[革靴] 気になる足の臭いと蒸れ。スプレーや中敷きより先に考えて欲しいこと。

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[革靴] 気になる足の臭いと蒸れ。スプレーや中敷きより先に考えて欲しいこと。

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私、あまり足臭くないんです。靴の中も。もちろん蒸れもあまり感じません。もちろん汗はかいています。一日革靴を履いていれば、それなりに脱いだ時には靴の中もシットリしています。ただ、申し訳ないのですが今のところ臭いにも蒸れにも悩んだことがありません。

一応この文章書くにあたって、今日一日履いた革靴の中を嗅いでみたのですが、いつもの革靴の革の匂いはしても、人間の足特有のツーンとした臭いや、何とも表現しがたい、得体の知れない臭いは全くしません。また、今のところ中底がボロボロになった、という経験もありません。

などと書いている人間ほど、単に自分の臭いに気付いていないだけで周囲に迷惑を撒き散らしている可能性もありますので、そうした点では当てにならないとも言えますが、それでも良いよ、という方だけ先を読んで頂ければ、と思います。今回は改めて「足の臭い」と「靴の蒸れ」の話です。(改めて、と書いたのはこの話題は折に触れて何度も書いているからです。)

数多ある臭い対策、蒸れ対策の商品を試す前にまず確認して欲しいこと。

東急ハンズ 渋谷店

一歩お店に足を踏み入れれば、私たちの求めるありとあらゆるモノが揃っている、大人たちの宝箱「東急ハンズ」

世の中には無数にこの種の「臭い対策」「蒸れ対策」の商品が溢れています。それだけ需要も多いということでしょう。実際に店頭にいた頃にも多くの方が悩まれていました。これらの商品は常に一定数は売れてくれるありがたいモノでもあります。ただ、競合も多いので、それ程大きく変動しない(それ程皆さん浮気されない様子)モノでもあります。そして、残念なことに、購入される方の内、かなりの割合の方が根本的な解決には至らず、今も臭いや蒸れに悩んでいるようです。

もちろん原因には「体質」「食生活」「持病」など、なかなか改善が難しいものもあるでしょう。これら「だけ」が原因であれば、私の出る幕ではありません。それぞれ本当に改善するのであれば、専門医に相談しながら真剣に向き合う必要が出てきます。

ただ、実際に店頭でお会いする方の大半は、もちろん上記の原因もなくはないでしょうが、それよりも様々な要因が絡み合った結果、という場合が多いようです。そして、そうした方の中の多くが、本来であれば数多ある臭い対策、蒸れ対策の商品を試す前に試して欲しい基本的なことが抜けています。

それが、靴のフィッティングです。

簡単に言い換えれば要は靴のサイズ間違ってるんです。更に加えると、履き方、歩き方も誤解されている。これらを改善するだけでもかなり状況は変わってきます。

まずは「蒸れるから」「臭うから」緩めのサイズ。これ止めて。

何が言いたいか、というと、これらのこと、全て足を過度に緊張させてしまっているんです。

足は緊張すれば、より多くの汗をかきます。汗をかけば、靴の中は益々不快になります。不快になれば益々緊張します。汗に悩んでいる方、臭いに悩んでいる方ほど、「だから緩め」と考えがちです。靴の中に空間(余裕)が大きいほうが蒸れにくい、臭いにくい、と考えている節があります。けれど、逆なんです。緩めの靴は、余程しっかり足に固定出来ない限り、足を疲れさせます。

靴の中で足がしっかり固定されないので、足は無意識に力が入ってしまうんです。ズレないように、滑らないように、しっかり歩けるように。その結果汗をかいてしまう。こういう時の汗は普通の「暑いね」という時の汗と違って臭います。成分が違う、という話もあるくらいです。その真偽は置いておいても、靴擦れも大抵緩めを履いて、汗をかいて、靴の中が湿った状態で、足自体も汗で湿っていて、靴の中で足が安定しないで摩擦が起きている時ほど多く起こります。この辺りはこのブログでも散々触れてきたことなので、この辺にしておきます。

同様に、暑いからローファー。暑いから素足履き。これも止めて。

ここ最近、ユニクロが踝を見せるファッションをまた押し出してきたこともあり、スーツでも踝見せてスネ見せる方が増えてきました。その是非はここでは置いておきます。確かに足首を露出させると涼しくはなります。ただ、その割に靴の中って蒸れてませんか?特に暑いからローファー夏だからローファーという方。脱いでみると靴の中、臭くなってませんか?

