昨日の永江さんのブログから。ここ最近麻生さんの発言がネットで盛んに叩かれています。ここぞとばかり。
もう散々そればかり表示されるものだから、すっかり洗脳されてしまって「麻生さん」のイメージと重なって、先入観でマイナスイメージを持ってしまっているのですが。
勿論マイナスイメージも大切ではあるのですが、根拠無く流されて反射的に評価を下してしまっているのは、今回に限らずです。
麻生さんの発言の全文のどこに問題があったのか、じっくり聞いて書き起こしてみたよ | More Access! More Fun!
http://youtu.be/9Gw34wjOyE0
肝心の発言は19分くらいから。聞き直しながら書き起こした。
「それをしない限り日本の場合は少子高齢化になってて、昔みたいに働く人6人で高齢者一人の対応をしていたものが、今はどんどん子供を産まないから。なんか高齢者が悪いようなイメージを思い切り作ってる人がいっぱいいるけど、子供を産まないのが問題なんだからね。長生きしたのが悪いことなんか言ってもらっちゃ困りますよ。子供が生まれないから、結果として子供3人で1人の高齢者、もう少しすると2人でひとりになります。そら間違いなく税金が高くなるということですよ。それを避けるためにはみんなで少しずつ負担してもらう以外に方法がありません。ということで、私どもは消費税ということを申し上げております。 」
この発言だって、読み方によっては幾らでも都合の良いように捉えることは出来ます。多分またこれに対して過剰に反応する人が出てくるでしょう。
そもそもその場の空気や雰囲気、参加者や前後の状況によって幾らでも印象も意味も変わるのに、ついつい言葉尻を捉えて、まるで鬼の首でも取ったように騒ぎ立てる訳です。
何故そうなるのか。そもそもネットに流れてくる大量の情報なんて、誰もちゃんと読む気無いんです。
多すぎるし、面倒ですから。
ということは、特に何か意見を求められたり、会話の中で出てこない限り、普段の私は世の中のことなんて、何も関心のない人間だと思います。
ちなみに数日前は何だったか思い出そうとしたのですが、今すぐ頭に出てきたのは、お昼食べに出たら、たまたまついてたワイドショーで見かけた小保方さんだけでした。
人って、周りのことには興味ないのね。だから平和で変わらず生きていけるのかもしれません。
茶化したいわけではなく、だから世の中大きな変化もなく、表向きはのんびり過ごしていけるのかな、と。もし今日、世界で大きな出来事か、国内でもより面白い事件が起きれば、多分私の頭の中の「世の中のニュース」コーナーの割り振りは変わってくると思います。「セクハラ野次」はより浅く進展を追うくらい。「W杯」は、変わらないかな、もともとそれくらいなので。
なので、目の前にある刺激的な情報を無制限に無意識に浴び続けて、麻痺しちゃってるんですね。
ちょっと刺激的な内容が出てくれば、もう反射的に騒ぎ立てて、無責任に拡散させちゃう。
人間一度にしっかり考えられることなんて、たかが知れてると思うんです。
私なんて2つ考えられたら素晴らしい。1つでも難しいです。パワー要りますし。
けれど、どんどん情報が入ってくるから、世の中のあらゆることを短い時間で判断しようとしてしまう。したくなってしまう。出来ると思ってしまう。
常に情報が手に入ると思い込んでしまうから、つい自分が頭良いように思っちゃうんです。私がそう。
思っちゃうだけタチが悪いです。変にプライド高くなりますから。自分は情報リテラシー、ネットリテラシーが高い、って。意識高いと。
けれど、頭と心に余裕がないまま反射的に情報に接し続けていることに慣れてしまった私たちが、もしかしたら最もリテラシーが低いのかもしれません。
実際は、世の中はそれ程刺激的でも、分かりやすい善悪があるわけでも、酷いことやニュースがあるわけじゃないんですね、きっと。
だから、そうした意味では、下手にネットに貼り付いていると、世の中の平和さに気付かなくなります。世の中、もっといい加減で寛容です。
裏を返せば、そんないい加減で寛容な世の中に退屈しているから、刺激的なネットの世界のニュースに反射的に騒ぎたくなるのでしょう。
何より、冒頭の永江さんの書き起こしと映像、ちゃんと照らし合わせて確認していませんから、私。
もし永江さんが何かの意図を持ってまた書き起こしの内容ねじ曲げていたとしても、気付かずここまでブログ書いちゃった訳です。
改めてリテラシーの低さを感じました。自分の。確認くらいしてから書いた方が良いですね。気を付けます。
考える、ということをしなくなった今だからこそ、一日の中で考えるための時間を意識的に確保することの大切さが書かれています。時折読み返しては、意識的に考える時間、頭の中を整理する時間を確保しようとしています。その一つが朝と夜の2回のお風呂だったりするわけです。
何度も取り上げていますが、オススメの一冊です。文庫版はこちら。