前回、ZenFone 2の最上位モデル(128GB搭載モデル)の予約販売が開始されたことに触れました。ちなみに私は、今Zenfone 5の16GB版を使っています。そして今回、iPhone 6を改めて使い始める際にも、128GBは選択肢にはありませんでした。
その辺りのことを使い方も含めてちょっと振り返りながら書いてみたいと思います。
Zenfone 5を使い始めた最初の理由は、どんどん増えていく機能とデータに疲れ始めていたから。
私は昨年まで機種変のたびにiPhoneを選んできましたし、前回6 Plusを選んだ時にも何も考えずに128GBを選びました。大変満足していましたし、良いモデルだったな、と今でも思います。
そんな私が、年末あたりから急にZenfone 5に惹かれ始めました。正確にはZenfone 5とMVNOに、ですが。
Zenfone 5には16GBと32GBがありました(8GBもありますが)。選ぶ際には、確かに32GBと悩みました。結局16GBにしたのは、とりあえずMVNOを考えていたのと、なんでも使えて高性能、多機能というスタイルから離れたくて、「これでいい」のラインを自分なりに作りたかった、というのが理由です。
実際、今私の中では、Kindleだけちょっと起動が遅いので残念なのですが(これはKindleアプリが原因とも言える)それ以外は特に不満はありません。色々入れちゃうとどんどんバッテリーは減りますし、色々欲も出てくるので、やはりこれは「程よい」「これでいい」方にとってのモデルではないか、と。
そして、今回私はiPhone 6は16GBを敢えて選びました。
まぁ2台持ち、SoftBankからOCNモバイルONE、DMM mobileと3つ契約している時点でシンプルもスリムも何もあったもんじゃありませんが、先程も触れたように、今まではずっとiPhoneはそのモデルの最も容量の多いものを自動的に選んできました。6 Plusも128GBでしたし。iPhoneの場合は外部増設が出来ない、という理由もありますが、単に大は小を兼ねるとばかりにです。
大容量は確かに便利です。写真も撮ったものが何百枚、何千枚と入っていても気にせず放置。音楽もとりあえず全部入れとく。PDF化した書籍もひとまず全部入れ。もうこれ一台あれば充分でしょ、くらいの勢い。
でも、その分中に何が入っているか、実際把握していなかったし、機種変のたびに積もっていくデータ。ほとんど整理もされません。それでも毎回容量が上がっていくので、まったく問題もなく、いつも余裕がある状態です。
楽なように見えて、忘れ切れていない状態って意外とストレスなんです。
本当に廃棄してしまってすっきりもう無いのであれば別ですが、手元にあるiPhoneの中には、もう10年以上連絡も取っていない友人知人のデータから、既にパソコンにもクラウドにもアップしてバックアップ済みの画像や動画まで、ありとあらゆるものが要不要関係なく入っている。
それがなんとなくiPhoneを使うたびに頭をよぎるのです。いつか整理しないとなぁ、と。完全に消し去れない分、そして実体のあるモノと違って場所を取らない分、ついつい溜め込んでしまうのですが、忘れきれないので、結構ストレスになってくるんですね。
すっきり0から。本当に必要なモノだけに絞って使えないか。
クラウドサービスもこれだけ増えてきたこともありますし、せめて本体くらいはすっきり、本当に使うものだけに絞って使えないか。iPhoneの画面自体も1〜2面くらいで済んでしまう程度のアプリ数。私は音楽は本当に聴くのだろうか、写真もそんなに入れておく必要があるのだろうか。などなど、試してみたかったのです
で、実際に試してみて感じたこと。
最初は、そして今でも時々「せめて64GBくらいにしておけば」と頭をよぎることはあるのですが、意外と普段はそれ程気になりません。かえって何が入っているか把握してますし、こまめにデータの整理も行う癖が付いたので、結構スッキリです。
音楽も聴く時だけ、写真はほぼクラウド保管、アプリは最低限。
音楽は聴く時だけ入れています。といっても、振り返ってみると私はほとんど音楽をiPhoneで聴いておりませんでした。そして撮った写真は(GRD3からのEye-fi転送も含め)余程中に残して置きたいものを除いてすべてGoogleフォトとOneドライブに自動でアップロードしてから削除してしまいます。特に私はChromebook&Chromeboxがメインなので、Googleフォト即アップは必須です。
アプリもSNS系はほぼスッキリ消してしまいました。まぁこれはZenfone 5に入れてしまったので、iPhone一台だったら幾つかは入れているとは思いますが、Zenfone 5のおかげでiPhoneの中のアプリもスッキリですし、思わぬ副産物として、Zenfone側もスッキリしました。なにせiPhoneは2画面ですが、Zenfoneは使うアプリが1画面で収まっちゃいましたから。
気分と予定と目的に合わせて2台とも持ち歩くのか、どちらか1台だけで済むのか、どちらも持っていかないのか選べるのも楽ですね。
ちなみに、iPhoneもZenfoneもともに16GBで中身は半分以上余裕があります。
Chromebookを使い始めたのも大きいのかもしれません。
すべてを手元に所有して保管している必要はないのではないか、という考えです。すべてを手元に、と考えると、モノと同じで幾らデジタルで形がなくても、本当に大切なデータが見えにくく、気づきにくくなってしまう、ということ。
これらはChromebookを使い始めて、常用するようになって、改めて感じたことです。
クラウドは確かにセキュリティやプライバシー、流出や消失のリスクはあるのだけれど、それらをきちんと考えたうえで、主体的に使うのであれば、身の回りのスタイルやネットやパソコンとの使い方も大きく変えることが出来るのではないか、という可能性を感じさせてくれたのが、結局Chromebookとそれに続くChromeboxだったわけです。
ということで、128GBがまったく恋しくないとは言いませんが、意外と16GBになって色々とスッキリしました。生活スタイルとしてはまだ程遠いですが、スッキリが一番です。気持ち良いですよ。意外と。