ここ最近魅力的な商品を提供頂いているAnypro社の担当の方からのご紹介でMarsboy社の商品提供レビューの依頼を頂きました。
Anyproでは自社製品の発信だけでなく、交流のある他社の出している魅力的な製品とユーザーとを繋げることも考えられているようで、これはとても素晴らしい事だと思っています。
最近は幾つものメーカーの担当の方より提供レビューの依頼を頂きますが、基本的にはメーカーとの1対1の線になります。そのこと自体は大変ありがたく、今後も魅力を感じた商品に関しては喜んで受けさせて頂きたいと思っていますが、提供レビューは諸刃の剣にもなりがちです。
それぞれのメーカーが似たような(OEMだったりする場合も多いのでしょう)商品を展開する中で、競ってレビュワーに提供レビューを依頼し、同時期に同じようなレビューがAmazonやそれぞれのブログに掲載される。(勿論その中には当ブログも含まれます)違いが出しにくい分、レビュワーの数や評価で違いを出そうとしてしまうこともあるでしょう。
見ている側としては、チェックしている複数のサイトで同様の、一般的な開封の儀から始まるレビューを目にするわけです。提供レビューが好まれにくいことの理由の一つにこの点があるかなぁ、と思っています。
Anyproの商品も今までに複数レビューしましたが、自社製品だけでなく、生活を楽しくしたり豊かに出来る商品を出しているメーカーを広く伝えていきたい、という気持ちが伝わってきます。その方法にはまだ試行錯誤であったり、未成熟というか、惜しい部分もありますが、そうした姿勢が見えてくるところには共感しています。
今回はそんな中からMarsboy社のワイヤレスチャイムドアベルという、今までの当ブログの提供レビューとは少し変わった商品のレビューの依頼を頂きました。当ブログは「Life Style Image」です。よりLifeやStyle、そしてLifestyleをImage出来るようなテーマも扱っていきたいな、という想いから今回受けさせて頂きました。
Marsboyワイヤレスチャイム ドアベル 呼び鈴 呼び出し玄関チャイムセット メロディー36種類 受信距離150m LEDライト 防犯機能 電池式 (受信機1個 送信機1個)
今回提供頂いた商品はこちら。
正直に書きます。今回の提供レビューは引き受けておきながら、非常に手強かった。面白そうな商品だったのでイメージも出来そうで受けさせて頂いたのですが、当ブログとしては珍しく、この文章を上げるまでに提供から10日近くかかってしまいました。
理由は用途もあるのですが、このチャイム(ドアベル)、音が大きいんです。夜に試すには狭いわが家では少々勇気が要りました。なかなかそれぞれの機能を試すのが手間がかかるのが一つ。あとは、ある程度使い方がイメージ出来ていた筈なのですが、いざ使ってみようとすると僅かずつ惜しい点が見つかってしまったことも理由です。
「防犯ベル」「ドアベル」「センサーライト」「懐中電灯」の4つの機能が特徴。
送信機と受信機を並べても5.5インチのスマホとほぼ同じ大きさくらいのコンパクトなこの商品。送信機と受信機をワイヤレスで繋ぎ、「防犯ベル」「ドアベル」「センサーライト」「懐中電灯」の4つの機能を「受信機」側の上部のスイッチで切り替えて使うことが出来ます。
日本語に訳された説明書もついている親切設計。基本的に切り替えながらそれぞれの操作を試してみればほぼ一回で分かる簡単な設定です。
アフターサービスとして「購入日から12ヶ月の限定保証と無料の技術サポートを提供」と謳っているだけあって、きちんと作られていることが感じられます。
「まじめに取扱説明書を読み」と書かれていることからも、何よりこのメーカー自身が真面目なメーカーなのだろうな、と思います。
一軒家や広い家のほうが向いているかもしれない、しっかりとした音量。
音量は3段階で調節が可能です。先ほどのスイッチ横の2つのボタンの内、アンテナのようなマークの側のボタンを押す度にボリュームが1段階ずつ切り替わります。
ただ、先ほども少し触れましたが、これが結構大きいのです。狭いわが家では最も小さい音量(60dBでも充分過ぎるくらいです。スイッチをOFFに切り替える度に高らかにチャイム音を鳴らしてくれるのですが、これ、別に鳴らす必要はないと思うのですが。
基本的には中央「OFF」の状態で「ドアベル」のみ。「LED」で「懐中電灯」と「人感センサーライト」、「ALARM」で「防犯ベル」が「ドアベル」という基本機能に加わります。(それぞれのモードでも「ドアベル」は基本的に使えます。)
で、設定をするのですが、夜に設定するにはちょっと大きいんです。もうスイッチやボタン押す度に「ピンポン」「ピンポン」鳴りますし、豊富な36種類のメロディーを切り替える時にもかなりしっかりした音量(最低60dB)で流れます。
この音量はよく考えてみれば確かに2階にいて1階の音を聴くためなど、離れた場所でも聞き逃すことがないようにするためには必須なのですが、一軒家で広い家でもないと結構辛い。