ローファーって、足への負担、大きいんです。そして、大抵の方、緩めになります。あれ、ジャストサイズ選んでも履いている内に緩くなってきますから。靴屋泣かせの靴。まぁローファーというくらいなので、ビシッと履く靴ではありません。スリッパ感覚で履いてもらえれば良いと思うのですが、スリッパ履いている人って足あまり綺麗じゃないですよね。特にスリッパ裸足で履いている方の足って、あまり清潔感ないと思いませんか?

湿度の高い日本では、特に吸湿性のないスリッパなどは、汗自体の逃げ場がなく、蒸発も出来ず、更に埃や汚れもダイレクトに足と靴に付着したまま常に湿度を保ってしまうので、臭いやすいのです。なので、帰宅後はまずは風呂場に直行して足洗うくらいでないと足に汚れと臭い残ります。

少し話がズレましたが、ローファーって足を靴の中で固定させる部分が非常に限られているので、足に過度の負担をかけます。だから汗もかきやすくなる。足も常に緊張しているので、その内緊張していること自体忘れてしまいますが、足自体は常に負担がかかっています。蒸れやすいんです。特に日本みたいな環境だと。

靴をジャストサイズで履く。それが出来て初めてスプレーや中敷きが活きてきます。

これ、更に言えば紐靴のほうが理想なのですが、紐靴でも多くの方は紐を緩めず(解かず)に強引に履けるくらいの緩さでしか縛らないので、実際ほぼ意味をなしていません。その状態で強引にねじ込んで履ける、脱げるくらいの靴の状態であれば、既に靴の外見だけでなく中も酷い状況になっています。

これ、先ほど挙げた「体質」「食生活」「持病」以前の問題なんです。この靴の中の状況がむしろそうした「体質」「食生活」「持病」を作り上げてしまっているんです。なので、これ改善させずにスプレーや中敷きを幾らお金出しても改善しません。

旦那がいくら毎日足洗っても臭う。中敷きがすぐにダメになる。毎日スプレーしてるのに。

これは女性も同様です。女性の場合、男性以上に臭う方も多いのは、普段からサイズの合わない靴を無理して履いているからです。(もちろんそれ以外の原因が0という訳ではありませんが。)

サイズの合った靴を履けるようになったら、初めて臭いと蒸れ対策をしましょう。

フィッティングのコツについては、このブログでも、また先日出した電子書籍でも散々書いてきましたので今回は触れません。一番は実際に信頼出来る店員さんを見つけて、自分の足を相談するのが何よりの近道です。責任放棄、言いっぱなしと言われても、過去に店頭に立っていた者としてはこれに勝るものはなかなかないと思っています。何より手軽です。

その上で、気になるようであれば臭い対策、蒸れ対策をしましょう。ここでようやく数多ある臭い対策、蒸れ対策の商品が活きてきます。

大前提は「同じ靴を2日連続で履かない」こと。履くならそれなりの対策を。

蒸れ対策であれば、まずは同じ靴を2日連続で履かない、というだけでも全く違います。1日で中の汗が抜けないのであれば、2日開ければ良い。今まで半年や数ヶ月に一度ボロボロだから、と靴を買い換えていたことを思えば、3足以上の靴でローテーションするコストは決して高くはないはずです。更に加えたければ、個人的にはシュードライ(乾燥・脱臭剤)がオススメです。

よく汗を吸い取ってサラサラにしてくれる中敷きがありますが、個人的には薦めません。商品自体は悪くはないのですが、多くの方はあれをマメに剥がして、中敷きや靴の中底を乾燥させる、ということは面倒でしないと思うのです。大抵既に効果も無くなってしまった干からびた中敷きを貼りっぱなしにしていて、久しぶりに無理矢理剥がしてみたら中敷きと中底の間にカビが生えて変色していた、ということも多々あります(よく見ました)。マメに中敷きを剥がして乾燥させられる方以外はオススメ出来ません。

