先月末に夫婦の共用パソコン(Windows8.1)のメンテナンスをしました。
この一年でスペックも少しずつ変わりましたし、ソフトを入れたり消したりしている内に徐々に重くなってきていたので。実際一つ一つの動作がやけに緩慢だったり、突然ブルースクリーンエラーが現れたり、とちょっと不安定だったんです。一年で。
何もしてないのに壊れた、とかそういう楽しいことを言う気は一切ありません。ある程度は予想はしていました。でも再セットアップって、結構面倒なんですよね。パワーも時間も要る。一日がかりです。
ようやく数日前に終わったのですが、今朝再起動したら再びブルースクリーンエラーが出ました。まだ数日です。もうこれはパーツの問題もあるんじゃないか、という気もしています。
佐賀県の授業用パソコンの話。
先日から時々目に入ってきてはいたのですが、あまり気にせずスルーしていました。で、今朝こちらのブログを読んで少しだけ状況がわかってきたので、せっかくなので取り上げてみます。
誰か佐賀県教育委員会にChromebookというものを教えてあげてくれ | More Access! More Fun!
まとめ買いしてるのに1台8万5000円ってえらく高くない??と、思ったら元がめちゃ高いヤツだ。
家にすでに自分用のPCがある子も買わされたんだろうか。もしそうなら「業者と癒着してんじゃ?」と腹を探られても仕方ないよね。Windowsに慣れさせる方が良いという意見だそうですが、ChromebookもWindows8も操作はほとんど同じですよ。両方使ってる私が言うんだから間違いない。Windowsのアプリをクラウドで使うのがChromebook。
佐賀県立高授業用パソコン 春休み期間は利用不能 辞書・地図・問題集もアンインストールの理不尽|政治ニュース|HUNTER(ハンター)|ニュースサイト
まさに惨状である。佐賀県教育委員会が、県立高校の新入生全員にパソコン購入を義務付けたあげく、使用開始から1年でデジタル教科書を削除(アンインストール)するよう指示していた問題をめぐり、辞書や地図、問題集など他の副教材についても、いったんアンインストールを行うよう指導していたことが明らかとなった。
5万円を負担して買った授業用パソコンから、教科書も副教材も削除させられるという理不尽。生徒は春休み期間中、パソコンを使った復習や予習ができない。
まぁ教育委員会と業者の癒着とか、よくわからない担当もしくはちょっとわかった気になっちゃってる職員が、国のIT事業を推進させたい流れに便乗して推し進めた結果やっちゃった感とか突っ込みどころはいろいろあるんだとは思うのですがここでは単純に一つだけ。
パソコンって面倒くさいよね。
私が学生の頃。
私が中学に入った頃、夢の様なことがありました。そう、視聴覚室にパソコンが導入されたんです。かれこれ20年以上前。
何十台入ったのかな。で、視聴覚室、よく使いましたよ。授業で。教材や映画などのビデオを見るときに。涼しくて良いんですよね。夏場。パソコンが入ったおかげで、学校の中で唯一涼しい場所が出来ました。
「学校にエアコン」住民投票、「賛成」実施目安に届かず :日本経済新聞
高校にもパソコンがありました。私数学研究部の部長でしたので、アマチュア無線部と一緒によく部室のパソコンでゲームやってました。それよりハイスペックのパソコンが何十台もあったんです。やっぱりよく使いましたよ、その部屋。高校在学中に数回。確か世界史の授業で「薔薇の名前」見るときに使いました。
なぜ学校でパソコンを使えなかったのか。
私は高校入学とともに大変ありがたいことに父にパソコンを買ってもらえました。父自身が欲しかったんでしょう。父がMSXだったのに、私PC-9801BX/U2で毎日ゲームしてました。なんて贅沢な息子でしょう。ごめん、お父さん。
なので、学校でパソコンが使えなくても大して問題ありませんでした。いや、実際学校で一回くらいパソコン使う機会がありましたけれど、ものすごく不毛な授業だったと思います。何も意味のあることやりませんでしたから。
なぜ学校には我が家の何倍も素晴らしいスペックを誇ったパソコンが大量にあったのに、3年間(x2)、誰も使っていなかったんでしょう。使われなかったんでしょう。
