう考えると、現在日本で新たに発表、発売されているモデルはすべてタッチスクリーン対応モデルで、モデルによってはペン対応。また、360度回転してタブレットとしても使えるコンバーチブルタイプである、というのは「当然あるもの、出来るもの」という感覚なのかもしれないな、と今更ながら思いました。
自分の感覚では面倒でも不便でもないことが、意外と入門にはネックになっているのかもしれない。
今回の連載を見ると、女子高生云々以前にむしろ一緒に選ぶ親の思惑で最新のPCが使いにくくなっている(そう印象を与えている)気もします(英語キーボードモデルを選びながらキーボードの文字入力の設定が出来ていない、敢えて何も入っていないWindows PCを選ぶ、など)。敢えてWindows PCを使いにくい印象を与えておいて、最後に「そこでChromebookですよ」的展開に持っていくのではないか、と勘ぐりたくなってしまうほど、少し見ていてWindowsが気の毒ではあるのですが、
スマホに慣れ親しみ過ぎてて、最初から便利なアプリが入ってないことにも驚き。けど、よく見たらネットのサービスってGoogleがほとんど。ネット業界を牛耳ってないか? って思う。Googleだけで何でもできそうだし!
ってなことでJKは毎日パソコンとにらめっこしています。頑張ってます。どうぞ応援のほどよろしくお願いします!
次回予告
次回、「ヤダ……もしかしてGoogleに支配されてる?」便利すぎてマジで神だけど、逆にそれが怖い――の巻! こうご期待。
「スマホに慣れ親しみ過ぎて」いて、「いまどきのパソコンってインターネットやるのは大前提」と考えると、私の中では勝手に「普及は難しいかも」と思っている(間もなく発売される)Acer Chromebook 11 LTEのような「常時接続」というのもスマホ感覚からすれば「当然あるもの、出来るもの」なのかもしれないな、と。(追記:あ、でもこのモデル、タッチスクリーン非対応だった。)
そうした意味でも、今までの自分の捏ねくり回したような理屈や薀蓄ではなく、素直に「自分の感覚にはないものを楽しんでみる」つもりで使ってみると、今まで散々愛用してきたPCも別の捉え方が出来てくるのかな、と思いました。