最近は書籍の購入はほぼKindleになっているのですが、Kindle化されていない作品や、気がつくと手元に積み上がっていく雑誌や書類をどうするか、は長年の悩みでした。
わが家は決して広くはありません。その上妻が医療従事者で、一時期大学院にも通っていたため、医療関係の資料や文献が大量に積み上がっています。大抵紙ベースです。A3の二つ折り。それも適当に折ってるから変な折り癖がついて埃も積もってる状態。これ、たぶん二度と目通さないでしょ。
更に元々イベントや映画好きということもあって、毎日のようにチラシや参加したトークイベントなども持って帰ってくるんです。
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一部は一昨年から気分が乗った時に勢いでスキャンしてデジタル化していたのですが(その後それらのデータはほとんど活かされることはほとんどなかった)、書類や文献、小冊子などはカッターでチマチマと切っていかなければならなかったので、後回しになっていました。大量にあった書籍に関しては、ひとまず東京書庫という逃げ場を見つけることが出来ましたが、未だデジタル化出来ていない書籍がかなり残っています。
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カッターでの作業のメリットはその価格の安さです。なにせカッターとカッターマットのみ。ただ、時間と労力という数値化出来ない見えないコストが大きくかかります。なにせ一回作業すると腕は痛くなるわ、出来上がったものは裁断面がボロボロだったり、何度もカッターを入れるので細かい紙の粉末が出てきて、スキャナーの内部も汚します。それが結局その後2016年の今日に至るまで放置状態だった言い訳。
プラス 裁断機 コンパクト裁断機 PK-113 裁断幅A4タテ 26-310
で、ようやく今更ながら、買ったんです。裁断機。これ、凄いですね。今までのカッターでの作業がなんだったのか、と思うほどのアッサリ感に、思わずここ数日引きこもって黙々と裁断機とスキャナー動かし続けていました。
既に発売してだいぶ経つモデルですが、裁断機に大きな技術革新は今のところ無さそうです。後継機のようなPK-213というモデルも昨年夏に出たのですが、実売価格差(約8,000円)ほどの価値を見いだせなかったので、2万円を切っているこちらの113にしました。
巷ではDURODEXの裁断機が評判が良いのですが、現状4万円弱は出せませんでした。
ただ、今後もし益々使う頻度が増えてくるようなら本気で考えても良いくらい、裁断機って便利です。
裁断機の一番のメリットは「気持ちのハードルを下げてくれる」こと。
変な表現かもしれませんが、私、この「気持ちのハードル」はとても重視しています。それはこの裁断機に限らず、常々靴のお手入れでも言い続けていることです。
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靴を汚くしてしまう、履き捨てにさせてしまう原因も、部屋がどんどん汚くなっていく原因も、やる気が出なくなる原因も、それを改善させるための手段を行うための「気持ちのハードル」が高いと感じてしまうことにあると思っています。靴でも磨くか、でも道具出すの面倒だな。部屋が最近埃っぽいんだけど。でも掃除機面倒だな。わが家でダスキンも利用しているのはそうしたことも背景にあります。気がついた時にすぐに手に取れて、完全でなくても良いのでとりあえず少し綺麗に出来る。これが大切です。
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さて、しっかり脱線しましたが、この気持ちのハードルが自炊(今も使われているのか分かりませんが)や書籍、紙資料などの整理にも関わってきます。
確かにカッターとカッターマットはコストを下げられますが、冒頭で触れたように、紙の粉の問題や、うまく切れない、疲れる、などがすぐイメージ出来てしまい、「またで良いや」となってしまいがちです。その「また」は永遠に訪れないのですが。それが、今回裁断機を購入して、頭では分かってはいたものの、これほどアッサリと解決出来るとは思いませんでした。
サクッと切れて、裁断面もキレイで紙の粉も出ず、疲れない。今まで頑張って映画のパンプレットを時間を作っては最終的に500冊近くチマチマ切っていたのは何だったんでしょうか。今の私なら手元にある書籍もいつでも気分転換代わりに裁断する気になります。
もう一つのメリット。未使用時は立てて置けるので、場所も取らず、移動も容易。
先ほどのメリットと似ているのですが、この裁断機、縦に置くとスペースも取らないんです。そして、持って外を出歩く気にはなりませんが、とりあえず裁断する対象をわざわざ裁断機のところに持ってこなくても、自分から裁断機持ってその山に向かうことが出来るのです。うん、便利。
今、わが家で使っているスキャナーは懐かしのScanSnap S1500です。よく頑張ってくれています。大きな不満はありません。
ただ、USB接続が必要なので、どうしてもスキャナーを使える場所が限られてしまうのは欠点です。ここ数日は仕方ないのでPCの側の床に上の写真のようにスキャナーと裁断機並べてサクサクと黙々とやっていました。妻の仕事が遅かったので、23時過ぎに帰ってくるまで、そんな遅くなっていたことにすら気付かなかったくらい黙々とやっておりました。
そろそろWi-Fi対応のiX500も欲しいですね。これあれば、ホント裁断機とスキャナー持って巨大な山の前で作業が出来ます。
あまり張り切り過ぎず、けれど地道に部屋の面積を広げたいと思います。
現時点でのわが家にはとても人は呼べない状況です。座る場所も泊まる場所もないと思うので。相変わらず。それ以前に見た目が悪い。何だこの山積みの紙の束は。
ということで、写真を撮る時には別途スペースを無理矢理確保しているわけですが、それでも時々隠しきれない山がチラリと見えたりしております。
スキャナー以上に裁断機は一般的には一部の特定層にのみ必要なツールのように見えますが、全くそんなことはないと思います。別にミニマリストを目指す必要は全くないと思いますが、わざわざ部屋を狭くして生活する必要はないと思っています。
そして、山積みの把握出来ていない本や書類の山は、本当に大切なモノ(本や書類)が何かすら分からなくさせてしまいます。また、手に取る気も失わせてしまう。
スペース以上に、意外と無意識にストレスを与えているものだと思っています。
自分にとって、どのくらいが心地よい量なのか。そうしたことを改めて意識する上でも、最も溜まりやすい紙というのは大きな目安にもなるのではないか、と改めて思いました。
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裁断機、やっぱり良いですよ。今までの数年間が虚しくなってしまいました。