[0312-201408] 妻がチェルノブイリに関わりながら、ほとんど旧ソ連の国々について知らなかった私が最初に読み始めた本を挙げてみる。

[0312-201408] 妻がチェルノブイリに関わりながら、ほとんど旧ソ連の国々について知らなかった私が最初に読み始めた本を挙げてみる。

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妻が毎年ベラルーシやウクライナに派遣されていながら、またそんな活動をしてからはずっと一緒にいるにもかかわらず、私は旧ソ連の国々に関してはほとんど知識がありません。時々夫婦共通の知り合いと話をする際に、当然知っているもの、という感じで私にもベラルーシやチェルノブイリ原発のことを聞いて下さる方がいるのですが、お茶を濁すしかありませんでした。それはベラルーシに限らず、イラクでも、他の活動でも同じかもしれませんが。

ただ、妻の活動に興味がない訳では無く、いえ、却って興味は非常にありますし、妻のこともより知りたいという気持ちがありながらも、なかなか理解が進まなかったのは、単に妻にとっては日常であり、当たり前のことで普通に「周りも知っているもの」と思い込んでいて気軽に使っている言葉や地名を、何となく聞き返せなかったりというのが一番の理由です(言い訳)

まぁ、何だかんだ言いつつ、やっぱり興味はあるわけです。ただ、取っかかりはどうしようかと。勿論妻に色々聞いたりする中で教えてもらうのが一番なのですが、それとは別に興味の向くままに色々調べてみたいと思うもの。

そこでここ最近、自分の興味の向くままに、たまたま出会ったそうした関連の本が意外と面白かったので、自分の中でちょっと旧ソ連ブームなこともあり、ご紹介します。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

今更紹介するまでもない、米原万里さんの名作。と書きますが、私は先日たまたまKindle版がセールになっていて安く購入でき、何となく読むまでは米原さんの名前すら知らなかった不届き者。今も知りませんが。共産主義圏の国々の状況や空気というのは、そもそも1970年代後半に生まれ、まだ30代半ばの私にとっては未知の世界。何となく暗く寒い印象くらいしかありません。

学生時代に卒業旅行で妻と一緒にポーランドに行きました。ポーランドはまた若干特殊な国ではありますが、ちょうど冬に行ったこともあり、暗い印象は拭えませんでした。とはいえ、非常に心動かされる、何か違う世界という空気と魅力を感じました。未だ訪れていないチェコなどもイメージ、雰囲気だけなら未だに憧れの国でもあります。

自分とは違う世界観、主義の国で育った人の事情というのは、同じ状況でなければ知り得ないのかもしれませんが、私が共産主義圏という世界に改めて興味を持つきっかけの一冊として最適だったかもしれません。

アフガン侵攻1979-89:ソ連の軍事介入と撤退

米原さんの著作を読んだ直後に何故こんな分厚い本に手を出したのか今となっては分かりませんが、結果としてこんな分厚い本を持ち歩き、時間を見つけては読み進め、2週間で読み切ってしまったのは、やはり興味深かったからだと思います。

ソ連のアフガン侵攻、というと、歴史に興味が無ければその一言、一行くらいで終わってしまいそうな出来事ですが、実際にはその後のタリバンをはじめ、911、そして今に続くアフガニスタン、イラクの混乱へと続く大切な出来事でもあります。そして、決してこれだけがソ連の弱体化、崩壊を招いた原因というわけではないのですが、結果撤退せざるを得なかった、そして何も残さなかった(良いものは)のではないか、と思われる出来事でもあります。

この本を読むまで、ソ連と言えばとにかくアメリカと並ぶ当時の二大大国の一つ。冷戦に表されるように、軍事力だけでなくあらゆる面で当時群を抜いていた大国、強国のように見えますし、実際に分からないだけにますますそうしたイメージが先行していました。また映画「ロッキー4」が丁度私の学生の頃の印象に強く残っているように、もともと不気味な、無表情な、冷たい、そして圧倒的に強いイメージをソ連に抱いていたのですが、この本を読むにつれ、決してそんな圧倒的な強国ではなかった、ということを窺い知ることが出来ます。

ちょうど私が生まれた翌年に侵攻が始まりましたが、それがどういう経過を辿ったのか、物語を見ているような感覚で追うことが出来ます。また、これだけの厚さでありながら、文章がそれ程難しくないのも、まだ知識がそれ程ないこの時点で読んで挫折せずに済んだという点で良かったと思います。結果、この後続く2冊に興味を持つことが出来たのですから。

ちなみにこの後の本も含め、原書のほうがかなり安く、またKindle版があるということで、英語が苦手でない方にはお薦めです。これだけ厚いと持ち歩く、また出先で開くことすら億劫になってしまいますので。

共産主義の興亡

正確に言えば未だ途中までしか読めていない一冊。いきなり張り切りすぎと言えば張り切りすぎ。797ページは上のアフガン侵攻より厚いです。そして値段も1万円近い。同じく英語が抵抗がなければKindle版がお薦め。

ただ、それだけ中身は充実していると思います。かなり濃厚。共産主義というものの起こりから始まり、順を追って少しずつ読み進めていけます。ただ、この厚さになると読み進めるのにも気合いが要るのと、やはり自宅で腰を据えて、という形になると思うので、ちょっとしっかり勉強というか体系立てて一度読み込んでみたい方向けかな。私はさすがにいきなりは買えなかったので、図書館で借りましたが、それではなかなか期間中には読み切れないです。あ、Kindle版は買いました。また、これは一冊手元に置いておきたいので、時を見て日本語版も購入して、ただ、BOOKSCANあたりにお願いして電子書籍にしてもらおうと思っています。

東欧革命1989-ソ連帝国の崩壊

これまた600ページ超え。そして、やはりこれだけの分量を、間違いのないように訳していくにはそれなりの時間とコストがかかるのでしょうね。原書と比べて値段がかなり上がります。私は以前触れましたが、購入して電子書籍にしました。Kindle版も購入済み。

2泊3日の松本、安曇野。読もう思って持って行った本。

ソ連崩壊前後の共産主義圏の国々それぞれの動きを、綿密なインタビューを元に追ったもの。ただ、決して難しい文章ではなく、非常に読みやすいと思います。

ここまで見てみると、最初の米原さんのもの以外は比較的堅く、歴史を中心に追ったものが多いですね。ソ連、もしくは旧ソ連、共産主義などと言っても、一言で表すことなど出来ないくらい広く深いものなわけで、ここで私が何か言うものはないとは思うのですが、私はここをきっかけに今も興味を持って色々な方面から本を探したり、と対象を広げています。ということで、この辺の話題はまた回を改めて何度かその都度ご紹介したいな、と思います。

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