[かぶ] 東京都夢の島熱帯植物館 夜間開館2016に今年も夫婦で行ってきた。これは大人も楽しめる知的エンターテインメント。

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[かぶ] 東京都夢の島熱帯植物館 夜間開館2016に今年も夫婦で行ってきた。これは大人も楽しめる知的エンターテインメント。

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楽しみながら植物に親しみ、学ぶ場として昭和63年に都立夢の島公園に開館された東京都夢の島熱帯植物館。

こちらでは夏休みのこの時期の週末に毎年「夜間開館」を行っています。
(2016年は7/16(土)7/23(土)7/29(金)7/30(土)8/6(土)8/7(日)8/20(土)8/27(土)8/28(日))

夜の熱帯植物は、昼間と違って非常に濃厚な匂いを漂わせます。(日中は暑いので花粉を運んでくれる虫や鳥たちがあまりいないため、涼しくなった夜に匂いで引き寄せるそうです)また普段は見られない夜の熱帯植物館いつもとは違った不思議な空間。この「夜間開館」に合わせて期間中はそれぞれの日に色々なイベントを行っています。

子どもの夏休みの自由研究に役立ちそうな知的好奇心を刺激する簡単なイベントが主ですが、充分に大人でも楽しめる、いえ、いつの間にか自然に興味を持つことすら忘れてしまった大人にこそ本当は多く訪れて欲しい、そんな素晴らしい空間です。

昨年に続いて今年も妻と8/6(土)に行ってきましたので、簡単にご報告したいと思います。

夏の夜の夢の島熱帯植物館 A Midsummer Night’s Yumenoshima Tropical Greenhouse Dome

夜間開館の開催日は開館時間が延び、20:30まで(入館は20:00まで)になっています。朝は9:30~で、日中も熱帯スコール体験など色々と普段から面白い企画があるのですが、今回は夜間開館について。

私たち夫婦が訪れた8/6(土)はかき氷を入り口で配っていたり、影絵遊びやお面作りなどが行われていました。夜間開館については公式サイトに今年のチラシがPDFで公開されています。

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子どもたちに配られていたお菓子。私たちも頂いてしまいました。館内は100名以上はいましたし、幅広い年齢層のご家族連れからカップル、友人同士まで賑わっていました。

真夏の夜の夢の島BAR

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最初「夢の島熱帯植物館」なので「夢熱」BARなのだと気付かず、「夢熱(ゆめあつ)BARってどんなBARだ」と読み間違えておりました。ごめんなさい。

夜間開館のお楽しみイベント、「夢の島BAR」を今年も期間限定でオープンします。ワンコインで楽しめるセットや軽食、おすすめのオリジナルカクテルや、ノンアルコールドリンクの販売も行います。テイクアウトで、夜風が心地よい芝生広場でも楽しめます

本格的なBARを期待してはダメですが、ドライカレーやロコモコの弁当と一緒に夜ならではのオリジナルカクテルなどもあり、なかなかこれはこれで楽しめます。

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私たち夫婦は暑かったこともあり、深く考えずに二人ともタイのシンハービールを注文しましたが、結構このBAR(普段はCAFE)、ちょっと変わった面白いドリンクなども販売しているので、試してみる価値有りです。

夕方から夜にかけての大温室で、ボランティアガイドがところどころで解説してくれます。

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私たちが着いたのは夜間開館になる18時過ぎ。この時間帯はまだ明るかったのですが、ひとまず大温室を一回回りました。

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日が暮れる前後よりもむしろ完全に暗くなってから花開く、また濃厚な匂いを漂わせる熱帯植物も多いのですが、その分温室内も暗くなっていて見づらくなっています。ただ、要所要所にボランティアガイドさんがいて下さり、その周辺の植物の特徴などをお話ししてくれます。まだ上の写真は一巡目、夢熱BARでひと息入れる前なので明るかった時間帯です。

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夢熱BARでの軽い夕食とビールの後、閉館前にもう一巡しましたが、ほんの僅かな時間差でも目の前で熱帯植物がちょうどつぼみから花を開かせる瞬間が見られたり、また一巡目よりも遙かに濃厚な匂いが漂っていたりと、まったく雰囲気が変わってきます。要所要所にはライトが点いていて、これが興醒めしてしまう方もいるかもしれませんが、これ、ライトなかったら幾ら道が舗装されているとはいえ歩けません。まして植物見られないし。

