2016年も残り2ヶ月を切りましたが、あなたは1年前に選んだ今年の手帳を今も使っていますか?
私はここ数年はほぼ能率手帳と測量野帳の組み合わせで不自由を感じてこなかったため、手帳に関しては特に探すこともありませんでした。
昨日から帰省しているのですが、たまたま目にした「県民手帳」に久しぶりに興味を持ちまして、せっかくなので、と雨の中買いに行ってしまいました。そこで今回はこの手帳をご紹介しながら、久しぶりに手帳について書いてみたいと思います。
私と静岡県。
「育ちは神奈川ですが」と前置いたのは、私は小1の時に父の仕事の関係で神奈川に引っ越してきてから大学入学まで神奈川、その後はずっと東京で生活しているからです。静岡で生まれたものの、実際静岡の時の思い出というのはほとんどありません。
けれど、出身地の話になれば、私にとっては「神奈川」ではなく「静岡」になるんです。実際実家は今も静岡にありますし、今は月一で帰省していますが、以前は年に一度帰省するかどうか、というくらい。けれどこの気持ちは学生時代から変わらず、昔から「静岡です」と言ってきた気がします。
ではそれ程静岡愛が強いのか、と言われれば、実際普段は静岡のことはすっかり頭から抜け落ちているのですが、心のどこかで何か「ふるさと」という思いがあるのでしょう。静岡は私にとってそんな場所です。
手帳好きのくせに今まで使ったことがなかった県民手帳。
県民手帳というものがあるのは以前から知ってはいたのですが、特に手に入れようと思ったことはありませんでした。
手帳好きではあるものの、その分移り気が激しく、年間を通して同じ一冊の手帳を使い通すことが出来ないのは文房具好きの悲しい性。
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まして若いころの革靴趣味同様、変に気負って拘ってしまうので、手帳にもそれなりに拘りがありました。そんなコダワリなど、今考えてみると大したモノでもないのですが。恐らく、本当の手帳好き、というよりも「手帳にこだわっている自分」が好きなのだと思います。
ところが、最近革靴や服同様、手帳の好みにも変化が訪れてきました。ここ数年はほぼ能率手帳や測量野帳を愛用。特にカスタマイズ等をすることもなく、素のまま持ち歩いています。
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手帳好きでいる限りは妻の境地には至れませんが、結局はこれが長く使い続けるコツなのかなぁ、と思い始めています。
ふじのくに静岡県の情報満載。静岡県民手帳。
さて、前置きがいつものように長くなりましたが、そんな県民手帳。ちょうど帰省中にこの県民手帳の話題を目にしまして、30年以上前から静岡県民ではないのですが、急に欲しくなりました。
主な販売場所 | 販売期間 |
県内主要書店 | 2016年10月~2017年1月末 |
県内のセブンイレブン | 2016年10月~2017年1月末 |
県庁東館2階「喫茶ぴぁ~」 | 2016年10月~2017年3月末 |
静岡県統計協会(県庁東館6階) | 2016年10月~ |
静岡県民ではない私は県庁東館2階の「喫茶ぴぁ~」は知りませんが、セブンイレブンで扱っている様子。早速雨の中歩いて買いに行きました。
小型判(12.5cm x 8.0cm)はありませんでしたが、大型判の「特装版(富士山)」と「通常版(黒色)」が置いてありましたので2冊とも購入。いや、もちろん別に2冊も要らないだろ、と一瞬思ったのですが、せっかくなので。
大型判の2種類(特装版と通常版)を購入しました。価格はどちらも税込700円。
ということで手元に2冊の大型判(15.0cm x 9.5cm)があります。
大型判といっても普段使っている能率手帳と大して変わらないので、ポケットにも入りますし、鞄にも気軽に入れられそうです。
富士宮市提供、富士宮市柚野から見た富士山の写真を使った「特装版(富士山)」。ちなみにこちらは表紙が4種類(2枚x両面)入っているので、気分に合わせて入れ替えることが出来ます。
こちらが昭和43年に制定された静岡県の県章と2017という数字だけの、大人の魅力を漂わせた「通常版(黒色)」。まさに静岡県出身のエグゼクティブに似合う手帳です。価格はどちらも税込700円。
つい意味もなく開きたくなってしまう情報満載の手帳。
昔からあるいわゆる「手帳」には様々な使うかどうかは別としても充実した情報が満載です。その大半は普通に生活している分にはほとんど使うこともないものばかりですが、人によっては「これがあるから毎年この手帳」という情報もあるでしょう。業界手帳などはその類かもしれません。
静岡県民手帳は、まさに静岡を愛する人たちのための手帳です。
手帳のメインはこの週間予定表部分だと思いますが、
しっかり県内の行事も掲載されています。
私の一番のお気に入りがこの月ごとの「ふるさとの歳時記」ページ。もちろんこうした情報は今ではネットで調べればいくらでも手に入るかもしれませんが、自分から主体的に県庁のサイトなどをマメに訪れてチェックしなければ目にすることもないでしょう。
中央省庁、都道府県、県庁・出先機関、警察、国の出先機関、国公立・公的病院、市町、大学、主な県立スポーツ・文化施設、主要博物館、国会議員、県議会議員など、静岡と繋がりのある人にとってはどこかで使うかもしれない情報が厳選してまとめられた住所名簿欄。
「ネットで調べれば出てくる」と言っても、その中から静岡県に縁のある人にとって必要な情報を厳選して掲載してくれている、というのは、生活する上では何かと助かります。
普段から手に取る頻度が増えることで手帳が身近になる。
改めてこうした何かに特化した手帳というのは「つい意味もなく開きたくなってしまう」魅力を持っているな、と感じます。気が向いた時に、パラパラと開いては眺めている内に、気がつけば日常生活に手帳が欠かせないものになる。手に取ったついでに、予定を確認したり、思い出したことを書き留めたり。
手帳で大切なことは、書き忘れないこと。手に取るのが面倒で「後でいいや」となってしまうのでは手帳の意味がありません。
もちろん使い方にたった一つの正解というものがあるわけではないのですが、手帳って本当はこうした生活に根ざした、身近な存在なのかな、と思います。
高級で上質な手帳も確かに魅力的です。それが毎日使う動機付けの一つになることもあるでしょう。またカスタマイズも楽しみの一つではあると思います。私も好きです。
ただ、時としてそれ自体が目的になってしまって、新しい手帳を見つけると次々浮気してしまって、結局どこに予定を書いたか分からなくなったり、書き忘れがあったり。それならスマホで管理すればいいや、となってしまうこともあるでしょう。スマホでの予定管理は通知設定も含めて非常に便利です。
そう考えてみると、こうした昔ながらの構成を持った手帳が実は最も実用的で、かつ気負わず使えてしまうのではないか、と思うことがあります。だから昔ながらの手帳の定番の形というのは今も続いてきたのかな、と。それこそが定番の強みとも言えるかもしれません。
今回も長々と書き連ねてみましたが、結局私にとって恐らく来年一年使い通すことは出来ないでしょう。
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けれど、ふと自分の住む場所やふるさとのことを思い出すことが出来る手帳として、県民手帳は手元に置いておきたいな、と思います。
各都道府県毎に販売の形態や販売場所は異なるかもしれませんが、是非一度は手にとってみてほしい手帳です。