現在妻が仕事後に実の母親の介護でコンスタントに夜遅くなる関係で、疲れて家に戻って来た妻のいる前で設定しようとして五月蠅くてキレられました。裏を返せばそれくらいしっかり鳴ってくれるので、防犯としても安心かもしれません。
内容物は充実。ただ、受信機用の単3電池3本は付属していないので注意。
付属品は大変充実しています。
受信機側の取り付け板から、それらを固定するためのモノとして
簡易のモノとしてそれぞれに両面テープが付いていますし、きちんと固定する場合のために、
ネジも一式きちんと付属しています。当たり前と言えば当たり前ですが、一般的なネジであれば、コスト削減のために入っていなかったり、簡易のための両面テープが付属していない場合もありますので、この辺りは良心的です。
送信機側に必要な単五電池もきちんと付属しているところはありがたいのですが、
受信機側の単3電池3本は付属していません。まぁ一般的な乾電池なので、最近は100円ショップでも買えますし、自分で揃えて下さい、ということかもしれませんが、注文して届いてすぐ使おう、という場合には少々不便です。
さて、そんな豊富な4機能。私の場合はどう使うか。
借家、それもそれ程広くないアパート暮らしということを考えると、ドアベルとしてはあまり出番はなさそうです。現在付いているドアベルを取り外して使うほどに多機能な訳ではないですし、それよりもは例えば現在若干介護のいる状態の義母(妻の母)の家の枕元に置いておくなどのほうがまだ使えそうです。
となると、あと考えられるのは防犯ベル。ただ、これセンサー(受信機)のある誘導範囲(2~5メートル)に誰かが近づいた後、10秒後に30秒間の警報音がなる、というもの。留守中には(侵入者を驚かす役割はあるものの)あまり役に立ちませんし、この本体の上のスイッチをOFFにするだけで止まります。
寝る前に「侵入されやすそうな場所」にさりげなく設置してALARMをONにしてから寝れば、確かに誰かが侵入してきた時には教えてくれそうですが、それよりも私か妻がトイレにでも行った際に誤って作動させてしまうことのほうが多そう。
となると、「人感センサーライト」としての役割がメインかなぁ、と思います。夜に足もとを照らしてくれる、というのは便利なことには変わりありません。
「懐中電灯」に関しては、Amazonの商品説明ページやレビューにもあるのですが、センサーを遮らない限りライトが点かないのです。あくまで人感センサーライトの仕組みを応用して懐中電灯として活用する、といった使い方になります。この辺りは少し惜しいですね。
36種類の呼び出し音楽が活かし切れていないのが残念。
選択時にも一つ一つ「♫」ボタンを押して切り替えていかないと音楽が切り替えられない手間が欠点の一つ。あとは冒頭から何度も挙げているその時の音量が大きい点が悩み。
あとは、36曲という曲の多さは魅力かもしれませんが、選んでいる内にどの曲がどこにあるのか、何が良いのか分からなくなってしまうんです。曲のリストがあるだけでも大分使い勝手が違いますが、それ以上に選択肢が多すぎて却って迷ってしまう、面倒になってしまうことのほうが心配です。惜しいな、と思います。
豊富な機能を求める方よりも、むしろシンプルにドアベルが欲しい方にこそお薦め。
確かに4つの機能がありますが、「機能が色々あって楽しそう、便利そう」だから選ぶとなると、多少不満が残る商品です。
ただ、元々ドアベルもしくは広い部屋の中で例えば1階と2階でチャイムが欲しい、といったシンプルな目的で購入された場合には充分に満足のいく商品だと思います。
というのも、障害物等がない場合で最大150m、たとえ壁などを挟んでもそれなりの距離でワイヤレスで充分に届く省電力のドアベル(チャイム)と考えた時には、非常に便利に作られているからです。そう考えた場合には先ほどから私が挙げているような「音の大きさ」は弱点でも何でもなく、長所に変わります。
その上で、ふと考えてみたらこれって「人感センサーライト」としても使えるよね、そういえばこの前少し大きめの地震があった時に手元にスマホも携帯も懐中電灯もなくて困ったんだけど、この受信機があって助かった、という風に新たな魅力に気付く。基本的にはそういう商品かな、と思っています。
想像がしにくかったら申し訳ないのですが、私が最近使い始めて満足している、5,000mAhの大容量バッテリーを積んだスマートフォン、ZenFone Maxと同じです。あれは大容量バッテリーという魅力がきちんと存在することで、その他の機能や抑えたスペックが全て利点に見えてくるのと同じです。
ドアベル、チャイムを常に探している方は少ないかもしれませんが、価格を考えると面白い商品であることは確かです。特に何も考えずに適当にドアベルやチャイムを探そう、と思われている方は、一度立ち止まって、こうした付属機能に眼を向けてみるのも面白いのではないか、と思います。