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最近はポケモンGoも人気ですので、歩きポケモンGoなんかされた日には大変です。(ポケモンGoは本来は歩きスマホする必要はありません)

たくさんの素敵な植物があるので、(それぞれの植物の説明が書かれた立て看板もあり)一つ一つ読んでいきたくなりますし、写真も撮りたくなります(基本的に撮影は可)。ただ、写真で撮っても余程気合い入れないと上手く撮れないんです。暗いですし。また目の前にたくさんある植物はやはり直接見た方が素敵です。

といいつつ私も妻もかなりスマホで撮りましたが。妻は気になる植物毎に植物と説明書き両方を交互に撮っていました。私も撮っておけば見直せたかな、と少々後悔(昨年も同じ事を後悔していた気がします。)

この日は20:00より先着50名にボランティアスタッフが毎年育てている月見草をプレゼント。

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この日は、夢の島熱帯植物館ボランティア会が育てたツキミソウ(月見草)を先着50名にプレゼントして下さいました。3月末に種まきをし、植え替え、水やりをし、4ヶ月間丹精を込めて育ててきたそうです。

ツキミソウはアカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。熱帯アメリカ原産で江戸時代に鑑賞用として渡来したそうで、その名は、月が現れる時間帯に咲くことに由来すると言われています。夏の夕方から夜にかけて、白く柔らかい4枚の花びらがゆっくりと開き、明け方には花びらがほんのりとピンク色に変わり萎んでしまいます。一晩だけ咲く可憐な花です。

太宰治の「富嶽百景」には「富士には月見草が良く似合う」という一節がありますが、花の色が黄金色だったことから、太宰が見たこの月見草というのは同属のマツヨイグサ(待宵草)だったのではないかとされています。

昨年も書いたのだけれど、こうした施設こそ細くとも長く続いて欲しい。

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実際にこの日館内を廻っていて、たくさんのボランティアの方がとても親切に、また精力的に動かれていました。私たち来場者を優しく温かく迎えて下さっているのだなぁ、と本当にありがたい気持ちになりました。

効率だけを考えれば決して大きな利益が出るようなものではありません。(一般 250円 / 65歳以上 120円 / 中学生 100円(小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料))

けれど、都内の身近な場所でこれだけの熱帯植物や生き物を観察できる場所というのは、失ってしまうと再び作るのは非常に難しいと思います。だからこそ、「こういうものは税金の無駄だ」みたいに考えられている方こそ、実際に足を運んでみて欲しいと思うのです。

夢の島熱帯植物館は、この『熱帯植物とわたしたちの生活との関わり』を広く紹介するための施設です。
大温室でさまざまな熱帯植物と、植物が生みだすエキゾチックな風景を楽しみ、映像ホールや情報ギャラリー、イベントホールで植物や熱帯についての知識を得る。
館内をひとまわりするうちに、知らず知らず熱帯植物と人間生活との関わりが学べるようになっています。
みどりにかこまれて、ゆったりとくつろぐことのできる空間。
楽しみながら植物について学べる場所。
そんな場所として、植物館を利用していただきたいと考えています。

今回は「夜間開館」に絞って書いてみましたが、実際には普段から非常に興味深い企画や展示が数多く行われています。今月中にもう一度くらい改めて昼の熱帯植物館にまた訪れてみたいな、と思っています。

夢の島熱帯植物館について | 【東京都】夢の島公園 夢の島熱帯植物館

夏の夜の夢の島熱帯植物館 A Midsummer Night’s Yumenoshima Tropical Greenhouse Dome

真夏の夜の夢の島BAR

夕方から夜にかけての大温室で、ボランティアガイドがところどころで解説してくれます。

この日は20:00より先着50名にボランティアスタッフが毎年育てている月見草をプレゼント。

昨年も書いたのだけれど、こうした施設こそ細くとも長く続いて欲しい。

  • 夏の夜の夢の島熱帯植物館 A Midsummer Night’s Yumenoshima Tropical Greenhouse Dome
  • 真夏の夜の夢の島BAR
  • 夕方から夜にかけての大温室で、ボランティアガイドがところどころで解説してくれます。
  • この日は20:00より先着50名にボランティアスタッフが毎年育てている月見草をプレゼント。
  • 昨年も書いたのだけれど、こうした施設こそ細くとも長く続いて欲しい。