30半ばでそんなことを言い始めると終わりなのかもしれませんが、常々そう思っています。そして、それが難しいということも。
「いつも同じ格好だね。」
これって、なかなか褒め言葉として使われません。
けれど、難しいし、これが出来るようになったら素敵だな、と思うのです。
自分がどういう人間か、どういうスタイルが合うのか、好きなのか、分かっていないとこれは出来ません。とともに、身につける物に対して、拘り過ぎず、けれど無関心過ぎない距離感が必要です。
いつも同じ格好に見えるけれど、よく見ると違う。
[0333-201409] 「成功している男の服選びの秘訣40」のベースは、靴選びにも通ずると思う。
同じ格好、って、下手すると毎日同じモノを身につけているように思われてしまうこともあります。けれど、毎日同じモノを使っているというのは、モノにとっても良くないことです。
本当のお洒落は、気に入ったものが見つかった時、まったく同じモノを複数個まとめて買うと言います。それは靴好きとして、毎日同じ革靴を履かないのと同じです。
よく見るとだいぶ履きこんでいるんだけれど、しっかりお手入れ(靴磨きではなく)はされている。つま先や踵が潰れているわけではない。傷はあるけれど、そのままにはしていない。
これするためには、手当たり次第に靴をコレクションしていたり、高い靴を買えばいいというものではありません。むしろそうしている間はたどり着けないこと。
[0178-201404] 靴屋だった以前に靴好きの私が新社会人のあなたにそれでもストレートチップを二足目として薦める理由。
その時に必要なことは、まずは「清潔感」だと思うのです。
いくらそのものが自分に合っているから、といって、周りにとって「汚い」「臭い」と感じさせてしまうものでは駄目。
同じ格好をしていても、毎日同じものを身につけていては、汚れや、くたびれ感が出てしまいます。
新しいモノを、どんどん買う、というライフスタイルではなく、今持っているモノをシンプルにしっかり使っていく。
気がついた時、身の回りの傷だらけの日常品が、一生ものになっている(私が一生ものという言葉が好きではないのは以前書いた通りですが)。
[日常] 一生もので買っても一生ものにはならないと思う。
それは、気負っている内は無理だし、一生難しいことかもしれません。
けれど、憧れてしまうスタイルです。
いつか「いつも同じ格好だよね」が、私本人にではなく、私のいないところで好印象とともに使われるようになったらいいなぁ、と思います。