パソコンって面倒くさい。
もちろん今の学校は最先端を突っ走っていて、だからこれだけツイッターで軽犯罪から重犯罪までアッピールし、街を歩けば誰もがスマホを弄っているようなIT先進国になっているのだと思います。
だから私が学生だった20年前とは環境も状況も大きく違うのだとは思います。
ただ、一つ思ったこと。それは、
やっぱりパソコンって面倒くさいよね。
何が面倒くさいのか。
下手に触らせると何が起こるかわからない、ちょっと触れたら火傷しそうな危うさがあるんですね。
だからむやみに触らせることができないんです。そんなこといちいち気にしなければいけないのが面倒くさい。
危なっかしくて怖くて触らせられません。
もちろん教職員自体のスキルの問題や、そもそも中学や高校でパソコン使って何させるんだという具体的なイメージが無いのが一番の問題だとは思います。
でもそれ以前に学生に中途半端に触らせたら何が起こるかわからない、まして一つでも何か起こったらその後の保守にいちいちコストかけなければいけないような面倒なもの、率先して使おうなんて気になりません。
これだけ個人情報云々が中途半端に浸透して、ただでさえセキュリティがうるさい世の中です。
だからこそ学校でセキュリティ意識も含めて教える必要があるのかもしれませんが、それ以前に学校自体が怖くて触らせられません。よほどスキルと正しい知識とそれを支えるスタッフがいない限り。
そんなこと、学校ではとっくに対策出来ている!
と言われる現場の方もいるとは思いますが、以前書いたことがありますが、私もし息子や娘がいても、私と同じパソコンは使わせません。怖いですから。だって妻と共用にしていても、今回これだけ一日がかりだったんです。ほぼ管理を私に任せている、いや、私がやっていること自体が一番の問題かもしれませんが。
[かぶ] 実家で改めて感じるChromebookの素晴らしさ。これは誰にとっても「My」な、「Our」Computer。 | Life Style Image
妻は私が出会った16年前の時点で既にパソコン触っていましたし、その後も何だかんだと散々(私に)キレながらも自分である程度は解決出来るくらいにはパソコンのこと分かるんです。
だからまだ良いですが、いくらかわいい我が子でも、自分の仕事含めたメインのデータが一式入ったパソコンを、バックアップを何重にとってあったとしても、「ハハハーッ!幾らでも壊していいぞー!パパ、あっという間に直しちゃうからなー」なんて白い歯見せて笑顔でサラリと使わせて愛情示せるほど私はできた父親ではありません。
で、何が言いたいのかというと。
Chromebook、楽だよね。
またそれか、と言われそうですが、私これなら壊されても何されても「ハハハーッ!幾らでも壊していいぞー!パパ、あっという間に直しちゃうからなー」なんて白い歯見せて笑顔で(以下略)
だって一瞬で回復出来ますから。壊れたら?落としたら?そりゃ痛いですが、先ほどのパソコンの痛みとは全く違います。
壊れてもいい、壊してもいい、となれば、肩の力が抜けるんです。それは使う子どもたちだけでなく、親や先生の側も。肩の力が抜ければ余裕が出来る。何より余計な管理の部分であったり、セキュリティの部分は、生徒に委ねなくて良いんです。負わせなくて良い。
もちろん最終的にはセキュリティのことはしっかり身につける必要はありますが、最初から「あれダメこれダメ」だったら、面倒でやる気も起きません。自分のスマホ弄ってたほうが楽です。
もともとChromebookは教育の現場でまずは導入を考えられていたものですし、マニアからすればショボイと言われている外装も、教育の現場で使い倒すには充分です。
山内祐平の教育ICTケーススタディ – ゼロから作った広尾学園の理系教育、ICTはいかに支えたか(後編):ITpro
ということで、気がつけば明日エイサーの新しいChromebookも出ますので、改めて私の愛用Chromebookの良さについてちょっと書いてみました。
エルミタージュ秋葉原 – エイサー、13.3型液晶採用Chromebook、「Acer Chromebook CB5-311」3月6日発売