臭いが気になるようであれば、ここで初めて臭い対策。スプレーやパウダーなど。

私は普段は3足以上でローテーションしていますが、例えば出張先や旅先など1足を履き続けなければならない時にも、基本はスプレーのみで済ませてしまっています。(前述のシュードライは意外と旅先に持っていくには嵩張るので。)

この種のスプレーは多々ありますので好みで選んで良いと思うのですが、私がここ数年気に入って使っているのが上の写真のM.モゥブレイ シューナチュラルフレッシュナーです。

若干お値段はするので誰にでも薦められる訳ではないのですが、防カビ剤も含まれていて、匂いも自然なので気に入っています。あとは時々革靴自体を中も含めて水洗いしてしまうことがあるのですが、その際に乾く前に靴の中にこのスプレーを吹き付けています。(実際に防カビに効果があるかどうかは分かりませんが。)

あとは今回久しぶりに「忘れがちな旅先や出張先での靴のお手入れ用品を税込1,600円で揃える」ために東急ハンズに靴のお手入れ用品一式を買いに行った際にたまたま見つけたのですが(私は普段それ程新製品の情報等を集めないので)、最近は消臭パウダーのようなものもあるんですね。

それなりに売れているようなので、試しに一つ注文してみました。私の場合は冒頭でも触れたように「今のところ臭いにも蒸れにも悩んだことがない」ため効果があるか分かりませんが、届き次第こちらも試してみたいと思います。

サイズの合わない靴を履いて歩き続ければ、その積み重ねが及ぼす身体への影響はとても大きなものになる。

前述の電子書籍でも書いたのですが、人は毎日歩きます。生まれてから死ぬまで、毎日何千歩、何万歩と歩き続けます。その一歩一歩の歩みは小さくても、サイズの合わない靴を履いて歩き続ければ、その積み重ねが及ぼす身体への影響はとても大きなものになります。

何を大げさなことを、と思われるかもしれませんが、これって臭いや蒸れといった些細(だけれど本人にとっては深刻)なことについても同じです。毎日の小さな積み重ねが「体質」や「食生活」、「持病」にも大きく影響してきます。その結果が足にも現れてきます。だからこそ、諦めないで欲しいな、と思うのです。

新陳代謝も衰えてきているにも関わらず足の臭いに気付いてもいないお前に何が分かる、と思われるかもしれません。また、あなたの足の臭いや靴の蒸れは必ずしも今回ここでたった5千字程度で挙げたくらいのことでは当てはまらなかったり、解決しないかもしれません。それでも、もし今回挙げたようなことを意識したことがなければ、一度是非騙されたと思って意識してみてください。

何が原因でこの文章に辿り着いたか分かりませんが、あなたが見つけたこの場所はそういう暑苦しい押しつけが多いブログです。

余計なお世話かもしれませんが、ちょっと意識してみて欲しいなぁ、と思って(願って)います。

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数多ある臭い対策、蒸れ対策の商品を試す前にまず確認して欲しいこと。

まずは「蒸れるから」「臭うから」緩めのサイズ。これ止めて。

同様に、暑いからローファー。暑いから素足履き。これも止めて。

靴をジャストサイズで履く。それが出来て初めてスプレーや中敷きが活きてきます。

サイズの合った靴を履けるようになったら、初めて臭いと蒸れ対策をしましょう。

大前提は「同じ靴を2日連続で履かない」こと。履くならそれなりの対策を。

臭いが気になるようであれば、ここで初めて臭い対策。スプレーやパウダーなど。

サイズの合わない靴を履いて歩き続ければ、その積み重ねが及ぼす身体への影響はとても大きなものになる。

  • 数多ある臭い対策、蒸れ対策の商品を試す前にまず確認して欲しいこと。
  • まずは「蒸れるから」「臭うから」緩めのサイズ。これ止めて。
  • 同様に、暑いからローファー。暑いから素足履き。これも止めて。
  • 靴をジャストサイズで履く。それが出来て初めてスプレーや中敷きが活きてきます。
  • サイズの合った靴を履けるようになったら、初めて臭いと蒸れ対策をしましょう。
  • 大前提は「同じ靴を2日連続で履かない」こと。履くならそれなりの対策を。
  • 臭いが気になるようであれば、ここで初めて臭い対策。スプレーやパウダーなど。
  • サイズの合わない靴を履いて歩き続ければ、その積み重ねが及ぼす身体への影響はとても大きなものになる。