[0706-201503] 前回調子に乗って考えてみたら勘違いしていた部分が多かった銀座ヨシノヤのパターンオーダーについて、訂正しつつ懲りずに書いてみるよ。

[0706-201503] 前回調子に乗って考えてみたら勘違いしていた部分が多かった銀座ヨシノヤのパターンオーダーについて、訂正しつつ懲りずに書いてみるよ。

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今日、少し時間がありましたので、パターンオーダー会開催中の銀座ヨシノヤに改めて伺いました。先日その魅力について色々書かせて頂きましたが、偉そうに書いた割にパターンオーダー会について少々勘違いというか間違って認識していた部分がありましたので、訂正がてら。

[0703-201503] 春のパターンオーダー会が始まった銀座ヨシノヤの魅力を考えてみる。

正直思っていた以上に自由度の高い、そして前回私が触れた「ここがもっとこうだったら・・」と言った部分などとっくに解消されていた、その魅力を改めてご紹介します。

まずは前提としてパターンオーダー会(フェア)について。

銀座ヨシノヤ – 新作コレクション – Men’s – 紳士靴ハンドソーン パターンオーダー

これは勘違いしていたわけではなく、敢えて書かなかっただけなのですが、銀座ヨシノヤでは基本的に年中パターンオーダーは可能です。ではこの時期(フェア)は何が違うのかと言えば、全デザインサンプルが展示されるということが一つ。そしてこの時期ならではのプレミアムレザーなどの選択肢が一部増えるということです。

ですので、近くの銀座ヨシノヤ(大抵婦人靴だけだったりしますが)がなかなか紳士靴オーダーが出来ない場合でも、例えば銀座ヨシノヤの本店に行けばいつでもオーダーは可能、ということですね。

そして、更に日々選択肢含めパターンオーダーで出来ることは増えていまして、私のように何だかんだとフラフラお店に立ち寄る人間でも分かってない(なんかこの書き方偉そうだな)部分が多いということですね。

マッケイ製法でのパターンオーダーも可能。

というよりも、製法が選べるということ。これ、以前訊いた気も何となくするのですが、その頃はヨシノヤといえば九分の素晴らしい履き心地にしか意識が行っていなかったのでスルーしてしまっていたのかもしれません。

前回触れたマッケイ+ハーフラバーソールといった選択肢も勿論出来るわけです。そして、同様にデザインが少なくて残念、と思っていたこのハーフラバーソールシリーズでストレートチップという組み合わせも勿論可能です。

そして、採用されている木型は九分もフルハンドもマッケイも同じものだそうです。先芯など使われている部材が一部違うようですが。当然木型が同じでも製法から使用する革まで、変われば全く履き心地も変わります。そう、今触れた「革」ですが・・。

0700_201503_Carl Loesch Yoshinoya 01

ということは、プレミアムレザーも乗せられる。

そうなんです。マッケイでハーフラバーソールでゴートスキン(山羊革)のライニングで(今回から選択可能な、既製では九分半に採用されているもの。足ざわりが非常に柔らかくなります。通常はデュプイのヌメ革だったかな)、更にアッパーはAll Aboutで飯野さんも絶賛されていたイタリアンベビーカーフを使う、といったことも出来ます。まぁこれだと今簡単に頭のなかで計算してみても10万前後になってしまいますが。

特長は何と申してもアッパーに用いられた正真正銘のベビーカーフ。「これぞ本物!」と誰もがひざまずくこと間違いなしのキメ細やかな肌質は、デッドストックの革以外では近年全くお目に掛かれなくなってしまったものです。茶系に比べ染色がどうしても平板になりがちな黒なのに、地肌が透けて見えるんですよ! 「タンナーが知られてしまうと注文が殺到して、品質管理が甘くなる恐れがある」として、長年懇意にしている納入業者さんですらこの革の製造元を教えてくれない気持ちもわかる、現行品としては群を抜く革質で、これは当然ながら素材の良さが最大限に堪能できるホールカット一択でしょう。

これは製造をお願いしている小笠原シューズとの密な関係があるから応用を効かすことが出来る部分でもありますね。最近木型が益々美しくなってきていますので、この木型でマッケイならではの軽さを充分に味わえるということです。

ただ、パターンオーダー用の金額というのは元々そうした若干のオプション修正等も織り込んだ上での金額のため、ではカールロッシュ(今回見たところ、黒、ダスキーブラウン以外はまだあったと思います。)などの非常にレアな(プレミアム)レザーにするとなると、オプションフェア用の+の金額では厳しいので金額は少々上がってしまうそうです。

0700_201503_Carl Loesch Yoshinoya 04

ウィズはEEとEEEのみ。Eは木型変更で追加料金だそうです。

私が昨年作った際に初めて選んだウィズEの木型。こちらは告知通り選択肢としてはないようです。ただ、木型変更という形で追加料金はかかりますが、選択は可能とのこと。これは2万円くらいアップだったかな。であれば、無理にEにしないで、足に問題なければワンサイズ下げてEEにしても良いのでは、と思います。元の木型がどれも非常に良いので、足が合うのであればそれ程違和感ないはず。

