今年の6月のはじめにカシオのTwitterアカウント(@CASIOJapan)がこんなことを呟きました。
少し時間があるフォロワーの方がいらしたら、URLのページを見て欲しい。
そして、この製品は国内で売れるかどうかを判断いただきたい。
ムービーを観れば更に詳しく分かると思う。
よろしくお願いいたします。https://t.co/OgGHSUgA4v— CASIO カシオ計算機株式会社 (@CASIOJapan) 2018年6月8日
一部で結構話題になりまして、実際に様々な意見が寄せられたようです。「ダイヤは要らない」「チープでスタンダードなところが魅力なのにダイヤとか邪魔」といったものや、ターゲットが分からないといった反応が多いな、と感じられました。ダイヤとチープさの組み合わせ。確かに意味が分からないと言えば分かりません。
確かに、その中でCASIO カシオ計算機株式会社(@CASIOJapan)自身もこう触れているのですが
どこまで売ろうとするかかな。現在のスタンダードにしても数を売ろうとは思っていないけど結果的に世界中で売れてるし(儲けはないけど)このモデルに何を求めて世に問うかかな。それによってマーケティングも変わると思ってます。
— CASIO カシオ計算機株式会社 (@CASIOJapan) 2018年6月10日
私、このサイトと動画見た時、実は結構惹かれておりました。
これ、良いじゃん、面白いよ、と。
チープカシオが話題になり、ある種の流行のようなものが生まれた後で。
数年前になりますか、CASIO STANDARD DIGITALだけでなく、アナログも含めた俗に言うチープカシオ(チプカシ)が少し話題になったことがあります。
2016年はじめにはこんな本まで出ちゃうくらいです。SNSで話題のシンプルカワイイウォッチです。
私自身もこのブログでCASIO STANDARD DIGITALカテゴリまで作っちゃうくらい、以前から気に入っていたのは確かなのですが、人間というのはワガママなもので、流行になり始めるとそれはそれで何となく寂しく感じてしまうのです。何故なら流行というのは散々消費、食い潰された後は、急速に廃れていってしまうことも多いからです。
もちろんチープカシオ自体は流行り廃りなんて全く関係なく、今後も地味に定番(いや、定番という言葉すら当てはまらないかもしれませんが)として細く長く、生産され続けていくと思っています。というか、そう願いたい。
このモデルは流行りに便乗しただけのモデルなのだろうか。
そうかもしれません。何か流行ってるし、こんなモデル面白いんじゃない?的なノリで作られただけかもしれません。カシオの上層部が調子に乗って「ダイヤ乗せたら売れるだろ」と指示出しただけで、現場としては「ありえない」と思っているかもしれません。冒頭のツイートだって、カシオ的には「Twitterで散々に叩かれれば上層部も目覚ますだろ」といった目的だったのかもしれません。
更に言えば、自称マニアがとやかく批評すること自体が野暮なのかもしれません。
別に何の意味もない。
そこは良く分かりませんが、分からなくて良いのかな、とも思っています。
必要以上に意味を持たせ、このモデルが売れる、売れないと批評しているのは一部の(私のような)マニアであり、見方を変えればマニアが批評したくなる、一言言いたくなった時点で既に術中にハマっています。いや、ハメる気もないか。勝手にハマってるだけかもしれません。だって、CASIO STANDARD DIGITALですから。チープカシオですから。
余計なこと考えずに、楽しめば良いんです。欲しいか欲しくないか、で良いじゃないですか。
市場調査のモニターをするときに必ず言われることがある。
私は買わないけど、多分こういう人には売れるんじゃないかと思う。
私は買わないけど、多分出せばそれなりに売れるような気がする。
そういう批評は要りません。あなた自身が欲しいか、惹かれるか、興味があるかを教えて下さい。
これ、基本的なことなんです。聞きたいのはあなたの意見であって、メーカーは市場調査会社に高い金払って、そんな漠然とした一般論が聞きたくてモニターしている訳じゃないんですね。
巷では沢山のこうした意見を目にすることが出来ます。
「○○円だったら即買いだったのに(そうじゃないから買わない)」「このモデルは売れないよ」「○○は方向性を見失っている」等々。
一般大衆に向けて出す生活必需品は別として、こうした趣味嗜好に関わるモノって、一般論の批評(こうしたら売れる。但し自分は買わないけど)を参考にすると結局売れないんです。だって、買わないじゃないですか、結局。言いたいだけなんです。その人の心動かしてないんですから。大体、それ見た人が皆冷静な批評家になってしまった時点で、その商品は売れません。ただ、その中にたまにあるんですよ。
「うわ、これ欲しい。買う(値段なんて既に考えてない)。」
というモノが。
「○○円だったら」と値段が条件に出てしまうモノって結局売れません。○○円になっても買わないんです、その人。
現状ほとんど国内で出回っていないのが惜しいですが、私、これ買おうと思います。
私、これ見たとき、単純に欲しいと思いました。この無駄感がたまらないと思ってしまったんです。そして、妙に綺麗なんですよ。こういうの、面白いな、と。で、その時には「いつ出るのかな?本当に出るのかな?出して欲しいな。」とばかり考えて、価格なんて頭に全く浮かびませんでした。どうせ買うし。
まぁ実際、ダイヤということで結構高いイメージ持たれる方も多いのですが、こうした時計に1~2個乗るこのサイズのダイヤって別に高くも何ともないんです。勿論数千円アップが高いと感じる人もいるとは思いますが、そんな何万も変わるものではありません(実際上げて売ってるものもありますが)。
で、今日知りました。1店舗、販売してるんですよ。気付いて良かった。価格?幾らだろう?と思う方は多分元々買わないと思うので、特に載せません。第一、正規の販売価格じゃないと思うし(日本未発売なので)。
そして、この時計、多分大して売れないと思うんです。でも良いんです。私が欲しいだけです。
理由訊かれても分かりません。今回長々と書いている内に思い浮かぶかな、と思ったのですが、結局分かりませんでした。ということで、入手したら、自分だけで楽しみたいと思います。
追記:2018年7月23日 18:00 更新
買いました。到着を楽しみに待ちたいと思います。