お盆期間の4日間(8月13日-16日)のみ体感出来る葛西臨海水族園の夜の3時間。Night of Wonder。夜の水族園は最近は幾つかの施設で開かれているようですが、私は初めての体験でした。元々思い入れの強い水族館でのこの不思議な空間。改めてご報告したいと思います。
25周年を迎えた葛西臨海水族園。夜の水族園は不思議な空間だった。
葛西臨海水族園は今年で25周年を迎えました。
私にとっては18年前に妻とまだ付き合う前に初めてデートで訪れた想い出の水族園でもあります。私たち以外にはそんなことどうでも良いかもしれませんが、そんなこんなで交際中も結婚後も時々二人で訪れています。
そんな葛西臨海水族園でこのお盆期間に4日間限定で夜の3時間、延長して営業しているということを知り、初めての夜の水族園を体験してきました。
照明の落ちた館内は、昼間とはまったくの別世界でした。
照明は水槽の中と僅かな館内照明のみ。それは普段であれば魚の説明を見ながら魚たちを眺める空間が、ただ暗い空間で目の前に魚が幻想的に泳いでいる、まったくの別世界に変わります。
館内は撮影は自由ですが、フラッシュは水槽内の魚を驚かせてしまうため禁止です。もうそこら中暗い中で水槽に向けてスマホのカメラを向けている光景は現代を象徴しているかのようで、暗い中で写真撮ってる暇があったら目の前に広がる素晴らしい空間を堪能しようよ、と自分も含めて突っ込みたくなる不思議な時間です。
18時半から19時にかけて、更に照明が落ちる。
東京の海、世界の海コーナーも18時半から19時にかけて消灯します。水槽内も消灯されるため、魚も眠りについて見えなくなります。中にはまだ起きていたり、夜行性の魚もいたり。これらはよく見えないのですが、それぞれにガイドが水槽に付いていて、レッドライトを点けながら、夜の生き物はどうしているのか教えてくれます。
照明が落ちる前の水槽の様子を上から。見えないところで水槽内の温度の管理などがしっかり行われている様子も見られます。
これらは昼間も上から見ることが出来るのですが、そうした部分も普段から見た上でこの夜の空間を楽しむとより一層素敵な時間になると思います。
普段の水族園を知っているからこそ、より深く楽しめる。
正直なところ、魚をじっくり眺めたり、また説明を一つ一つ読みながら楽しむのであれば、昼間の通常時間帯のほうがオススメです。この不思議な3時間はその上でいつもとは違った世界を知ることが出来るオプショナルツアーのようなもの。
この辺りは同じ日に訪れた夢の島熱帯植物館も同じですね。
夢の島熱帯植物館同様、これを子どもの自由研究のためだけに使うのでは勿体無い(もう、子ども連れの割合が圧倒的に多かったので)。大人にとっても知的好奇心を刺激する素敵な空間です。デートにも最適です。
今年のNight of Wonderは終わってしまいましたが、これからも定期的に開かれると思います。また他の水族園、水族館から動物園まで、この時期様々な施設がこうした企画を開催していると思います。
夏のこの時期はどこも混み合いますし、日中は暑くて出歩くには厳しい季節ですが、夜のこうしたひとときも、色々見つけてみたいな、と思っています。