銀座ヨシノヤ カールフロイデンベルグ ホールカット 26cm 2E

実際私も今日はEウィズのロッシュ26.5センチを履いてますが、店頭でEEウィズの26センチを改めて履いたところ(以前カールフロイデンベルグで一足作っていますが)こちらのほうがサイズダウンした分、全体的なホールド感はありました。まぁライニングなど様々な要因が絡んではきますが。

[0700-201503] カールロッシュの手揉みベビーカーフ黒。これにピンときた方は是非続きを御覧ください。

私が今、パターンオーダーで一足考えるなら。

ということで、私がもし今オーダーするなら、という視点で考えてみます。私の生活スタイルその他諸々含んでいますので、「何その平凡で面白みのない組み合わせは」と言われるかもしれませんが、サラッと流してみてください。といっても既に予想はできていると思いますが。

26センチEEウィズのストレートチップ、マッケイ製法のモデルをベースにします。
(税込7万円弱)
ハーフラバーソールを追加。
(確か¥5,000-程アップ)
ゴートスキン(山羊革)ライニングに変更。
(これも¥5,000-前後)

以上。8万円くらいかな。
タフに普段使いで履くなら、アッパーは変更なし。アノネイのキップだったと思います。

ここまで書くと、多分出ると思うんです。こんな感想。

「え、マッケイで、名のあるブランドでもないのに8万円?高くない?」

って。一度履いてみてください。腰抜かしますから。

更に欲出すなら、私これにアッパーをイタリアンベビーカーフの黒にします。+2万円。あ、これさっき挙げた10万円のパターンです。

軽すぎて涙出ますよ。履いてないみたい。以前銀座ヨシノヤの九分で走れます、って書きましたが、更にその上行きます。

一般的には10万超える革靴なんて実用というより趣味の領域です。

銀座ヨシノヤの靴って改めて考えてみると非常に素晴らしいと思うのです。三交製靴に私が抱いている印象とは全く別の方向で私の中では非常に好きなお店です。正直九分だ九分半だ、フルハンドだ、といった価格帯は、誰にでも気軽に買える世界ではありません。

けれど、そんな趣味として革靴が好きな人にこそ、是非知ってほしい選択肢の一つです。

銀座ヨシノヤ カールロッシュ(ダスキーブラウン)パンチドキャップトゥ 26cm 2E

確かに海外の靴は美しいですし、素晴らしいと思います。この辺りはもう価格だけで単純に比較しても無意味な世界です。それ故そこにブランドネームが非常に活きてくるわけですが、だからこそ折角日本にいるのであれば、国内メーカーにもっと目を向けて欲しいんですね。

この辺りの靴というのは、海外の靴好きの人からしてみれば、恐らくわざわざ高い輸送費と関税と在庫リスクと店舗その他のコストも加えた上でないと自国で買おうと思っても買えないものです。私たちにとっての海外の高級靴ブランドと同じです。

日本は世界屈指の紳士靴の品揃えを誇る国です。新宿伊勢丹はじめ、およそ主要ブランドで国内で買えない靴はないのではないか、と言われるくらいのもの。そうした意味では非常に恵まれているとも言えますが、裏を返せば恵まれているだけにこうした国内の素晴らしい靴に気づかない、いや気づいても「所詮日本の靴じゃん」と見ようとしない悲劇とも言える現状もあります。

勿体無い

靴が溢れてしまっているために、価格も、そして靴の見方も、一面でしか捉えられなくなってしまっている部分があるということ。

10万超えなんて、とんでもなく贅沢な世界ですよ、本来は。

最後に。これ、念のため。

0704_201503_Carl Loesch Yoshinoya

なお、この文章はいつも通り(三交製靴のラギッドシューズ同様)全く公式の見解ではありません。私の思い込みも含まれていると思いますので、正式な情報に関してはAll Aboutの飯野さんの記事や、実際に店頭でご確認下さい。その際は「ブログに書いてあったじゃないか!」などとクレームをしないようにして下さい。変にこじれて自由度が減ってしまうのも誰にとっても良いことではありませんので。

勿論、この件に関して私に右下の問い合わせフォームから「間違ってるよ」「そこ、勘違い」「こんなのはどう?」といったご質問などを頂けるのは大歓迎です。ただ、同様にヨシノヤ関係者ではありませんので、同じ靴好きとしてお付き合い頂ければと思います。

「調子に乗るな」は、ごめんなさい。もう散々自分でも毎回反省してますが、こればかりは治りません。

私の中での靴の価格別の大きな柱はもう一つあるのですが、それについても近々書きたいと思います。

ということで、これからも静かに、けれどしつこく追わせて頂きます。

三交製靴同様、悪い虫に付かれてしまった可哀想な銀座ヨシノヤを是非一度試してみてくださいね。

[0675-201502] 靴好きほど戸惑わせる、混乱させる三交製靴の魅力について悪い虫が今から暑く語るよ。

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「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。