雑誌ムーといえば、本屋に行くと時折目に入り、いつも気になりながらも、一度も購入したことのない雑誌です。
「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」として1979年(昭和54年)に学習研究社(現 学研ホールディングス)より創刊された同誌は、その後多くのフォロワー雑誌を生み出したオカルトカルチャーのパイオニアでありながら、現在、同ジャンルで唯一生き残っている雑誌である。
その妖しい雰囲気は、元々の興味がないわけではない私としては、常に覗いてみたい、と思いながらも、それ故にその世界に中途半端に足を踏み入れてはいけない気がして、いつも気後れしていました。
単に買って帰るのが何となく恥ずかしかったのが大きいのですが。
そんなムーの直営店が渋谷に出来たと聞きまして、怖いもの見たさ半分、今まで叶わなかった憧れ半分で訪れてみました。
私も世界の不思議に胸ときめかせた少年でした。
私も小さい頃は「謎の百科事典」に胸を熱くし、常に持ち歩いていた小学生でした。
謎の百科事典 – 日々 のこのこ|yaplog!(ヤプログ!)byGMO
中学から高校にかけては週刊少年マガジンに不定期連載されていた「MMR マガジンミステリー調査班」にドキドキしていました。
もちろん世界ふしぎ発見は必須です。これに影響を受けてエジプト考古学の道を一時志しました。
いつ頃からでしょう。こうした世界の様々な不思議に素直になれなくなったのは。半分馬鹿にし、冷めた目で見るようになってしまったのは。
けれど、心のどこかでは何か惹かれるものが常にあったのは確かです。何となく怪しい人に思われたくなくて、興味のない振りをするか、敢えて茶化すようになっていました。
ちょうど大学に入る前後、世を騒がせていたのがオウム真理教。その後続くオカルトブームで、日本ではこうしたものはすべて怪しいもの、ネタになってしまいましたが、世界的にはWHO(世界保健機関)が健康の定義の一つとして「霊性」を挙げた(1999年の総会において「事務局長のレビューの下におく」として討議の議題から外されたようですが)ように、決して怪しいだけのものではありません。
決してその道にハマりたいと思っている訳ではないのですが、1999年といい、2012年といい、何らかの機会に何かしらの話題と関心を呼ぶ雑誌であることは確かです。
ドキドキしながら店内に入る。
初めにお断りしておくと、店内の写真は一切ありません。別に撮影禁止!と言われた訳でも何でも無く、いきなりお店に伺った一見の(雑誌の購読者でもない)お客さんに過ぎないわけで、遠慮してしまった、というのが正直なところです。
このお店に関しては、7月のオープンから幾つかのメディア等でも取り上げられていますので、雰囲気はそちらで感じていただきたいのですが、一言で言うと、
真剣なお店です。
当たり前なのですが、つい偏った見方をしてしまいがちですが、店長の山﨑さんは私のような一見の興味本位の人間の質問にも一つ一つ丁寧に答えて下さいました。
渋谷にオープンした月刊ムーのショップへ行ってきた | タイムアウト東京ブログ
あの月刊ムーがショップ開店!さっそくオカルト満載でヤバイw | NAVERまとめ
色々とじっくり見させて頂いている間にも、予め電話で問い合わせをしていたと思われる男性が来店。お店にあった額込みで8万円くらいの物(この道に詳しくないので、何という代物か分かりませんでした。ご存じの方は補足して頂けると幸いです。)を購入検討(宅急便は厳しいので縛って持って帰る、という話をしていたので、恐らく買って行かれた筈。)されていました。私もそれぞれの商品を見ながら教えて頂いている内に、「チベット天眼石」と「至純天珠」辺りが思わず欲しくなってしまったので、かなり品物は面白いと思います。
チベット天眼石 12mm玉 | スーパーミステリー・マガジン・ムー 公式認定ショップ
チベット密教の最高指導者、ダライ・ラマ法王猊下がいつも身につけられていることでも有名な石です。開運効果はもちろんですが、石の模様に強力な邪気払いの効果があるとされており、石そのものがバリアーのような働きをします。
至純天珠(龍眼)+天眼石8mm玉 | スーパーミステリー・マガジン・ムー 公式認定ショップ
名古屋空港で264名が犠牲となった中華航空機事故。二人の生存者が「天珠を身につけていたおかげで助かった」と発言したことから世界中に広まりました。古来より神の石として大切にされてきたチベットの神聖なお守りです。天珠の王様「龍眼天珠」はひときわ強いパワーを持ち、夢のような大きな幸運を呼ぶと云われる天珠です。
それぞれの商品は元々ムー誌内でメールオーダーで販売していた商品を中心に、実際に手に取って、エネルギーを感じて貰えるように、と揃えたものだそうです。お客さんの層は、雑誌の愛読者が中心。悩みとしては、実物を実際に手に取ってもらえるという良さは大きいものの(今までは期間限定で出展していたことはあるものの)、限られた狭いスペースの中で、それぞれの商品の説明を全て紹介しきれる筈もなく、結果として小さな説明のポップくらいしか並べられない、ということ。そうした展では今ではオンラインショップという便利なものがあり、そちらは説明も充実しているので、合わせて見てください、と言われていました。
今まで勇気が出なかったけれど
先ほどの8万超の商品を見に来られたお客さんとのお話が弾んでいるようでしたので、それ以上お邪魔しては申し訳ないと思い、軽く挨拶をしてお店を後にしましたが、なかなか面白いお店だと思いました。今まで雑誌を買う勇気はありませんでしたが、ちょっと買ってみよう、と思い立ち、そのままよく行く渋谷丸善ジュンク堂に行きましたが、何処のコーナーに置いてあるのか分からず、かと言って店員さんに訊く勇気までは出せずそのまま帰ってきてしまいました。
帰りの電車の中でiPhoneからAmazonで検索したところ、特集部分だけを掲載したライト版をKindle版で買うことも出来るようです。
内容が特集のみに限られていて、付録等も勿論付かないものの、その分お値段も半額以下になっているので、ちょっと読んでみたくなりました。駅前で妻と待ち合わせをして一緒に帰ってきた際に、ムーの話をしたところ、妻は中学生の頃までは毎号講読していたそうです。また妻のまわりにも購読者は結構いたようで、誰でも一度は通る道だよ、と言われました。折角なので今度夫婦で渋谷に行った際にはまた伺いたいと思っています。
更にiPhone用のアプリまで探してきてダウンロードしてしまったのは、これだけのパワーが集まって、エネルギーが充満した気の通り道にいたために、エネルギー酔いをしてしまったからでしょうか。
国内では伊勢神宮の樹齢800年の御神木から作られた丸玉、国内最強のパワースポット「分杭峠」のゼロ磁場(R)ジェネレーターなどが販売されています。これらのパワーグッズが同じ場所に置かれることはまずありません。敏感な方はエネルギー酔いにご注意を。
不定期配信のメールマガジンもあるようなので、早速登録しましたが、一度は訪れる価値のあるお店だと思います。創刊から35年、ということは私とほぼ同年齢ですが、同ジャンルで唯一生き残っている雑誌として、これからも長く続いていって欲しいと思います。